ムートン敷布団は自分で洗えるのか

ベッドマットにムートンを使うようになって5年が経過した。

我が家では、秋が深まった頃から春先までムートン敷布団と羽毛掛け布団一枚だけで快適に眠れる。

しかしながら、ムートン敷布団って奴は、ちょいとばかり手間がかかる。

うちでは、毎朝起きた後に掃除機で軽く吸い、1週間に1~2度はアルコール除菌ウェットティシュで軽く拭き、専用ブラシで毛起こしをする。花粉の時期などは日干ししたら必ず念入りに掃除機で吸う。

まぁ、その程度の手間が苦にならなければ非常に優れものであることは間違いない。

しかし、3年も使い込んでくるとやはり「洗わなくていいのか」という疑問が湧いてくる。

購入した店に出せば1枚3万円強でクリーニングしてくれる。妻用と合わせて2枚なら7万円弱かかる。

となると当然、「うーん、自分で洗うか・・・」という気持ちになってくる。

いや、流石に無理か・・・否できる・・・無理だろ・・・やろうと思えばできる・・・いやマテ、失敗したらどうする・・・買い直せば・・・そんなわけにいくか・・・じゃやっぱりクリーニングか・・・いやいや7万円だよ、ゴルフクラブ買い直せるじゃん・・・じゃ自分で洗うか・・・いや、流石に無理だろ・・・はじめに戻ったじゃん・・・もう一回よく考えよう・・・そして更に2年が経過した。

5年経った。

こうなったらもうやるしかない。

夏の暑い日に浴槽に水溜めて洗剤ぶち込んで足で踏むか、などと一瞬思ったが踏みとどまった。

そんなことしたら脱水ができん⇒ムートンは流石に洗濯機に入らん⇒乾くまで何日かかるか分からん⇒乾くまでにきっとカビが生えてしまうに違いない⇒クリーニングに出すか

いやマテ、それじゃまた何年も経ってしまう。

そこでふと気づいた。世の中にはリンサーってもんがあるだろ。あれ使えるんじゃね。

早速使ってみたので結論を先に言おう。大成功だった。

いや、最初は駄目で、工夫をしたら成功したと言うべきか。

【失敗談】

まずはじめに失敗談からいこう。

その前にリンサーの基本原理は以下のようなものだ。

1 洗浄液を片方のタンクに入れる

2 ノズルから洗浄液を吐き出しながら対象物を吸引する

3 汚れた洗浄液がもう片方のタンクに溜まる

というものなので、まずは洗浄液を用意した。

基本的に毛皮なので、洗濯用中性洗剤より髪用シャンプーの方がいいだろうとの適当な考えで、シャンプーをぬるま湯で30倍ほどに薄めてタンクに注入し、早速ガーッと吸入した。こういうものはある程度思い切りというものが必要なのだ。

と言いつつ、端っこの方で恐る恐るお試しで・・・おーっ、吸ってる吸ってる。

と思ったのだが、シャンプー恐るべし。

みるみるうちに回収用タンクが泡でいっぱいになってしまった。

これはいかん。ほんの一部でこれじゃとても全体を洗浄するなんて無理と、ここまでが失敗談。

【成功例】

30倍でこれか・・・しかしあまり薄めても洗浄力がないだろ。

ということでプロセスを変えることにした。

1 洗浄液を霧吹きで吹きかける

2 洗髪用ブラシでムートンをブラッシング

3 リンサーには洗浄液ではなく水を入れ、濯ぐ要領で対象物を吸引する

というわけで、霧吹きに洗浄液を入れてムートンがジョワジョワになるまでスプレーする。

この状態で、洗髪用ブラシで髪を洗うようにゴシゴシやる。あまり強くやるとヤバそうなので軽めに・・・

そこからリンサーでガーッとやると、回収用タンクに汚れた水が溜まり、綺麗になったムートンがフカっとした。おおおっ。

お分かりいただけるだろうか。左下の写真が施工前、左中の写真が施工後、右下の写真は上半分が施工前で下半分が施工後のものだ。毛起こしなどしていないのに明らかに毛並みが綺麗に立っている。

あとはよく日干しをして完成だ。

実に気持ちよくなった。本当に綺麗になった。

くしゃみ鼻水鼻詰まりに鼻うがい

私は、一年中鼻詰まりに悩まされている。

調べてみるとスギだかヒノキだかに多少アレルギー反応はあるものの、特に花粉症が酷いというわけではない。しかし、何に反応しているのか不明だが一年中鼻が詰まり気味であり、夜中にどうにも苦しくなると耳鼻科に行って薬を処方してもらう。

それである時、かかりつけの耳鼻科医師から「鼻うがい」をしてみてはどうかと提案されたので試してみることにしたのだが、これが思いの外よかった。

その名も「ハナクリーンS」。

この手のものは数種類市販されているが、医師に訊いたところこれがよいとのことであったので購入してみた。

何をするものかと云うと、読んで字の如し。鼻の中を洗うものだ。要するに片方の鼻の穴から洗浄液を「ブシューッ」と注入すると、もう片方の鼻の中から「ダバーッ」とそれが出てくるというものだ。

使い方は至って簡単だ。まずは容器の中に洗浄液の元となる付属の「白い粉」を入れ、40℃未満のぬるま湯でしっかり溶かす。

念の為に言っておくが、この「白い粉」は皿の上などに出して鼻からストローで吸うものではない。火で炙って吸入したりしてもいけない。

ちゃんと容器に入れ、しっかり溶かした後、ノズルを引き伸ばし、徐に右の鼻の穴から三回「ブシューッ」「ブシューッ」「ブシューッ」、その後左の鼻の穴から「ブシューッ」「ブシューッ」「ブシューッ」とやる。右からやろうが左からやろうが、それは個人の自由だ。

洗浄液を注入すると、もう片方の鼻の穴から粘液を絡め取った洗浄液が「ダバーッ」と出てくる。流石にその様子は見苦しいのでお見せできないが、鼻の中が洗浄された感はたっぷりと堪能できる。

外出して帰宅した後などにやると、明らかに鼻の通りが良くなり、夜寝る際に鼻詰まりが緩和されて楽だということが分かった。強いアレルギーの薬を継続的に飲むより健康にも良い。

因みにこの「白い粉」の主成分は多分「塩」だ。粒が細かいので食卓塩などではないだろう。若干ミントの香りがするが、原理的には150mlの「生理的食塩水」を作るのに必要な量の「塩」である筈なので、「調理塩」でも「食卓塩」でも代用できると思われる。

しかし、毎度計量して生理的食塩水を作るなんて面倒なことはやってられないし、ぬるま湯を鼻腔にぶち込んで痛みを快感に昇華させるような趣味はないので、私は下記を購入した。

サーレS。

案外ぬるま湯でもイケるぜという方がいたら是非コメントが欲しい。

骨盤と背骨の歪みを治す

肩、首、腰が凝る

デスクワークばかりしていると、どうしても姿勢が悪くなり、骨盤や背骨に歪みが生じて肩や首筋の凝りの原因になるらしい。当然腰もだ。

肩が凝るのは、根本的には運動不足や同じ姿勢を取り続けることで肩甲骨の周りの筋肉が固くなってしまうのが一因らしい。

首や腰は、スマホやデスクワークで姿勢が前屈みになって、重量物の頭や上体を支える筋肉が無駄に緊張状態を続けることから凝り固まってしまうという。

また、妻などは立ち仕事が多く、立っている時に左右の足に均等に体重をかけず、絶えずどちらかの足に偏重していることで、骨盤に歪みが生じているようだ。そのせいで、いつも腰の右側が痛いと訴えている。

原因が何であるにせよ、凝り固まったものは解さないと辛いし、歪んだり曲がったりしてしまったものは根本から直さなければならない。

何しろ曲がったことは嫌いだからな。

というわけで、私はこれを買った。ストレッチボールのツブツブ付きの奴だ。

これは見た目より硬く、腰やお尻に当てると結構効く。そして割と痛い。痛いが効く。価格も安く、安い割には凝った場所にピンポイントに当てられてグッドな奴なのだ。邪魔にもならないし、すぐに取り出せてお手軽だ。

この手のものを選ぶ時、邪魔にならず、お手軽というのが重要なポイントだ。出してくるのが億劫だったり、使うのが面倒なものは頂けない。その点もこいつはいい。邪魔だからと言ってこんなことされてしまうと死蔵品となる。わざわざ出してきて使おうなんて気にはなれない。

さて、このツフツブ付きのストレッチボール。気に入って使っていたら、いつの間にか妻も使ってた。というより完全に奪われた。それはまあいい。ところが、そうこうしているうちに、いつの間にか我が家にストレッチポールなるものが導入されていた。私が買ったストレッチボールとは「゛」と「゜」しか違わない。それなのに見た目が随分違う。

妻が買った、らしい。なんか最近こういうものが我が家で増殖している気がするのだが、彼女は勝手に買い物したりしない。そう言えばいつだったか「・・・だけど、買ってもいいかな。」とか聞かれたような気がする。例によって「うん」とか「ああ」とか「いいんじゃないか。」とか適当な相槌を打っているうちに、「いいって言ったよね。」ということになったらしい。よくあることだ。

まあ折角買ったのだからと私も試して見たところ、ぐおぉぉぉぉぉ・・・。こ、これもいいじゃないか。いや実にいい。腰から背中まで効く効く。これの上に寝てゴロゴロと腰から背中まで伸ばすと最初は辛いのだが、暫くすると背中全体がリラックスして痛くなくなる。ストレッチできた証拠だろう。一か月ほど継続して使った頃がちょうど健康診断の時期だったのだが、なんか身長が少し伸びてた。それだけ猫背になっていたのか、或いは背骨の間の軟骨かナニカが押しつぶされて縮んでいたのだろうか。思わぬ効果もあり、兎に角予想以上によかった。
と、思っていたら、在宅勤務で帰省というか寄生している長男の部屋にこんなものがあった。
骨盤職人とか書いてある。見ると玉の位置が変更できるようだ。
ふむ、どれどれとばかりに使ってみたところ、おぉぉぉぉぉぉっ、これはいい。なんだよコレ。すごく気持ちいいじゃん。

何ていうかさ、私より妻、妻より息子がずっと高級なものを買ってるってどーゆーことかね。まあいいけどさ。もうどうでもいいわ。気持ちいいし。
気を取り直して、使い方を説明しよう。

使い方を説明するために、彼に手伝ってもらうことにした。

1 ストレッチポールの使い方

ストレッチボールはこうして使う。

2 ストレッチポール(YOGAPOLE)の使い方

ストレッチポールはこうだ。この状態で徐々に腰から背中に躰をずらしていく。

3 骨盤職人の使い方

そして骨盤職人はこうやる。うん。

どれも同じじゃねぇか、などと言うなかれ。効き具合はちょっとずつ違うので、自分のM度合いに合ったものを使うといい。以下に私の所見を述べる。

エントリーNo.1が一番痛い。そして、いくら使っても慣れることなくずっと痛い。長時間は耐えられないが、一番ピンポイントに当てやすい。

エントリーNo.2は、やり始めは痛いが次第に躰が伸びてくるのが分かり、一番効果が体感できる。体勢的には最もM気分が味わえる。なんとなくイケないことをされている気になってくるから不思議だ。

エントリーNo.3が一番気持ちいい。無理なく所望の効果が得られる気がする。そしてそういうものは当然の様に最も高価なのが世の常識だ。

手首の痛みにZAMST、膝の痛みにもZAMST

色々やってきた結果・・・

中学校の時はバレーボール、高校で硬式テニス、大学ではウィンドサーフィンでクラブ活動をする傍ら、夏はスキンダイビングやスキューバダイビング、冬は毎年青森まで行ってスキーを割と真剣にやってきた。今は専らゴルフに励んでいる。

これだけやってくると、当然ながら躰のあちらこちらをそれなりに痛めた。結果としてサポーターのお世話になる羽目になったのだが、昔はあまり良いサポーターがなく、精々ゴムを織り込んだ生地で締め付けるようなものだったので、効果も怪しいと言わざるを得なかった。

サポーターは進化している

しかし、最近はサポーターもそこそこ機能性の高いものが出回っている。中でも私はZAMSTを愛用している。さすがにテーピングには及ばないものの、筋肉の伸び縮みの方向に対してサポートするように作られている。

そして、最近またそのレパートリーが増えた。何故か。多分ゴルフのスイング改造が原因と思われる。私の持ち玉はドロー。下手をするとフック、更にチーピン。これを改善するために、上体の起き上がりを防ぐ目的で右足裏をできるだけ地面から離さないようにした。上体が回転しきるまで右足を浮かさないようにするのは厳しく、必然的に右膝が内側に捻転する。多分このせいで右膝の外側が1ラウンド保たずに痛み出す。

無理してるのは間違いないのだが、上体が早めに起き上がる癖が治るまでは続けなければならない。

仕方がないので、ZAMSTの公式サイトを参照し、このような症状の適合すると記載されているRK-1を購入した。

これは左右兼用タイプではなく右膝専用品で、膝が内側に倒れるのを支えてくれる。
実は元々膝用にはMK-3(下図)というのを持っているのだが、これだと膝全体を結構しっかりと固定してしまうので、動きが阻害されてしまう。
余程の時はこちらを使わざるを得ないが、スポーツ時にはRK-1の方が良い。特にゴルフはちょっとした違和感にセンシティブなスポーツなので、私見だがMK-3は向いていないと思う。
尚、MK-3は既に廃盤となっていて、公式サイトのラインナップを見る限り、後継はEK-3であるように見受けられる。

ZAMST公式サイトにはEK-3はゴルフに適合とあるが、私にはそうは思えない。症状にもよるのだろうが、私のように膝の外側の痛みを抱えながらゴルフをするにはRK-1の方がよいと判断した。
超いいよ、RK-1・・・
実際RK-1をつけて練習してみたら非常に良い具合だったので、20/6/5のラウンドで早速使用してみたところ、いつもだとハーフ終わった辺りから痛みだすのだが、最後までまったくノーペインだった。これは素晴らしい。手放せなくなりそうだ。
手首と肘にも
さて、冒頭でサポーター歴を語ったので、ついでに記述しておくと、かつて庭の芝を張り替えた際に右手首が腱鞘炎になってしまい、その時に使用したのはZAMST リストラップとZAMST リストバンドである。

ZAMST リストラップは、見た目ツチノコ(若い人は知らないだろうな)みたいな外観なのだが、このように輪っかを親指に嵌めてから手首に巻いて使用する。
ZAMST リストバンドは、見た通り巻くだけだ。何故二股になっているかは知らないが。
因みに、この時の腱鞘炎はかなり重症だったので、整形外科に行って神経ブロック注射を打ち、その上で上記2つを下図のように重ねて使ってゴルフした(笑)。
因みに、テニスエルボーとかゴルフ肘みたいなものを発症した時は、流石にZAMSTでは厳しい(ゴルフで肘を固定するのは愚の骨頂)と思われたので、DESCENTEのKOUNOE BELT(肘用サポーター)というものを使った。
単純な構造なのだが、ZAMSTに共通する関節を覆うような装着感や違和感がなく、それでいてそこそこの効果が体感できた。これもなかなか良かった。

今回は意図せずZAMSTだのDESCENTEだのと連呼してしまったが、別に私は彼奴らの回し者ではないので悪しからず。

腰痛対策は逆さマシンで決まり

腰痛になった

飲んで食って寝る。運動と言えば月に2~3回ゴルフをやるだけ。そんな生活を続けていたら、段々と筋力が弱り肩凝りや腰痛に悩まされるようになった。

もう随分と測っていないから分からないが、175Kg位をずっと維持していた背筋力は、近年かなり弱っているものと思われ、Door to doorで一時間強の電車通勤を経て職場に着いた頃には腰に激痛を感じるようになってしまった。

その上、長年の知的頭脳労働で蓄積した首への負担は、ここ数年のスマホ弄りで益々拍車がかかり、肩凝りも慢性化した。

整形外科に行っても治らない

だからと言って整形外科なんぞに行ったところで、「湿布薬を出しておきますね(気休めだけどな)。腰痛体操のパンフレットを渡しますので、筋トレしてください(たるんだ生活しやがって)。」と(オブラートに包んだ嫌味を)言われるのがオチに決まってる。実際言われたし・・・。

「うるせぇっ、腰痛一つ直せねぇヤブ医者がぁっ」と啖呵を切ることのできない小心者の俺は、天使の制服に身を包んだおばさんの残念なものを見るが如き視線に耐えながら、すごすごと帰ってくるしかないのだ。そんなこともあったな・・・。

要するに、首だの腰だの筋肉が弱ってくると、頚椎とか腰椎を支える力が足りなくて自重に負けてしまうのだ。何せ俺様の脳味噌は沢山詰まっているものだから重い。ふはははっ、脳味噌が空っぽの連中とは違うのだよ。

体重の方もI/Oバランスが崩れ、独身時から10Kg増となって久しい。結婚して痩せたりしたら妻に悪いからと一生懸命食べてきた俺の優しさが仇になった。きっとそうだ。他に理由が見当たらない。

かくして、重力に負けた俺の椎間板はギュッと潰れて痛くなった。それで初めに思いついたのが鉄棒に逆さにぶら下がることだった。椅子に座り、ベルトで頭を上に引っ張ってるジジイを整形外科で見かけたことが発想につながっている。とは言え、首にロープを掛けて何処かにぶら下がるなんて訳にはいかない。一歩間違ったら天国行きだ。え、お前が行くのは地獄じゃないかって。そんな訳あるか。何しろ俺の将来の夢はエロい天使とハッピーライフだからな。

原因から治療法を考えた

そこで編み出されたのが、名付けて「Reverse Dangling Method」だ。以下RDMと呼ぼう。正に逆転の発想だ。ネーミングもいい。早速近くの公園に行き、背の高い鉄棒に飛びついて両足の膝をかけ、逆さになってみた。自重で潰れた椎間板を自重で伸ばしてやろうという訳よ。

すぐさま頭に血が上り、プッツンするんじゃないかという恐怖に襲われた。だけど俺は堪えた。サーカスの空中ブランコを職業にしている奴や、逆さ吊りに緊縛されてエクスタシーな倒錯者共にやれることが、この俺に出来ない訳がない。案の定次第に慣れて堪えられるようになったが、おかしな快感に目覚めることがないように注意しなければならない。

欠点が見つかり対策した

だが、1分、2分、3分と経つに連れ、膝の裏側が体重を支える重みに耐えかねて痛む。早急に対策することが必要だった。そこで俺は古くなったバスタオルを持ち出し、鉄棒に巻いてからぶら下がるようにした。

しかし、タオルを巻いて太くなった鉄棒にぶら下がり続けるには、膝に力を入れてぎゅーっと曲げ続けることが必要で、1分、2分、3分と経つに連れ・・・堪えきれずに落下した。次々と見つかるRDMの欠陥。畜生っ。

仕方なく、妻を投入することにした。そう、先発完投できなくなった俺に必要なのは抑えのエースだ。逆さになっている間、足を抑えつけてもらう算段だった。ところが、完璧だと思われたこのアイデアにも思わぬ盲点があった。

世間に負けた

児童公園の鉄棒を占拠して逆さになっているオジサンと、それを支えるオバサンという構図に、広場で遊んでいた小せぇのが集まりだしたのだ。それも少し距離を置いてガンを飛ばしてくる。暫くすると飽きて何処かへ行くのだが、どうしても気になるのかまた寄ってきてはガン見しやがる。何だよ、あっち行けよ。

それだけではなかった。母親と見られるアラサー女が「近くに寄っちゃ駄目よ(ヒソヒソ)。」「見ちゃ駄目(ヒソヒソ)。」と小せぇのに駆け寄ってきた。しかも、顔は保護対象の方を向いているのに視線はこちら向きだ。おい、コラ。

『おんどれぁぁ、聞こえてんだよ。しっ、しっ。』オレの心が叫ぶ。さすがに声に出すわけにはいかない。サツに通報されたり、「RDMって言うんだってぇ」とかネットに流されたりしたら、ここまで築き上げてきた俺の輝かしい人生が一瞬で危うくなる。ここは黙って鬼の形相を向けてやるが、逆さのせいか全く効き目がない。ふと横に視線を向けると、妻はスマホに視線を落として他人のフリ。マテ、コラ。それは無理があるだろ。

かくして、妻は協力を拒むようになり、俺の編み出した画期的な腰痛治療法は、素晴らしいネーミングと共に頓挫した。

頓挫から立ち直った

そんな紆余曲折があり、やむなく導入したのが逆さぶら下がり器。


放置したら椎間板ヘルニアや頚椎ヘルニアになりかねないからな。

今更だが、何故逆さか。鉄棒もそうだけど、普通にぶら下がり健康器でいいじゃんと思ったそこの君、まだまだ甘いね。

体重支えて長々とぶら下がってられるわけないじゃん。1分ともたないよ。こちとら握力だって弱ってんだよ。昔60Kgあった握力が今じゃ50Kgあるかどうか。ないよ、多分。ヤバいんだよ色々と。

ま、そういうわけで逆さになる。

こんな風に。もっと真逆様にもなれるのだが、頭に血が上っちゃうのでこれ位が丁度いい。楽に逆さになれるようになったことで、調子こいてプッツンしたら元も子もないからな。

最初は、毎日起床時と夕食前に逆さ吊りになること10分間。上体の重みで腰椎が、頭の重みで頚椎が伸びて気持ち良かった。そうさ、普通にぶら下がったんじゃ頚椎は伸びない。逆さになるのには合理的な理由があるのだよ。

しかし、これだけだとやった直後は気持ちが良いが、腰痛自体に変化はない。当然だ。筋力の衰えは何ら改善されてない。いや全く意味がないと言ってもいい。

くそっ、仕方ねぇ。腹筋、背筋を少し虐めてやるか。そこで、ただぶら下がっているのではなく、その間にちょろっと運動を加えることにした。まずは背筋運動。

ぐいっと上体を反らせ、そのまま左右に捻ること20回。それを1セットとして3セット。「ほりゃっ、ほりゃっ、ほりゃっ、あ、やってるとこ撮って。」

カシャッ(撮影者:妻)

次に腹筋運動。

ぐぉぉぉっと上体を起こし、これまた左右に捻ること10回。それを1セットとして3セット。

「せいっ、せいっ、せいっ、はいここ撮って。」

「・・・・・」(撮影者:妻)

「ぉぃぃぃぃ、早く撮ってくれっ、ぐぅぁっ、は、早くっ、ああっ・・・」

「ププっ・・・」カシャッ(撮影者:妻)

「遅ぇよっ。」

更に腹筋運動その2。

上体を軽く起こして戻すこと20回。それを1セットとして3セット。「むんっ、むんっ、むんっ、結構きついなおい、むごぉぉっ。」

カシャカシャカシャカシャ(撮影者:妻)

「おんどれぁぁぁっ、余計なもん撮るんじゃねぇっ。」

最後にそのままぶら下がり、腹筋、背筋運動と合わせトータルで10分経つまで身体を伸ばす。

だら~ん。ぐへへ。これを起床時と夕食前に一日二回。

「・・・効果あんの、これ。」(撮影者:妻)

いや確証はないが、私は科学を信じます。理屈は合ってる筈です。

効果が現れた

朝晩続けること一か月。その頃から「おやっ」と感じるくらいの効果が現れ、三か月後には明らかに楽になってきた。そして2019年9月末から始めて約六か月、2020年4月現在腰痛は完全に消え去った。へっへっへっ、どうだい奥さん。

副次効果として、否最初からこれが狙いだったような気もするが、ゴルフのドライバーの方向と飛距離が安定するようになった。これには以前に投稿したスイング改造の効果もあるのだろうが良い事ずくめだ。

全てはゴルフのために。オサーンに勝つために。

「そう言えば、逆さ吊りどうしたの。最近やってないじゃない。」(妻)

「・・・・・。」

これにて治験終了。

低出力レーザー育毛器HairMaxに希望の光を見た

何となく薄毛が気になり始めた

まぁなんだ、その、所謂薄毛が気になるお年頃ということである。

言っておくが、俺は禿げじゃない。まだ禿げてないよ、まだね。けれど毛量が減ってきたのか、髪の毛が細くなったのか、ボリュームがなくなってきたのは事実として認めざるを得ない。

元々若い頃からそんなに髪の毛が多い方ではないが、やはりご多分に漏れず額も後退してきた様に思う。既に2cm位は後退しただろうか。

髪の毛が減っていくというのは実に恐ろしいことだ。

育毛サロンやAGA治療を受けるのは負けた気がする

しかし、育毛サロンのようなところで、医学的に根拠のない謎の治療を受けて百万円単位のカネを払う気にはなれない。かと言って保険適用外のAGA治療を受けるのも、なんか負けた気がする。どちらも人の足元を見ている奴らの軍門に下ることになる気がしてならない。

そもそも保険適用外のミノキシジル製剤を飲むと、副作用として♂が↓なっちゃうのが問題だ。

では市販のミノキシジル配合発毛剤を塗布するのはどうか。米国ロゲインに続き、日本でもリアップが発売されて久しいが、現在ではジェネリックと言うのだろうか、その相当品が数種類販売されるに至っている。

何か変なもの見つけた

実際使ってみると確かに多少は効果が見られるものの、劇的な改善には至らず、飲み薬同様ランニングコストが高い。何とか他に良い方法はないものかと探していたら・・・あった。

HairMax LaserBand82

曰く、波長650nmの低出力レーザーを頭皮に当てると、ミトコンドリアを活性化させ、ATP(アデノシン3リン酸)を作り出す効果があるのだとか。このATPが毛母細胞を活性化させて発毛に至るという効能を謳っている。

能書きの根拠は怪しいが堪え難い誘惑に惹かれた

波長650nmのレーザー光が何故ミトコンドリアを活性化させるのかは知らんが、一応臨床試験も行われ、男女の男性ホルモン性脱毛症の治療として米国FDAの認可を受けているということなので、一応まともな家庭用レーザー治療器だろうと判断した。

HairMaxシリーズは、数種類発売されているが、上記のLaserBand82は10万円強で購入できる。

上位機種は20万円弱で、そこまでする勇気は出ない。しかし下位の5万円程度の機種では能力不足感が否めない。

購入に踏み切った

ちょっと高いとは思うが、リアップ或いはその相当品を使い続ければ二年以内に軽く超えてしまう金額なので、「効果があるなら」十分ペイする筈・・・と思い、購入に踏み切った。

届いた製品を開封すると本体はこんな形をしている。

そいつは赤く光った

充電して電源を入れると、このように赤く点灯する。

おーっ、こ、これが波長650nmの光なのか。暫く拝んでみる。いや、目に悪いから拝んではいけないらしい。

・・・・・。

うん、安いおねーちゃんがいる店にありがちな実に妖しい、否、怪しい光を発しているな。大丈夫かこいつ・・・。

しかし、I’d like to believe you.

これを頭に乗せ、前から後ろへ順にずらしていくだけでよいとのこと。早速やってみる。

スイッチを入れると一箇所の施術時間が終わる毎に振動で知らせてくれるので、「ブブッ」と感じたらその都度ずらしていくだけでよい。

能書きには、これを二日に一回やり続ければそのうち効果が表れるからやってみなと書いてあった。おぅ、やってやるぜ。

という訳で、これから暫く経過観察していこうと思う。本稿はこれから定期的に更新する。

2020年3月1日(毛穴の様子から、額の光ってる辺りがおそらく元の生え際)

2020年3月27日

2020年5月7日

2020年6月10日(あまり変わらないように見えるが、少し気になる変化が・・・)

クローズアップはしないつもりだったのだが、元の生え際と今の生え際の間のゾーンに白髪だから気づかなかった発毛らしきものが・・・元からあって気づかなかった可能性も否定できないが、毛の長さが短いので、微妙。うーん、更に経過観察かな。

2020-6-19

2020-7-1

2020-7-19

2020-8-2

2020-8-12

一喜一憂してもしようがないので少し飛ばして・・・

2021-1-1

これを以てこの記事は終稿とするが、結果として劇的な改善とはいかなかったものの、それなりの効果はあったと言ってもよいのではないかと思われる。

その後の経過報告 2020.2.11

フランボワーズチョコレートでショコラティエ

チョコレートは好きである。美味しいチョコレート限定で。

妻はチョコレートが嫌いである。板チョコ(塊が嫌いらしい)限定で。

そこで今回は、フランボワーズチョコレートを作ってみた。動機は毎年Vデーに頂く義理チョコのお返しの時期が迫っているから。

義理チョコに小物でお返しすると赤字確定なので、お気遣い無用とお断りしているのだが、未だに義理堅く毎年くれる方がいるので、今年は趣向を変えて、目には目を、歯には歯を、チョコにはチョコをというわけだ。

さて、女性なら市販のチョコレートを砕いて溶かして型に入れ、手作りチョコと称してプレゼントした経験のある人も多いと思うが、実はアレ、貰った方としては特段嬉しくない。ボソ(台無し発言)・・・。

ま、気持ちは嬉しいが、美味しくないのよ、それだと。俺は美味しいチョコ限定で好きなの。

それならテメーで作れよ、と言われるだろう。分かったよ、作ってやろうじゃないの。ザ・フランボワーズ・チョコレートを。

1 材料

まずは材料から。

◆チョコレート

チョコレートは市販のものでいい。高級なものを使えばそれに越したことはないが、安物でもそこそこのものは作れる。コツは甘過ぎないようにすることと、味に複雑さを加えること。要するにブレンドすることだ。

市販のミルクチョコレートは甘過ぎる。かと言ってカカオ70%以上のダークチョコレートだけだと全然甘くないし、それはそれで美味しくない。そこでロッテ・ガーナ・ブラックチョコレートとmeijiミルクチョコレートを二枚ずつ、合計200g用意した。どちらも実売で一枚100円を下回る定番の安物チョコレートだ。

そのままでは食べる気になれない(笑)

◆フランボワールピューレ(ラズベリーピューレ)

これは大抵冷凍品で売っている。フランボワーズとラズベリーは同じものである。使うのは数十グラムなのだが、最低でも250g、多いと1~2Kg単位での販売なので、残りの使い道を考えなければならない。今回は250g用意。ちょっと多かったので、冷凍ラズベリーを買って自分で作ればよかったと思う。

◆転化糖と水飴

これもコツの一つ。転化糖と水飴を添加すると、溶かしたチョコレートを冷やして固めた時に、固くなり過ぎずに口当たりが良くなる。どちらも近くのスーパーなどで300円かそこらのものだ。

◆無塩バターと生クリーム

生チョコ風にしたいので少し用意。

2 手順

(1) チョコレートを湯煎して溶かす

一枚50gの板チョコ4枚、合計200gのチョコレートを刻んで溶かし易くする。

湯煎して溶かす。

(2) フランボワーズソースを作る

チョコレートを湯煎している間に、フランボワーズソースを作る。

フランボワーズピューレ 35g

生クリーム 80g

転化糖 3g

水飴 10g

この配合は、ベルギー王室御用達ショコラティエピエール・マルコリーニさんが日テレZIPで紹介したレシピに從った。

マルコリーニさんによれば、転化糖や水飴がない場合にラズベリージャムを使ってもできるとのことだが、それだと多分相当甘くなると思うので、その場合はカカオ比率の高いダークチョコレートを使った方がいいだろう。

普段の男料理で創作料理を作る場合は、材料や味付け、調味料の類は目分量で適当にやるのだが、お菓子の場合は絶対に適量を守らないとマジで碌なことにならないので、クッキングメーターを使って正確に計量することをお薦めする。転化糖と水飴なんぞを少しでも入れ過ぎた日には、ベトベトで始末に負えないブツが出来上がること請け合いだ。

上記材料を鍋に入れてよく混ぜ、沸々してくるまで加熱する。

(3) チョコレートとソースを混ぜる

湯煎して溶けたチョコレートに、フランボワーズソースを数回に分けて投入し、よく混ぜ合わせる。

最後に無塩バターを加えてよく溶かす。

(4) 乳化させる

出来上がった材料を冷やして固める前に、ブレンダーまたはミキサーで撹拌して乳化させる。これもコツの一つ。但し、泡立てないこと。

(5) 型に流し入れる

出来上がったチョコレートをZIPロックに入れたら、角を鋏で切って穴を開け、100均で買ったアルミホイルの型に絞り出す。やり方は何でもいい。

(6) 冷やして固める

冷凍庫に入れて冷やして固める。ポイントは冷蔵庫ではなく、冷凍庫。急速に冷やすこと。

フランポワーズの酸味が効いたちょっと複雑な味わいのチョコレートの完成だ。舌触りも滑らかで我ながら実に結構なお手前である。

試作品としてはまあまあかな。本番では何かのリキュールかブランデーで香りをつけたアレンジにしてやろう。

待ってろよ、会社の女子共。俺の女子力を思い知るがいい。キモっ。

 

寝具を替えてみた

二年前に寝具を一式まるごと買い替えた。所謂バージョンアップだ。その頃はまだブログを始めていなかったこともあるが、買った直後だとただ買いましたってだけで、感想や使用感が書けないので、二年使ってみた結果も含めて書こうと思う。

ベッドマットについて

買い替えるまでは、フランスベッド製のコイルスプリング式のマットの上に、トゥルースリーパーを載せて使っていた。こんな具合だ。

しかし、マットにしてもトゥルースリーパーにしても長年使えばそりゃヘタる。中身がコイルスプリングということは、スプリングを減衰させた回数で寿命はある程度決まってしまう筈だ。同じコイルスプリング方式の車用サスペンションだって、一般道走行で五万Kmも走ればヘタりを感じる。レース走行ならもっと短い。ベッド用のコイルスプリングが何年でヘタるかは知らないが、毎晩ラリーのようにコイルスプリングを酷使すれば寿命も短くなるに違いない。多分だが、うちの場合は一般道走行相当の筈だからして、精々十年かそこらはもっていた筈だが、耐久試験の様相を呈していたことは間違いない。


だから、スプリングがギシギシいい出してからはトゥルースリーパーという低反発ウレタンをマットの上に載せ、これで良いはずだと無理やり自分を納得させつつ使ってきたのだが、やがてそんなトゥルー君もヘタレになった。押し込んでも元に戻らなくなり、凹みが目立つようになったのだ。流石にもう無理だと思ったので長男が就職した後、遂に買い換えることにしたのだ。

最初はちょっと奮発してそれまでのものより少し上等なコイルスプリングのマットに買い換えようかと思い、日本ベッドやシモンズのマットを検討していた。だって人生の半分は寝てるわけだから、機械式の腕時計に100万円使うよりは価値のある投資の筈だ。別に人の価値観を否定するつもりはないが、機械式の腕時計というものは、放っておけば止まるし、最低でも一日に数秒は狂うし、2~3年に一度は数万円かけてメンテナンスに出さないとどんどん駄目になる。あれは精密機械技術者をリスペクトする人が買うものだ。俺にはそんな気は毛頭ないから、時計よりはベッドに投資したい。時計はクオーツでいい。

おっと、話題がずれたな。そうそう、それで羽毛掛け布団を探しに日本橋に西川の展示即売会を覗きに行った際、たまたま変わり種を見つけ、勢いで買ってしまったのがこれだ。

イタリアのノッティンブル社製のウッドスプリングベッドでEgoシリーズ。


写真の赤い部分は一枚の板バネで、それ以外は二枚組の板バネで構成されている。赤い部分以外は板バネの強さを二枚重ねにする幅で調節するように出来ている。

板バネの束ねているパーツを中央部分に近づけると、板バネは一枚に近くなって柔らかくなり、逆に端で束ねると全体が二枚組の板バネになり硬くなる。

更に、板バネを両側で支えているパーツも樹脂製のバネになっており、間に補強パーツを挟むか挟まないか、また補強パーツを入れる差し込む向きを上下替えることでも反発力が変わるようになっており、体重や身体の位置によって反発力を調整できる様になっている。

だからと言って流石にこの上に直接は寝られないので、やはりマットは置くのだが、このようなベッドベースに、日本ベッドやシモンズのような厚いコイルスプリングのマットを合わせると、ウッドスプリングの機能が全く働かず意味がなくなってしまうので、マットは同じくノッティンブル社のウレタンマットを合わせた。

車のサスペンションの進化を思えば、板バネよりコイルスプリングの方が良いに決まっている。その筈なのだが、いやコレが実に良い。

この感覚は何と言えばよいのだろうか。マットはウッドスプリングの上に浮いていて、そのマットの上に身体を乗せると、ウレタンのクッション性とウッドスプリングがそれぞれ効いて不思議な無圧感に包まれる。ウォーターベッドのような浮遊感もあるのだが、それともちょっと違う。何とも言葉では形容し難いほわーんとした感じでありながら、身体への追随性は良好だ。その後二年間寝てみたが、実にいい。今の処文句のつけようがない。

羽毛掛け布団について

その日は、ベッドを買いに行ったのではなく、そもそも羽毛掛け布団を買いに行ったので、そちらも合わせて購入した。それまでは、夏から冬にかけてタオルケットから始まり、薄手の肌掛け、毛布、肌掛けを厚手の羊毛布団に交換、毛布追加、敷毛布追加という様に調節していたのだが、布団の重みでこむら返りが起きるようになり、どうしても羽毛布団が欲しかったのだ。それに毛布を使うとやはり埃が立つので、毛布そのものをやめたかったというのもある。

そこで、出来れば羽毛布団一枚で寝られる質の良いものを選びたかった。だがしかし、ここにもこちらの資金力に対して価格の壁が立ち塞がる。羽毛布団って奴は実にピンきりだ。最高級とされるアイダーダックダウンなんて、一生モノだと言うならまだ分かるが、所詮消耗品だというのに誰が買うんだこんなもんという値段だ。羽毛布団だって精々十年持てば良い方だろう。アイダーなんて候補にも入らん。

だからと言って安物も駄目だ。羽毛はやはり鳥の羽根なので、加工品質の悪いものは臭い。毎日寝るのに動物臭がするなんてあり得ない。しかしだ、羽毛布団に加工されてしまっている時点で、中身を目で見て触って匂いを嗅いで確認というわけにはいかないので、ある程度信用買にならざるを得ない。

選定基準として「羽毛の種類」「ダウン率」「ダウンパワー」があるので、加工品質にもよるから飽くまで目安だとしても、ある程度決めないと選べない。

まず羽毛の種類だが、ダック、グース、マザーグースとある。ダックは雑食で加工品質が悪いと臭いという。グースは草食だから比較的ダックよりは臭い難いということなので、まずはグースだな。マザーグースの方がダウンボールは大きいけれど、そこまで育てるためには飼育期間も長くなり、価格も高いからここは一つの妥協点だ。

ダウン率は高いほど良い。フェザーなんて入ってちゃ駄目駄目。ここは譲れない。

ダウンパワーは高いほど良いのだろうが、これは家の断熱性能にもよる。我が家の壁の断熱性能はそこそこだと思うが、屋根には断熱塗料も塗ってあり、窓は二重サッシなので、冬場の夜間に暖房を切っても朝方の室内温度が10℃を下回ることは滅多に無い。上を見ればキリがないので、ダウンパワーは400を目安にすることにした。

結果として選んだのがこれだ。ポーランド産のホワイトグースダウン93%でDP400。


西川の記念商品ということでお買い得だったこともある。ベッドも一緒に買ったので結構な値引きもして貰えた。

ムートンマットについて

ついでにというわけではないのだが、大きな買い物をすると気持ちが大きくなってしまい、お金もないのに購買意欲に勢いが・・・。後日これも買ってしまった。

ムーミン、いやムートン。

だってほら、敷毛布代わりのものが必要だからさ~(¬__¬;)

毛足はぴったり35mmだ。モフモフ最高である。

スプリングラムのムートンマットだ。参考までに購入先は「ムートン専門ショップ 株式会社グートン」。リンクを貼っても私には何のメリットもないが、一応ご紹介しておく。
https://www.goodon.co.jp/
モフモフ萌え~などでは断じてない。絶対に違う・・・そりゃあ確かに俺のベッドの上には、

こんなのや、

こんなのや、

こんなのだっているよ。いることはいる。いやこいつら何でいるんだか分からんが、いつの間にか住み着いてた。確かこいつらはかつて息子達の幼少期の友だった奴等の筈。まあ、いるものは仕方がない。俺は博愛主義だからな。ハトやネコが我が家の敷地内に侵入するや否や、即時DEFCON 1を発令して迎撃態勢に入る妻とは違うのだ。あいつらに不法侵入を許してはならないというのが妻のポリシーだ。同意はするが、こいつらはハトでもネコでもない。イヌっぽいものと、クマっぽいもの、それに多分最後の奴はシロクマだろう。クマは結婚当時妻に漏れなくついてきた。こいつの年齢は一体幾つだ。シロクマに至っては今や地球温暖化で絶滅の危機に瀕している。俺が守ってやらなければならない。

話を元に戻そう。何はともあれ、それまでの寝具がバージョン1.0だったとすれば、今はさしずめバージョン2.35といった辺りだろう。ベッドマットだけじゃなく、ベッドベースがウッドスプリングになり、掛け布団は羽毛に、そして敷毛布がモフモフになったからな。

このようにバージョンアップした寝具で、その後二年ほど過ごしてみた。まずは越冬だが、越冬隊は快適に過ごすことが出来た。そして毛布は完全に過去の遺物と化した。羽毛布団は軽い、温かい、正に言うことなしだ。この組み合わせだと、寧ろ温かいを通り越して暑いほどだ。出費はちょっと痛かったが、それに勝る投資効果と言えるだろう。

次に夏だが、これは完全に無理ゲーだった。当たり前だが、羽毛掛け布団にはお引取り願った。問題はムートンだった。空気を含み、身体との接地面は少ないから、夏こそムートンは快適だと寝具屋は言っていたのだが、はっきり言おう。

そんな訳あるかっ。

冬場温かいんだから、夏は暑いに決まってる。麻のシーツをかければいいとネット情報にあったのでそれも試してみたが、当然の如くギブアップだ。羽毛布団同様に夏場はお引取り願うしかなかった。

夏場は仕方ない。諦めよう。しかし冬場は最高だ。買ってよかったと思う。

枕の旅が終わらない件について

枕が合わない。枕とは一体何なのだろう。寝る時に枕がないと眠れないなんて、動物の中じゃヒトだけだ。何故ヒトはこんな思いをしなくちゃならないんだ。しかも実際に合わないのか、合っていない気がするだけなのか、それすらよく分からない。だから枕探し・・・いや枕を探す旅が終わらない。枕探しは不味い。犯罪だ。枕営業とも違う。それは男のやるもんじゃない。日本語って難しいな。

何はともあれ、朝目覚めた時に何となく肩や首が張っている様に感じるのは、きっと枕のせいだ。だから、これまでに随分と色々な枕を試してきた。必要なプロセスだったんだ。無駄な物を買い続けてきた訳じゃない。と、思いたい。

ああ、それなのに、最早幾つ試したかも覚えていないほど試したのに、未だにこれだという枕に出会えていない。証拠物件が残っている中で割と初めの頃に試したのはこれだった。

かれこれ20年ほど前になるだろうか。どちらも肩、首、頭のラインに合わせて計測して作ってもらったオーダー品だ。左側のものが自分用で、プラスチック製のストローを細かくカットしたような詰め物が中に入っていて、詰め物の量は自分で調整できる。このタイプの特徴は次の通り。

◆弾力性が殆どなく、硬いと感じる

◆高さの調整はし易い

◆通気性はよいので熱はこもらない

一方、右側のは妻用で、羽毛枕だ。羽毛枕の特徴は次の通り。

◆柔らかく、頭が枕にふかーっと沈み込む

◆熱がこもり易い

◆ヘタり易い

前者は硬過ぎ、後者は柔らか過ぎで、暫く使ったが肩こりは改善せず、やがてお役御免となった。「オーダーすれば合うってものじゃない」ことが分かった。枕には重要な要素が幾つかあるようだ。枕には「適度な硬さ」と「熱がこもらない」ことが必要だと分かった。

次はこれだったか。

これがどの様なものだったか今となってはよく分からないが、そんなに安物ではなかったように思う。ありがちな形状をしていて一見良さそうに見えるが、何が駄目って弾力があり過ぎるのが駄目だった。弾力があり過ぎて頭が殆ど沈まないので、なんかこう、兎に角駄目だった。枕にとって「弾力も重要な要素である」ことが分かった。

次に試したのが、「通販生活」で購入したイタリア製の枕だ。イタリアの医療機関で使っているとかいう触れ込みだった。

これは、確かに悪くなかった。快適と感じたので、比較的長く使った方だと思う。次のような特徴があった。

◆ほどよい弾力があり、頭が適度に沈み込む

◆通気性も比較的よく、頭の温度が上がり難い

暫く使い込んだので二代目を購入することにした。

届いたのがこれだったのだが、これは一代目とは全然違うものとなっていた。通販生活の物ってよくあるんだよね、こういうこと。良いと思って買い直したら品質どころか品物自体が変わってたというやつ。これは最初の物とは別物で、低反発ウレタンタイプになっていた。

まあ、これはこれで特段悪いところはなかったのだが、凄く良いということもなく、そのうちもっと良いものがあるのではないかと思い始め、何となく引退となった。人間で言うと、「いい人なんだけどね・・・」という奴だ。結婚相手として決め手に欠ける残念な人タイプだった。

次に試したのが、テンピュールの枕だ。健康診断で胃カメラを飲んだ時にほんの少しだけ胃液の逆流後が見られると指摘され、その対策として上体を少し起き上がらせて軽く斜めにして寝るために購入した大型の枕だ。

逆流性食道炎 枕 でお困りの方専用の枕【Gerd pillow premium】

◆2ピースに分かれたテンピュールの枕に、高さ調節用のクッションが二つ付属

◆テンピュールは、頭へのフィット性は高い

◆熱がこもり易い

通販生活の二代目もそうだったのだが、個人的な見解として、熱がこもり易いテンピュールは枕の素材としては如何なものかと思う。

加えて此奴は、上体を少し起こす役割もあまりうまく果たせなかった。クッションを背中に入れるような形になると、就寝中に身体が落ち着かない。というわけでボツ。何ていうか色々駄目な奴だった。

この後、バスタオルを何枚か重ねて自分に一番合う高さの枕を作る方法をネットで知ったのでやってみたところ、悪くはなかった。悪くはなかったんだが、何となく貧乏臭くてやめた。心が荒んだ・・・。

最近使っているのがこれ。よく分からない製品だ。似たようなのが二つ三つ売られていてどれがオリジナルか分からない。中国製によくあるパターンだ。

飲酒して寝ると鼾をかくようになったことから、気道が塞がらない角度を保てる枕を探して購入したのだが、これが意外と肩こりにもいいことが分かった。

◆上と下とで高さが違う

◆上下どちらにも首の位置にスロープが作ってあって頭の角度を調整し易い

◆ほどよい弾力性がある

駄目なところを挙げるとすれば「中国製」ってところだろう。この表記を見ると何かもうそれだけで気持ちがブルーになる。きっと戦後のメイドインジャパンはこんな感じで見られていたんだろうな。しかし、こと肩こり対策という点に於いては上述のイタリア製の枕よりは良い感じだ。今の処、これで寝た後に肩こりや首のこりは感じないので暫くこれでいこうと思う。

しかし、枕探し・・・いやいやいや、「枕を探すんだ」の旅は一体いつ終わるのだろうか。そう言えば、ゴルフクラブの旅もまだ終わっていないな。

2018.12.28 追加投稿

前回の記事を投稿してから一か月もしていないが、妻の枕にまた一つレパートリーが追加された。整体枕と称するものだ。

高さ調節用のパッドが一枚付属している。

自分用のと似た形状をしているが、並べてみると調節用パッドを入れていない状態で、整体枕の方が大分高さが低い。妻には低めの枕が合う様だ。

最近の機能枕の特徴として共通しているのは首の部分のサポートに配慮されている点と、首側より頭頂部側の方が低くなっているという点が挙げられる。寝姿勢の際の首の骨のカーブが大切なのだろう。気道が確保されて鼾をかきにくくなる効果もあるようだ。

しかし、一体全体我が家には枕が幾つあるんだろうな・・・。

LOUVREDO復元ドライヤーLJ-365で美髪を育む

2016年頃から復元ドライヤーというヘアドライヤーが出回っているのは知っていた。熱風が出ないというドライヤーだ。出るのは風と赤外線なのだという。一箇所に当て続けても熱くならないらしい。

それがこれだ。ちょっと気になっていたのだが、ドライヤーとしては高額だ。我が家では市場価格二千円前後のドライヤーしかこれまで使ったことがない。こんなのだ。

だって十分でしょ。ただ熱風が出るだけの機械にそれ以上の価値を感じないよね。何とかイオンが出るとかいう奴はもっと高いが、その何とかイオンって奴は目に見えない。したがって出てるのかどうかすら分からない。信用できん。というわけで、ドライヤーなんぞに金をかける気にはなれなかった。

然るに、復元ドライヤーは発売当初の実売価格で一万五千円を超えていた。普通買わないだろ、そんなもん。だが、つい先日行きつけの理容室に行ってみたら、なんと復元ドライヤーを使っていた。

「おいおい、マスター。あんた前回来た時は違うドライヤーを褒めてたじゃないか。」

「い、いやぁ、だってこれいいんですよ。最近買ったものの中じゃ、これが一番いいですよ。」

「えー。」

ポリシーのない奴だな。万事そんな調子だから未だに独身なんだよ、あんたは。

「髪のまとまりがよくて、一回使えば髪の感触が違うのが分かりますよ。」

そんな訳あるかっ。出てるのは赤外線だろ。復元光線じゃねぇ。

「熱風が出なくて熱くないので、ドライヤーを振って髪に当たる熱量を調節する必要がないですし、肌にも良いんですよ。」

おい、随分押しまくるじゃないか。さてはルーヴルドー(販売元)の回し者か貴様。いつからだ。幾ら貰ったんだ。吐けコラ。

「普通のドライヤーは1200W~1500Wが普通でしょ。でもこれの消費電力は750Wですからエコですよ、エコ。」

「マジか・・・買うか。」

「売ってません。」

「え・・・。」

店頭販売はされていないのだそうで、サロン専用品らしい。一般消費者向けの販売は、正式に販売を委託されているサロンでしか行っていないらしい。じゃあ何で薦めたんだよ。

「でも、ネットで買えますよ。」

「先にそれを言えよ。」


で、買ってみた。妻へのプレゼントとして。だって、いらないもの買うには何かしら理由がいるだろ。

んー、ちょっと電源コードが長過ぎないか。今まで使用していたドライヤーと比べてみたところ、明らかに電源コードが長いし、太い。なるほど、サロン専用品とはそういうことか。しかも少々重いな。ペンより重い物を持ったことのない身にはきついぜ。

だが、確かに消費電力は750Wだ。セレクタはHighとLowしかない。デフォルトで赤外線照射モードで、Coolボタンを押している間だけ冷風即ち赤外線照射がオフになる。取扱説明書にはLowで使うのが効果的とある。Lowなら500W位か。

使ってみると確かに熱くない。熱風ではなく温風だから熱くないというだけの気がしなくもないが、他のドライヤーのように稼働状態に中で電熱線が赤く発熱していたりはしない。怪しいイオンドライヤー(静電気でプラスに帯電した髪にマイナスイオンを吹き付けて相殺と謳っている)と違って見た目で違いが分かり易いぜ。

と思ったのだが、販売元のホームページを見るとこいつもマイナスイオンは放出しているようだ。そしてもっと怪しい表記が・・・「育成光線」。おいぃぃぃ。よく読むと、どうやら波長6~20μm帯の遠赤外線を育成光線と呼んでいるらしい。どうやら、外から見える格子状の白っぽいセラミック(二枚構造になっているらしい)が遠赤外線を放出しているとのこと。これは所謂あれか、岩盤浴とかで使ってる石みたいなものか。

それにしても紛らわしい呼称はやめて頂きたい。どうせならスペシウム光線で髪を守りますとか言って貰ったら、すげぇぇぇとか思うかも知れない。いや、ないな。それはない。あんなのが当たったら髪どころか体ごと消滅する。

さて、使ってみると風量はあるが熱量は少ない感じがするので、夏場はよいが、冬場だと髪の長い女性は少々大変かも知れない。妻よ、すまん。悪気はなかったんだ。

一ヶ月ほど使ってみたところ、確かに髪の手触りが変わってきた気がすると妻が言うので、何かしらの効果を体感できたらしい。

一応、正規品という表示があるものを購入したが、保証書はついていなかった。しかし、販売元からメール連絡があり、保証書は販売元で保管しており、メールに記載の番号で問い合わせなり、修理なりを依頼すれば対応するとのこと。

元々一般消費者向けの販売商品ではないのでそういう対応方法で売っているのかも知れない。若干心配ではあるが、ドライヤー程度の単純な構造の日本製品が保証期間内に壊れる確率は殆ど無いだろうから、気にすることもあるまい。