ドライブレコーダMAXWIN(MDR-C007B2)がイケてた

ドライブレコーダは必要か

はっきり言って、私には全く必要性が感じられなかった。

危ない奴は確かにいるが

最近は随分と煽り運転なるものが話題になっているが、報道されて捕まった奴、あれは酷い。あれは確かに問題ではある。だが、あんなのは例外だ。レアだ。あんな連中が普通にそこら中にいてたまるか。

万が一あんなのに遭遇したら、それはもう運が悪かったと諦めて、相手にしないで一目散に逃げるしかない。もはやドライブレコーダをつけているから安心というレベルの問題じゃないだろう。事件になって証拠を残せたとしても、車を傷つけられたり、怪我をさせられたり、殺されたりする前に何が何でも逃げるべきだ。争ったところで損をするのはこちらだし、話の通じないバカとは喧嘩すべきじゃない。勝っても負けても得はないからな。

問題児は他にもいる

一方で、煽られたと騒ぎ立てている奴ら。

そもそも自分が周囲の車の平均速度より遅いのに、二車線の右側を堂々と走ってる奴。交通の流れに乗れずにマイペースで走り、後ろに渋滞の列を作っているのが自分だと気づかずに安全運転してると勘違いしてる奴。酷いのになると追い越し車線を走行車線より遅い速度で走ってる奴もいる。そりゃ後続車に追いつかれて距離詰められるよ、当たり前でしょ。それを煽られたとほざくなんて勘違いも甚だしい。

そう思って、先日たまたま乗ったタクシーの運転手にその件についてどう思うか聞いてみたら、全く同感だという返事が返ってきた。

また、終電のなくなった深夜にいつもお世話になる個人タクシーの運転手にも聞いてみたところ、やはり同じ回答が返ってきた。ただ、この人からはこんなアドバイスも貰った。

証拠が必要

「そんな勘違い野郎にドライブレコーダの証拠付きつけられて誤認逮捕される危険もあります。また事故のときに有利な証拠にもなり得ますので、付けておいた方がいいですよ。ドラレコのデータは提出義務がないので、不利なら出さなければいいんですから。」

なるほど、一理ある。痴漢は許せないが、実際は無実でも痴漢と騒がれて逮捕されたら不利なのと同じだな。何せ日本の犯罪検挙率は凶悪犯罪に対しては異常に高いが、窃盗以下の犯罪検挙率は低い。つまりは、ろくに捜査もしていない事件も多いのだろう。実際我が家がピッキングで空き巣が入ったときなど、一応警察は来たが捜査して追いかけてくれた様子はまったくない。たとえ無実でも、

「おまわりさん、こいつです。」

って言われたらヤバいということだ。自分の無実は自分で証明しなければならないのだとするなら、つけておく価値はあるか。

そう思い始めていた時だった。

「ねぇ、あなた。うちの車にもドライブレコーダ付けておいた方がいいんじゃないかしら。わたし怖いわ・・・」

と、妻が言った。いやいや、奥さん。あなたが煽られるようなことは絶対にありませんから。煽られるほど遅くないですから。いえ、寧ろ速いです。だってあなた、いつだったかまだ幼かったうちの子供達を車に乗せ、一人で高速乗って実家に帰った時になんて言いましたか。

「実家に帰るまで一台も抜かれなかったわ。」

ないわー、そんな運転俺でもないわー。いや、でもきっと妻の周りは全員が制限速度以下で走っていたのかも知れない。だから、たまたま制限速度で走り続けた妻を抜くことができなかったんだ。うん、そういうことだってある。そうに違いない。それ以外の可能性は万に一つもない筈だ。

でも高価なものは必要ない

それはさておき、兎に角妻がドラレコつけてくれと煩い。仕方がないので、ディーラーに聞いたらディーラー純正品だと工賃込みで10万円絡みだと言う。ちょっとマテ。

で、jms に行ってみたところ、コムテックなどの日本製の売れ筋だと製品価格で3万円は堅い。それに工賃と税金で5万円絡み。まだまだ高い。そもそも、いらねーモンにそんな金を出す気は毛頭ない。そんなお金があったらゴルフクラブ買い替えます。

オートバックスドットコム(通販価格で買って最寄りのオートバックスで取り付けて貰える)も似たような価格だった・・・パス。

Amazonならどうか。その売れ筋品が2万円強だ。自分でつければそれ以上はかからない。が、まだ高い(笑)。

だって、5千円台からあるじゃん・・・。うん、まあ、さすがにね、それは買わないよ。2万円なら買ってもいいのだけれど、日本製の売れ筋商品の主流はフロント/リアの2カメラタイプ。それをバックミラーの後ろ辺りと、車内ならリアウィンドウ、車外ならナンバープレートの上辺りにつける。

邪魔だから

まず、フロントは邪魔、目障り。リアカメラも車外に付けるとなると配線の取り回しと装着が面倒極まりない。耐久性を考えると社内カメラがいい。その条件で更に探してみたところ、バックミラー一体型というのが目についた。しかも15千円前後。あるじゃん。それだよ、それ。

というわけで、同種のものを色々と比較検討した結果「MAXWIN MDR-C007B2」というブツを買った。

これは昌騰有限会社という大阪にある会社が製造販売している。代表者の名前を見るとC国人らしい。楽天市場での販売会社は宇勝株式会社とある。代表者名は同じだ。ブツ自体も価格から判断してC国製と思われるが、パッケージや取説のどこにも製造国を表す情報の記載は見当たらない。車用の電装品は温度面での使用環境が厳しいため、C国製だとするとすぐに壊れる可能性が高いが、まぁいい。そこは目を瞑ろう。だって、安いから壊れたらまた買えばいい。C国製(もうそれ前提で話を進める)は使い捨てが常識だ。それ以上のことを期待してはいけない。

スペックはどうか。他製品と比較したときに下記の点をチェックした。

◆本体はルームミラーと一体型(邪魔じゃない)

◆前後2カメラ同時録画(これは基本)

◆ソニー製STARVISセンサー(IMX307が採用されているようだ )

◆LED信号対応(LED信号の状態を記録できなければ意味がない)

◆ノイズ対策(地デジが映らなくなったら妻が怒る)

◆Full HD で200万画素(リアルタイム画像と記録画像の視認性/識別性)

◆HDR対応(昼間の逆光や夜間後続車のヘッドライトで白飛びし難い)

◆右ハンドル仕様(カメラ位置は結構大事)

◆GPS対応(証拠として場所、時刻、速度の記録ができる)

◆内蔵バッテリーとGセンサ(駐車時の衝撃で記録開始できる)

◆常時録画と手動録画(撮り逃しがない)

◆ループ録画と画像ロック(記録の持続性と保存性)

どれもクリア。いいじゃん、機能的には必要十分だろう。性能は実際使ってみなければ分からない。というわけで、早速調達した。

意外にちゃんとしてる

届いたのは、こういうものだった。思ったよりちゃちではない。いや、率直に言ってシンプルでとても良い。「ドラレコつけてますシール」はいらない。こんなの一体誰が付けるんだ。さすがC国製はセンスが違うな。

意外にも自動翻訳したような変な言葉ではなく、まともな日本語の取付説明書と取扱説明書がついていたが、無断転載禁止とあるのでここには載せられない。

取り付けは簡単だった

本体の電源をフロントのシガーソケットに繋ぎ、GPSアンテナとリアカメラを本体に繋ぐ仕様だ。簡単だな。早速やってみたところ、小一時間で作業が終了した。

本体を付属のゴムバンドでルームミラーに固定し、GPSアンテナのコードをフロントガラス側から天井の内装の内側に挟み込み、運転席側のAピラーの中を通してダッシュボードの上に設置した。

本体の電源コードも同様にフロントガラス側から天井の内装の内側に挟み込みながら、助手席側のAピラー内を通してグローブボックスの下から回してシガーソケットに繋いだ。

リアカメラの取り付けも特段難しくなかった。カメラをリアウィンドウの裏側に貼り付けた後、コードをリアウィンドウ側の天井内装の裏側から、左サイドのウィンドウ上の内装の裏側に回し、フロントウィンドウ側の内装の裏から本体に引き込んだ。

以上で取り付け完了だ。スイッチが入っていない状態では、鏡と同様だ。

また、上の中央の写真で見ると分かるように、このカメラの位置が比較的重要だと思う。位置をずらして試してみたが、これが左側だと運転席から見た視野と記録画像の視野角がかなり違ってしまうようだ。

上の写真では少し判別し難いが、電源が入ると左(フロントビューのみ)、中央(フロント/リアの画面分割)、右(リアビューのみ)が切り替えられる。

シガーソケット接続タイプだと、このように灰皿の蓋が常にオープンになってしまって見栄えが悪いが、まあ接続が簡単だし・・・気にしないことにした。

初期設定を弄った

MicroSD カードは付属していないので、量販店でMicroSDXC タイプの128GBを購入して挿入し、少し初期設定を弄った。

自動輝度調整は、走行中に頻繁に画面の明るさが変わって気になると思ってオフにしたが、使ってみて見難い状況もあったのでオンに戻した。

Gセンサーの感度は三段階で切り替えられる。どの程度が良いかは駐車時に車を揺すってみて調整するしかなさそうだ。

タッチパネルでの操作も悪くない。動作している範囲では期待以上と言える。

実際に使い物になるかどうかは、暫く使ってみないと何とも言えないが、昼間少し走ってみた限りでは、殆ど違和感は感じなかった。

太陽が差し込んでも、全体が真っ白になってしまうようなことはなく、HDR 機能でよく抑え込まれているようだ。

十分に実用に耐える

フロントカメラ、リアカメラ共に良好な画面表示である。記録映像は以下の通り。十分実用範囲内と言える。

※ここに掲載するためには30MB以下にしなければならず、記録形式であるTSファイルをMP4に変換している。

【昼間のフロントカメラの映像】

まずまずの視界だ。概ねフロントガラスの左端から右端まで収めているが、贅沢を言えばもう少し視野角が欲しい気もする。

記録日、時刻、場所(緯度経度)、走行速度などが右下に表示されている。

【昼間のリアカメラの映像】

リヤは大体いい感じか。この映像では分からないが、距離が近くなれば後続車のナンバープレートも読み取れる。

【夜間のフロントカメラの映像】

夜間映像もほぼ良好。

【夜間のリアカメラの映像】

後続車のヘッドライトを浴びていても、状況はよく視認できている。

お値段以上ではなかろうか。

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