寝具を替えてみた

二年前に寝具を一式まるごと買い替えた。所謂バージョンアップだ。その頃はまだブログを始めていなかったこともあるが、買った直後だとただ買いましたってだけで、感想や使用感が書けないので、二年使ってみた結果も含めて書こうと思う。

ベッドマットについて

買い替えるまでは、フランスベッド製のコイルスプリング式のマットの上に、トゥルースリーパーを載せて使っていた。こんな具合だ。

しかし、マットにしてもトゥルースリーパーにしても長年使えばそりゃヘタる。中身がコイルスプリングということは、スプリングを減衰させた回数で寿命はある程度決まってしまう筈だ。同じコイルスプリング方式の車用サスペンションだって、一般道走行で五万Kmも走ればヘタりを感じる。レース走行ならもっと短い。ベッド用のコイルスプリングが何年でヘタるかは知らないが、毎晩ラリーのようにコイルスプリングを酷使すれば寿命も短くなるに違いない。多分だが、うちの場合は一般道走行相当の筈だからして、精々十年かそこらはもっていた筈だが、耐久試験の様相を呈していたことは間違いない。

だから、スプリングがギシギシいい出してからはトゥルースリーパーという低反発ウレタンをマットの上に載せ、これで良いはずだと無理やり自分を納得させつつ使ってきたのだが、やがてそんなトゥルー君もヘタレになった。押し込んでも元に戻らなくなり、凹みが目立つようになったのだ。流石にもう無理だと思ったので長男が就職した後、遂に買い換えることにしたのだ。

最初はちょっと奮発してそれまでのものより少し上等なコイルスプリングのマットに買い換えようかと思い、日本ベッドやシモンズのマットを検討していた。だって人生の半分は寝てるわけだから、機械式の腕時計に100万円使うよりは価値のある投資の筈だ。別に人の価値観を否定するつもりはないが、機械式の腕時計というものは、放っておけば止まるし、最低でも一日に数秒は狂うし、2~3年に一度は数万円かけてメンテナンスに出さないとどんどん駄目になる。あれは精密機械技術者をリスペクトする人が買うものだ。俺にはそんな気は毛頭ないから、時計よりはベッドに投資したい。時計はクオーツでいい。

おっと、話題がずれたな。そうそう、それで羽毛掛け布団を探しに日本橋に西川の展示即売会を覗きに行った際、たまたま変わり種を見つけ、勢いで買ってしまったのがこれだ。

イタリアのノッティンブル社製のウッドスプリングベッドでEgoシリーズ。写真の赤い部分は一枚の板バネで、それ以外は二枚組の板バネで構成されている。赤い部分以外は板バネの強さを二枚重ねにする幅で調節するように出来ている。

板バネの束ねているパーツを中央部分に近づけると、板バネは一枚に近くなって柔らかくなり、逆に端で束ねると全体が二枚組の板バネになり硬くなる。

更に、板バネを両側で支えているパーツも樹脂製のバネになっており、間に補強パーツを挟むか挟まないか、また補強パーツを入れる差し込む向きを上下替えることでも反発力が変わるようになっており、体重や身体の位置によって反発力を調整できる様になっている。

だからと言って流石にこの上に直接は寝られないので、やはりマットは置くのだが、このようなベッドベースに、日本ベッドやシモンズのような厚いコイルスプリングのマットを合わせると、ウッドスプリングの機能が全く働かず意味がなくなってしまうので、マットは同じくノッティンブル社のウレタンマットを合わせた。

この感覚は何と言えばよいのだろうか。マットはウッドスプリングの上に浮いていて、そのマットの上に身体を乗せると、ウレタンのクッション性とウッドスプリングがそれぞれ効いて不思議な無圧感に包まれる。ウォーターベッドのような浮遊感があるのだが、それともちょっと違う。何とも言葉では形容し難いほわーんとした感じでありながら、身体への追随性は良好だ。その後二年間寝てみたが、実にいい。今の処文句のつけようがない。

羽毛掛け布団について

その日は、ベッドを買いに行ったのではなく、そもそも羽毛掛け布団を買いに行ったので、そちらも合わせて購入した。それまでは、夏から冬にかけてタオルケットから始まり、薄手の肌掛け、毛布、肌掛けを厚手の羊毛布団に交換、毛布追加、敷毛布追加という様に調節していたのだが、布団の重みでこむら返りが起きるようになり、どうしても羽毛布団が欲しかったのだ。それに毛布を使うとやはり埃が立つので、毛布そのものをやめたかったというのもある。

そこで、出来れば羽毛布団一枚で寝られる質の良いものを選びたかった。だがしかし、ここにもこちらの資金力に対して価格の壁が立ち塞がる。羽毛布団って奴は実にピンきりだ。最高級とされるアイダーダックダウンなんて、一生モノだと言うならまだ分かるが、所詮消耗品だというのに誰が買うんだこんなもんという値段だ。羽毛布団だって精々十年持てば良い方だろう。アイダーなんて候補にも入らん。

だからと言って安物も駄目だ。羽毛はやはり鳥の羽根なので、加工品質の悪いものは臭い。毎日寝るのに動物臭がするなんてあり得ない。しかしだ、羽毛布団に加工されてしまっている時点で、中身を目で見て触って匂いを嗅いで確認というわけにはいかないので、ある程度信用買にならざるを得ない。

選定基準として「羽毛の種類」「ダウン率」「ダウンパワー」があるので、加工品質にもよるから飽くまで目安だとしても、ある程度決めないと選べない。

まず羽毛の種類だが、ダック、グース、マザーグースとある。ダックは雑食で加工品質が悪いと臭いという。グースは草食だから比較的ダックよりは臭い難いということなので、まずはグースだな。マザーグースの方がダウンボールは大きいけれど、そこまで育てるためには飼育期間も長くなり、価格も高いからここは一つの妥協点だ。

ダウン率は高いほど良い。フェザーなんて入ってちゃ駄目駄目。ここは譲れない。

ダウンパワーは高いほど良いのだろうが、これは家の断熱性能にもよる。我が家の壁の断熱性能はそこそこだと思うが、屋根には断熱塗料も塗ってあり、窓は二重サッシなので、冬場の夜間に暖房を切っても朝方の室内温度が10℃を下回ることは滅多に無い。上を見ればキリがないので、ダウンパワーは400を目安にすることにした。

結果として選んだのがこれだ。ポーランド産のホワイトグースダウン93%でDP400。西川の記念商品ということでお買い得だったこともある。ベッドも一緒に買ったので結構な値引きもして貰えた。

ムートンマットについて

ついでにというわけではないのだが、大きな買い物をすると気持ちが大きくなってしまい、お金もないのに購買意欲に勢いが・・・。後日これも買ってしまった。

ムーミン、いやムートン。

だってほら、敷毛布代わりのものが必要だからさ~(¬__¬;)

毛足はぴったり35mmだ。

グートンさんから買ったスプリングラムのムートンマットだ。モフモフ萌え~などでは断じてない。絶対に違う・・・そりゃあ確かに俺のベッドの上には、

こんなのや、

こんなのや、

こんなのだっているよ。いることはいる。いやこいつら何でいるんだか分からんが、いつの間にか住み着いてた。確かこいつらはかつて息子達の幼少期の友だった奴等の筈。まあ、いるものは仕方がない。俺は博愛主義だからな。ハトやネコが我が家の敷地内に侵入するや否や、即時DEFCON 1を発令して迎撃態勢に入る妻とは違うのだ。あいつらに不法侵入を許してはならないというのが妻のポリシーだ。同意はするが、こいつらはハトでもネコでもない。イヌっぽいものと、クマっぽいもの、それに多分最後の奴はシロクマだろう。クマは結婚当時妻に漏れなくついてきた。こいつの年齢は一体幾つだ。シロクマに至っては今や地球温暖化で絶滅の危機に瀕している。俺が守ってやらなければならない。

話を元に戻そう。何はともあれ、それまでの寝具がバージョン1.0だったとすれば、今はさしずめバージョン2.35といった辺りだろう。ベッドマットだけじゃなく、ベッドベースがウッドスプリングになり、掛け布団は羽毛に、そして敷毛布がモフモフになったからな。

このようにバージョンアップした寝具で、その後二年ほど過ごしてみた。まずは越冬だが、越冬隊は快適に過ごすことが出来た。そして毛布は完全に過去の遺物と化した。羽毛布団は軽い、温かい、正に言うことなしだ。この組み合わせだと、寧ろ温かいを通り越して暑いほどだ。出費はちょっと痛かったが、それに勝る投資効果と言えるだろう。

次に夏だが、これは完全に無理ゲーだった。当たり前だが、羽毛掛け布団にはお引取り願った。問題はムートンだった。空気を含み、身体との接地面は少ないから、夏こそムートンは快適だと寝具屋は言っていたのだが、はっきり言おう。

そんな訳あるかっ。

冬場温かいんだから、夏は暑いに決まってる。麻のシーツをかければいいとネット情報にあったのでそれも試してみたが、当然の如くギブアップだ。羽毛布団同様に夏場はお引取り願うしかなかった。

夏場は仕方ない。諦めよう。しかし冬場は最高だ。買ってよかったと思う。

枕の旅が終わらない件について

枕が合わない。枕とは一体何なのだろう。寝る時に枕がないと眠れないなんて、動物の中じゃヒトだけだ。何故ヒトはこんな思いをしなくちゃならないんだ。しかも実際に合わないのか、合っていない気がするだけなのか、それすらよく分からない。だから枕探し・・・いや枕を探す旅が終わらない。枕探しは不味い。犯罪だ。枕営業とも違う。それは男のやるもんじゃない。日本語って難しいな。

何はともあれ、朝目覚めた時に何となく肩や首が張っている様に感じるのは、きっと枕のせいだ。だから、これまでに随分と色々な枕を試してきた。必要なプロセスだったんだ。無駄な物を買い続けてきた訳じゃない。と、思いたい。

ああ、それなのに、最早幾つ試したかも覚えていないほど試したのに、未だにこれだという枕に出会えていない。証拠物件が残っている中で割と初めの頃に試したのはこれだった。

かれこれ20年ほど前になるだろうか。どちらも肩、首、頭のラインに合わせて計測して作ってもらったオーダー品だ。左側のものが自分用で、プラスチック製のストローを細かくカットしたような詰め物が中に入っていて、詰め物の量は自分で調整できる。このタイプの特徴は次の通り。

◆弾力性が殆どなく、硬いと感じる

◆高さの調整はし易い

◆通気性はよいので熱はこもらない

一方、右側のは妻用で、羽毛枕だ。羽毛枕の特徴は次の通り。

◆柔らかく、頭が枕にふかーっと沈み込む

◆熱がこもり易い

◆ヘタり易い

前者は硬過ぎ、後者は柔らか過ぎで、暫く使ったが肩こりは改善せず、やがてお役御免となった。「オーダーすれば合うってものじゃない」ことが分かった。枕には重要な要素が幾つかあるようだ。枕には「適度な硬さ」と「熱がこもらない」ことが必要だと分かった。

次はこれだったか。

これがどの様なものだったか今となってはよく分からないが、そんなに安物ではなかったように思う。ありがちな形状をしていて一見良さそうに見えるが、何が駄目って弾力があり過ぎるのが駄目だった。弾力があり過ぎて頭が殆ど沈まないので、なんかこう、兎に角駄目だった。枕にとって「弾力も重要な要素である」ことが分かった。

次に試したのが、「通販生活」で購入したイタリア製の枕だ。イタリアの医療機関で使っているとかいう触れ込みだった。

これは、確かに悪くなかった。快適と感じたので、比較的長く使った方だと思う。次のような特徴があった。

◆ほどよい弾力があり、頭が適度に沈み込む

◆通気性も比較的よく、頭の温度が上がり難い

暫く使い込んだので二代目を購入することにした。

届いたのがこれだったのだが、これは一代目とは全然違うものとなっていた。通販生活の物ってよくあるんだよね、こういうこと。良いと思って買い直したら品質どころか品物自体が変わってたというやつ。これは最初の物とは別物で、低反発ウレタンタイプになっていた。

まあ、これはこれで特段悪いところはなかったのだが、凄く良いということもなく、そのうちもっと良いものがあるのではないかと思い始め、何となく引退となった。人間で言うと、「いい人なんだけどね・・・」という奴だ。結婚相手として決め手に欠ける残念な人タイプだった。

次に試したのが、テンピュールの枕だ。健康診断で胃カメラを飲んだ時にほんの少しだけ胃液の逆流後が見られると指摘され、その対策として上体を少し起き上がらせて軽く斜めにして寝るために購入した大型の枕だ。

逆流性食道炎 枕 でお困りの方専用の枕【Gerd pillow premium】

◆2ピースに分かれたテンピュールの枕に、高さ調節用のクッションが二つ付属

◆テンピュールは、頭へのフィット性は高い

◆熱がこもり易い

通販生活の二代目もそうだったのだが、個人的な見解として、熱がこもり易いテンピュールは枕の素材としては如何なものかと思う。

加えて此奴は、上体を少し起こす役割もあまりうまく果たせなかった。クッションを背中に入れるような形になると、就寝中に身体が落ち着かない。というわけでボツ。何ていうか色々駄目な奴だった。

この後、バスタオルを何枚か重ねて自分に一番合う高さの枕を作る方法をネットで知ったのでやってみたところ、悪くはなかった。悪くはなかったんだが、何となく貧乏臭くてやめた。心が荒んだ・・・。

最近使っているのがこれ。よく分からない製品だ。似たようなのが二つ三つ売られていてどれがオリジナルか分からない。中国製によくあるパターンだ。

飲酒して寝ると鼾をかくようになったことから、気道が塞がらない角度を保てる枕を探して購入したのだが、これが意外と肩こりにもいいことが分かった。

◆上と下とで高さが違う

◆上下どちらにも首の位置にスロープが作ってあって頭の角度を調整し易い

◆ほどよい弾力性がある

駄目なところを挙げるとすれば「中国製」ってところだろう。この表記を見ると何かもうそれだけで気持ちがブルーになる。きっと戦後のメイドインジャパンはこんな感じで見られていたんだろうな。しかし、こと肩こり対策という点に於いては上述のイタリア製の枕よりは良い感じだ。今の処、これで寝た後に肩こりや首のこりは感じないので暫くこれでいこうと思う。

しかし、枕探し・・・いやいやいや、「枕を探すんだ」の旅は一体いつ終わるのだろうか。そう言えば、ゴルフクラブの旅もまだ終わっていないな。

2018.12.28 追加投稿

前回の記事を投稿してから一か月もしていないが、妻の枕にまた一つレパートリーが追加された。整体枕と称するものだ。

高さ調節用のパッドが一枚付属している。

自分用のと似た形状をしているが、並べてみると調節用パッドを入れていない状態で、整体枕の方が大分高さが低い。妻には低めの枕が合う様だ。

最近の機能枕の特徴として共通しているのは首の部分のサポートに配慮されている点と、首側より頭頂部側の方が低くなっているという点が挙げられる。寝姿勢の際の首の骨のカーブが大切なのだろう。気道が確保されて鼾をかきにくくなる効果もあるようだ。

しかし、一体全体我が家には枕が幾つあるんだろうな・・・。

髪の毛を復元してみた

2016年頃から復元ドライヤーというヘアドライヤーが出回っているのは知っていた。熱風が出ないというドライヤーだ。出るのは風と赤外線なのだという。一箇所に当て続けても熱くならないらしい。

それがこれだ。ちょっと気になっていたのだが、ドライヤーとしては高額だ。我が家では市場価格二千円前後のドライヤーしかこれまで使ったことがない。こんなのだ。

だって十分でしょ。ただ熱風が出るだけの機械にそれ以上の価値を感じないよね。何とかイオンが出るとかいう奴はもっと高いが、その何とかイオンって奴は目に見えない。したがって出てるのかどうかすら分からない。信用できん。というわけで、ドライヤーなんぞに金をかける気にはなれなかった。

然るに、復元ドライヤーは発売当初の実売価格で一万五千円を超えていた。普通買わないだろ、そんなもん。だが、つい先日行きつけの理容室に行ってみたら、なんと復元ドライヤーを使っていた。

「おいおい、マスター。あんた前回来た時は違うドライヤーを褒めてたじゃないか。」

「い、いやぁ、だってこれいいんですよ。最近買ったものの中じゃ、これが一番いいですよ。」

「えー。」

ポリシーのない奴だな。万事そんな調子だから未だに独身なんだよ、あんたは。

「髪のまとまりがよくて、一回使えば髪の感触が違うのが分かりますよ。」

そんな訳あるかっ。出てるのは赤外線だろ。復元光線じゃねぇ。

「熱風が出なくて熱くないので、ドライヤーを振って髪に当たる熱量を調節する必要がないですし、肌にも良いんですよ。」

おい、随分押しまくるじゃないか。さてはルーヴルドー(販売元)の回し者か貴様。いつからだ。幾ら貰ったんだ。吐けコラ。

「普通のドライヤーは1200W~1500Wが普通でしょ。でもこれの消費電力は750Wですからエコですよ、エコ。」

「マジか・・・買うか。」

「売ってません。」

「え・・・。」

店頭販売はされていないのだそうで、サロン専用品らしい。一般消費者向けの販売は、正式に販売を委託されているサロンでしか行っていないらしい。じゃあ何で薦めたんだよ。

「でも、ネットで買えますよ。」

「先にそれを言えよ。」

で、買ってみた。妻へのプレゼントとして。だって、いらないもの買うには何かしら理由がいるだろ。

んー、ちょっと電源コードが長過ぎないか。今まで使用していたドライヤーと比べてみたところ、明らかに電源コードが長いし、太い。なるほど、サロン専用品とはそういうことか。しかも少々重いな。ペンより重い物を持ったことのない身にはきついぜ。

だが、確かに消費電力は750Wだ。セレクタはHighとLowしかない。デフォルトで赤外線照射モードで、Coolボタンを押している間だけ冷風即ち赤外線照射がオフになる。取扱説明書にはLowで使うのが効果的とある。Lowなら500W位か。

使ってみると確かに熱くない。熱風ではなく温風だから熱くないというだけの気がしなくもないが、他のドライヤーのように稼働状態に中で電熱線が赤く発熱していたりはしない。怪しいイオンドライヤー(静電気でプラスに帯電した髪にマイナスイオンを吹き付けて相殺と謳っている)と違って見た目で違いが分かり易いぜ。

と思ったのだが、販売元のホームページを見るとこいつもマイナスイオンは放出しているようだ。そしてもっと怪しい表記が・・・「育成光線」。おいぃぃぃ。よく読むと、どうやら波長6~20μm帯の遠赤外線を育成光線と呼んでいるらしい。どうやら、外から見える格子状の白っぽいセラミック(二枚構造になっているらしい)が遠赤外線を放出しているとのこと。これは所謂あれか、岩盤浴とかで使ってる石みたいなものか。

それにしても紛らわしい呼称はやめて頂きたい。どうせならスペシウム光線で髪を守りますとか言って貰ったら、すげぇぇぇとか思うかも知れない。いや、ないな。それはない。あんなのが当たったら髪どころか体ごと消滅する。

さて、使ってみると風量はあるが熱量は少ない感じがするので、夏場はよいが、冬場だと髪の長い女性は少々大変かも知れない。妻よ、すまん。悪気はなかったんだ。

一ヶ月ほど使ってみたところ、確かに髪の手触りが変わってきた気がすると妻が言うので、何かしらの効果を体感できたらしい。プラシーボ効果でないことを祈りたい。何しろ俺には違いがさっぱり分からんからな。

一応、正規品という表示があるものを購入したが、保証書はついていなかった。しかし、販売元からメール連絡があり、保証書は販売元で保管しており、メールに記載の番号で問い合わせなり、修理なりを依頼すれば対応するとのこと。

元々一般消費者向けの販売商品ではないのでそういう対応方法で売っているのかも知れない。若干心配ではあるが、ドライヤー程度の単純な構造の日本製品が保証期間内に壊れる確率は殆ど無いだろうから、気にすることもあるまい。

妻よ、俺は君が喜んでくれさえすれば、それでいいんだ・・・。

iPhoneのミラーリングでなんちゃってAppleCarPlayしてみた

AppleCarPlayを使うと運転中に iPhone でやれたらいいなと思うことが、車載ディスプレイでできるようになるらしいのだが、生憎我が愛車はAppleCarPlayには対応していない。

iPodやiPhone等をUSB接続してミュージックプレイヤーとして使うことは出来るし、iPhoneをBluetooth接続して電話の発着信をハンドルのボタン操作で行い、車載マイク&スピーカでハンズフリー会話することは元々出来る。

しかし、車載ディスプレイでGoogleマップを表示したり、YuTubeやAmazonプライムビデオを観たりすることは出来ない。それを今回出来るようにしてみたい。

それを可能にするのがこれ、BeatSonicから発売されているMA02アダプタだ。これは、AUX端子を備えている車載AVシステムなら大抵どれにでも接続出来る筈だが、詳しくはBeatSonicの適合車種を確認して欲しい。

要するに、iPhoneの画面を車載ディスプレイにミラーリングするだけのアイテムだ。ディジタルインタフェース(HDMI)とアナログインタフェース(赤白黄のAVケーブル)に対応している。残念ながらうちの子はHDMI世代ではないので、上左図のようなAVケーブル(AVC20)が別途必要になる。HDMI対応機種なら、MA02に付属のケーブルだけで接続可能だ。

基本的には、MA02と車載AVシステムをAVC20でAUX端子に繋ぎ(当然電源も車側から取る)、本機を適当な位置に貼り付けるだけでいい。

これでミラーリング準備完了だ。次に車載AVシステムのセレクタでAUXを選択する。するとMA02の画面が表示される。

この状態で、iPhoneをホーム画面にしてからライトニングケーブルで本機とiPhoneを接続すると、iPhoneの画面が車載ディスプレイにミラーリングされ、CarPlayの雰囲気満載になる。

ここまでくれば、あとはiPhoneを好きなように使えばよい。車載ナビの代わりにGoogleマップやYahoo!カーナビを車載ディスプレイに表示し、案内音声を車載スピーカーで聞くことが出来る。

Yutubeは問題なく再生出来るが、今の処(2018.11.6現在)Amazonプライムビデオには対応していない(AppだけでなくSafari経由でも駄目)ようだ。再生は開始されるが、ストリーミングの途中で止まってしまう。

これを便利と考えるか否かは人によるのだろうが、自分の用途で考えるなら十分に便利だ。

ところが、Beatsonic製AVC20ケーブルを用いた接続では少々難が発生した。AVC20を使用した接続の場合はAUX端子が使えなくなるという説明書きがあったのだが、USB端子まで使えなくなるという説明は何処にもなかった。ところが、USB端子で接続する外部機器(例えばiPod)もできなくなってしまった。正確には、接続は出来て認識もするが、音楽を再生すると音が出ないという現象が起きた。

納得出来ないので、Lexus ○○店に車載AVシステムの接続図で調べてもらったところ、仕様上止むを得ないことが判明した。

うちの車の場合、外部機器の接続端子は上図のようにUSBとAUXが一体化されており、これは純正ナビ側でも同じで別系統になっていない。MA02をAVC20で車載システムに繋いでしまうと、車載システムにつながっていたUSB機器の音声信号が行かなくなってしまうのだが、それでは困る。やはりiPodを使いたいこともあるのだ。

しかし、そこは流石Lexus 〇〇店だった。即座にそれを可能にする他社製のケーブルを探し出し、オファーしてくれた。

それがこれ、Data System株式会社のVHI-T44ケーブルだ。MA02を車載システムに繋ぐ際に、AVC20ケーブルの代わりにVHI-T44ケーブルを使用すると、USB機器が接続されている場合はそちらが優先され、iPodからの音も再生できるようになる。

素晴らしい。

 

フローリングをコーティングしてみた

我が家を建築した際、入居前にフローリングのコーティングをするか住宅メーカの担当の方に聞かれたのだが、費用を聞くととてもそんな余裕はなかった。以来年に一度か二度フローリングにワックスをかけてきたのだが、これが意外に重労働だった。何せ毎回次のような工程を踏まなければならないのだ。

①フローリング上にあるテーブルやソファ等のあらゆる障害物を移動する

②既存のワックスを剥がす

③ワックスを塗る

④退けておいた障害物を元の位置に戻す

①②④が重労働なのだが、中でも特に②が大変な作業で、二階建ての我が家のワックスがけには毎度丸々2~3日かかる。

おそらく②をやらない方は多いのではないだろうか。だが汚れたワックスを剥がさずに上からワックスを塗ってしまうと、だんだんフローリングが黒ずんでいってしまう。特に我が家のような明るい色のフローリングの場合はそうだ。だから②は欠かせない工程なのだが、これが一番厄介で毎回苦労する。

それ故にワックス掛けは億劫になりがちで、やる気を出すまでに時間がかかる。だからと言って新築でもないのに数十万円もかけて業者にコーティングを頼む気にもなれない。そこで今回はワックスではなくコーティングを自前でやることにした。

用意したのは、「ビアンコートB」というものだ。DIYで施工できるコーティング剤は数種類市販されているが、施工方法を事前に調べることが出来たビアンコートBを選んだ。

では早速取り掛かることにする。まずは施工の邪魔になる障害物の除去からだ。

1 家具類の移動

ざっと見て、ソファ、センターテーブル、ストレスレスチェア、ダイニングテーブル、ダイニングチェア、電話代兼本棚、エレクトーン、テレビ、ステレオなどなど色々と邪魔だ。

しかも、どれも重量物ときてる。一人で何とかなるのはストレスレスチェアのみ。その他のものは基本二人がかりでなければ動かせない。エレクトーンとテレビ、ステレオ周りに至っては大の男が二人がかりでも厳しい。こいつらを別の部屋に移動しなければならない。そこで登場するのがこれだ。

「PICUS らくらくヘルパー360°ZP-360」。重量級の家具を移動する道具は色々市販されているが、全方向に移動できるものは少ないので、これは重宝している。まあ、移動シーンを解説してもしようがないので、此奴を使って邪魔物を隣部屋に押し込んだ。

2 ワックス剥がし

何度も言うが本題の工程の内、一番大変な作業がこれだ。塗ってから半年、一年と使い込んだワックスは、そう易々とは除去できない。例年はリンナイ等から販売されているワックス剥離剤を使うのだが、今回はしっかりと除去するためにより強力なものを選んだ。

花王のプロワン。5倍に薄めて使用する。この作業を行う際に絶対に必要なものは、100円ショップで買える風呂場用ブーツだ。これがないと、剥離剤を塗ってヌルヌルになったエリアから非作業領域に出るときに困る。こいつを履いて、剥離剤の希釈液をドボドボとフローリングに撒き、モップ等で塗り拡げていく。

ワックスと剥離剤が十分に反応するまで10分から15分かかるので、気温にもよるが折角塗った剥離剤が乾いてしまわないように、時々追加で希釈液を撒きながらモップで塗り拡げ続ける。十分に反応すると、ワックスがデロデロに浮いてくるので、これをそぎ取っていく。この作業には、ランダムアクションサンダーとカーボン製のスクレーパーを使用する。スクレーパーだけでは、しつこいワックスを完全に除去するのは難しい。

まず、ランダムアクションサンダーにワックス剥がし用のパーツ(別製品の物)を取り付け、剥離剤で反応したワックスに振動を与えてそぎ取り易くする。その上でジワジワになったワックスをスクレーパーでそぎ取っていく。スクレーパーは柔らか過ぎるとそぎ取り難く、硬過ぎるとフローリングを傷つけるので、この様なカーボン製の物が適している。

フローリングの隙間に入り込んだ古いワックスも、ヘラで掻き出す。これをやらないとフローリングの板の間が黒い筋となって目立ってしまうからだ。元々塗った時のワックスは乳白色だが、半年から一年経過するだけでこのような灰色になっている。一応言っておくが、断じて拭き掃除を怠っていたからではない。

このようにしてワックスを剥がすと、床面の見た目でも剥がした部分と古いワックスが残っている部分の違いは歴然だ。

経年劣化したワックスは、上図の様に拭き掃除では取れない汚れで黒ずんでいるので、毎回黒ずんだワックスの上からワックスを重ね塗りしてしまうと、フローリングはその度にどんどん黒ずんでいってしまう。

剥離作業を終えたら、次は残留剥離剤を除去する。この作業にはスチーム洗浄機を使用する。

我が家ではケルヒャーのスチーム洗浄機を使用しているが、特にこれでなくてはいけないということはない。ただスチーム洗浄機はある程度容量があるものがいい。容量が小さいとすぐにスチームが切れて水を補充しなければならない。しかし、一旦熱くなった本体は冷えるまでバルブが開けられないので、水を補充できるようになるまで時間がかかる。また、水を補充してから再びスチームが出るまで加熱にも時間がかかるため、容量の小さいスチーム洗浄機は作業性という点で使い物にならない。

スチームをかけては水拭きし、またスチームをかけては水拭きという作業を、フローリングの表面がヌルヌルしなくなるまで繰り返す。大体2~3度行えば綺麗に除去できる。その後は乾燥だ。フローリングが濡れたままではコーティングが出来ない。

十分にフローリングが乾燥したら、コーティング剤を塗る前にブタノールで脱脂する。無水アルコールなどでも構わないが、今回はビアンコートBに付属していたブタノールを化粧用のパフに染み込ませ、フローリング面を一通り拭いた。フローリングの上を裸足で歩いたり、コーティングする際にフローリングに素手で触れたりすると、皮脂が付着してコーティング剤がうまく乗らないので、ブーツを履いてゴム手袋をする。

3 コーティング剤塗布

コーティング剤の性質上、やり直しはきかない。塗りムラ、塗り残し、液垂れなどの失敗は許されないため、慎重且つ大胆に進めていく必要がある。塗り方の手順と塗り進める方向と順番を予めシミュレーションしてから一気に塗り進めなければならない。

広範囲を塗るため、ワックス用のモップを使用するが、新しいモップは糸くずが出るので掃除機で吸っておく。しかし、モップでは角の細かい部分に届かないため、最初に角をメラミンスポンジで極める。次にコーティング剤をモップにつけ、液垂れしないように扱いてから、一回で塗布する範囲を左右に動かして薄く均等に塗り拡げ、最後にモップの片側を上げて均す。イメージできたら一気にいく。

とは言え、本丸のリビングを初めにやるのは勇気がいるので、最初は廊下部分を施工した(上左図)。施工した部分と施工前の部分(右下)の差が明らかに分かる。両方施工を終えると、均等にフローリングの艶が蘇る(上右図)。

仕上がりに機嫌を良くして一気にリビングとキッチンも仕上げた。照明の違いで色合いが少し異なるイメージに見えるが、ほぼ均等に施工出来ている。後は乾燥させるだけだ。気温25℃だと三時間半ほどで乾燥するとのことだが、三時間半では歩いて問題ない程度にはなっだが、硬度はそれほどない感じがした。完全に硬化するまではもっと時間がかかるのだろう。

注意すべき点として、コーティング剤塗布中はエアコンを止めておくこと。エアコンを稼働させた状態で塗り進めると、乾燥が均一にならずところどころ下図のような硬化不良が発生する。もしかしたら、多少水分が残っていた影響もあるかも知れない。

こうなってしまったものは仕方がない。剥離は出来ないのでやり直しはきかない。慌てずスクレーパーでサクサクと削れるだけ削り、軽くサンドペーパーで均してからマスキングし、部分的に重ね塗りすれば問題ない。フローリングの継ぎ目で塗り直せば目立たない。

ちゃんとマスキングした方がよいが、メラミンスポンジで塗れば継ぎ目を外さずに正確な施工ができるので、塗ったところと塗ってないところが分からずに踏んでしまわないように目印を付ける程度で十分だ。

乾燥してコーティング剤が硬化したら、家具を戻して完成だ。

見た目はワックスを塗った後と大差ないが、明らかな違いは全く滑らないことだ。ワックスを塗った後に靴下などを履いて歩くと滑るので注意が必要だが、ビアンコートBの塗膜は全くそういうことがない。

そして何より良いのが被膜が硬いという点だ。ワックスだと頻繁に動かすダイニングテーブルの椅子の脚部周辺には、やはり細かい擦り傷がついていく。ワックス被膜は柔らかいので多少は自然修復されるが、やはり時が経つに連れて傷は増え、そこに汚れが付着し、艶が失われる。しかし、コーティング剤の被膜は硬いので、今の処新たに出来た擦り傷は認められない。

果たして、これで今後10年~20年塗膜が維持されるか否かは不明だが、今後の経過を観ていきたい。なかなか良い感じに仕上がったとは思う。

ダイニングテーブルを塗り直してみた

妻が五千円ほどのテーブルクロスをネットで買っていた。我が家ではテーブルにクロスはかけていない。暫くするとまた妻がテーブルクロスをネットで買っていた。妻がネットショッピングをすると私にメールが来るので分かるのだ。テーブルクロスも安いものではない。何があったのかと聞いてみると、妻の母親の家のダイニングテーブルの塗装が剥げたらしい。実際には剥げたのではなく、傷ついたダイニングテーブルをヘルパーさんが何とかしてくれようとした結果のようだ。それならと、塗り直してあげることにした。

見せてもらったところ、なるほどこれは酷い。どうやら紙やすりで削り、水性ニスを塗ったとのこと。原理的には間違っていないが、知識と技術と道具が足りない三重苦とも言える。このテーブルはウレタン塗装されているので、紙やすりで擦って部分塗装したのでは、むらなく修復することは困難だ。よって、ちゃんとやるには次のプロセスが必要になる。

工程1 ウレタン塗装を剥がす

工程2 木目を出す(これはオプション)

工程3 水性ウレタンニスを塗る(塗る度に表面を削り5~6度塗り重ねる)

工程4 磨く(水性ウレタンニスの完全硬化後)

では始めよう。

1 ウレタン塗装剥がし

紙やすりでやってもできないことはないが、延々と時間がかかる。紙やすりもどれだけの枚数が必要になるか分からない。ここはベルトサンダーが必需品だ。私は数千円で手に入る高儀 EARTH MAN ベルトサンダー BSD-110を用意した。

まずこやつに#60のヤスリベルトを付けて荒削りする。次に#120のものに替えて更に削る。側で見ている義母と妻がビビっているが、こういうものはある程度思い切りというものが必要だ。

一通り天板を削り終えたが、ここからが厄介だ。ベルトサンダーはカンナのように平面を削るための工具だ。テーブルの端の曲面を削るのには向いていない。多分オービタルサンダーを使った方がよいのだろうが、何しろ時間がない。再塗装まで含めて一日で済ませたい。そこで少々技を使い、ここでも研磨力の強いベルトサンダーを使用する。ベルトサンダーの底部で削ると曲面が平らになってしまうので、ヤスリベルトを少しずらしてベルトサンダー本体からはみ出させ、ベルトのテンションをうまく利用して曲面に押し当てていく。

多少技術は必要だが、この様にするとベルトサンダーでも曲面を綺麗に削ることが可能だ。最後にBOSCH(ボッシュ) 吸じんランダムアクションサンダーGEX125-1AEを使って、#180、#240、#400で表面をならして削り工程は終了だ。

2 木目出し

元の塗装は、あまり木目を見せない塗装だった。それを削り取ったところで、義母が「木目が綺麗に見えるわね。この白木の状態で使えないかしら。」と言い出した。使えないことはないのだが、白木の状態で使ったら、何かこぼしたりするとすぐ滲みになってしまう。オイル塗装してもよいが、その場合メンテナンスフリーという訳にはいかない。透明ニスでもよいかも知れないが、今回テーブルの足は塗装する予定にしていないので、色違いになって不自然なので勘弁してもらうことにした。その代りとして、ニスの塗り重ね回数を減らすために、ニス塗りの前にステインを塗る予定にしていたので、ステインを塗ってから一度削り、木目だけを残した状態にしてからニスを塗る工程に変更した。まずはステインを塗る。

ステインを塗ると木目に色が染み込むので、ランダムアクションサンダーで表面を削ってやると、木目に染み込んだ色だけが残り、後でニスを塗った時に木目が強調される。

まあこんな具合だ。上図ではランダムアクションサンダーに曲面用アダプタをつけて削っているが、先程の曲面塗装剥がしはこれでも出来る。ただ、ランダムアクションサンダー用の紙やすりは、#180から上しか用意していなかったため、時間短縮のためベルトサンダー#120でやっつけた次第である。

3 ニス塗り

さて、いよいよニス塗りをするわけだが、ダイニングテーブルは実用品だ。毎日過酷な使われ方をする。よって普通の水性ニスでは塗膜が弱い。そこで水性ウレタンニスを使用し、硬い塗膜を作る必要がある。

まずは一度ざっくり塗る。何度も塗り重ねては削るので、多少ムラになっても気にせず、なるべく薄く均等に塗り、乾燥させる。この時の気温は29℃。暑いのでエアコンを27℃設定で入れていた。塗料には普通インターバルタイムが仕様に示されており、この水性ウレタンニスの場合は25℃で90分と書かれている。塗り重ねるまでに必要な乾燥時間が、気温25℃では90分必要ということだ。このインターバル時間を守らないと、まともな塗膜が形成されない。しかし5~6回は塗り重ねたいので、90分は待てない。気温は指定時間より2℃高いとは言え、自然乾燥では30分の短縮は無理だろう。そこでドライヤーを併用することにした。そして一時間後、ランダムアクションサンダーの#400で削り、再びニスを塗る。

塗っては乾燥させ、削ってはまたニスを塗る。三度目の塗装からは刷毛ではなくコテパケを使って塗りムラをなくすように塗り重ねていく。

徐々に塗膜が深みを増し、艶も出てくる。

 

いい感じになったら、#1200の耐水ペーパーで軽く水研ぎをする。

ここまでで作業は終了し、義母に一晩経ったら使ってもよいと伝え、一旦引き上げた。

4 磨き

最後に#3000以上の磨き粉でバフをかけるのだが、ニスを塗り重ねた当日は塗膜が完全硬化しておらず、バフがけの熱で塗膜が痛む可能性があるため、後日再度訪問して最終仕上げを行った。

これにて完成。一枚板ではないが無垢材ならではの木目の綺麗なダイニングテーブルが再現された。

非常に喜んで頂けたようなので、一件落着。家にある道具(ランダムアクションサンダー、研磨剤)の他、追加購入した道具(ベルトサンダー)と材料費(ステイン、水性ウレタンニス、100均の刷毛等)合わせて一万円以内で完成した。

革靴を伸ばしてみた

当たって痛い革靴を伸ばす

妻がワンサイズ小さい靴を買った。彼女の靴のサイズは基本的に23cmなのだが、何を思ったか22.5cmのパンブスを買ったのだ。爪先と踵にしか足を覆う部分がなく、比較的柔らかい革を使用している靴だったので、履きなれてくると伸びてカパカパになるのを心配してのことだったのだが、案の定少し当たって痛いらしい。

仕方がないので、少し伸ばしてやることにした。靴を伸ばす際は、ストレッチ調整機能付きのシューキーパーか、専用のシューストレッチャーを使うのだが、今回はシューストレッチャーを使う。

このように形としてはシューキーパーと同様のものだが、伸ばすために先端部を広げられるようになっている。シューキーパーにもこれが出来るものもあるのだが、専用具には見ての通り数箇所穴が空いている。

何のための穴かと言うと、上の写真のように特に当たって痛い部分をピンポイントで伸ばすパーツを差し込む穴だ。元々空いている穴は位置が合わないので、適当な位置に自分で穴を開けて使う。

さて、早速伸ばしにかかるわけだが、こういう作業にもコツというものがある。革靴は、乾燥した状態で伸ばそうとしてもなかなか伸びるものではない。そんな簡単に伸びてしまったら履いたそばから伸びてしまいぶかぶかになってしまう。

履き込んだ靴が、足の形に伸びていくのは、履いている間に足が発汗し、湿った革靴が足の体温で温められ、浮腫んで膨張した足によって徐々に伸びていくのだ。よってこの状態を作り出さなければならない。革は、濡れた状態から乾燥する際に、濡れたときの形状を維持しようとする性質があるのでそれを上手に利用するのだ。したがって、革靴を伸ばすには次のようにする。

◆革を湿らせる(濡れると革は伸び易い)

◆ストレッチャーで広げる(拡げ過ぎに注意)

◆温める(温めると革は伸び易い)

◆放置する

注意すべきポイントは二つ。一つ目はストレッチを一度にかけ過ぎないこと。過度なストレッチをかけると革が破れたり、靴底との接着が剥がれたりする原因になるので、ストレッチは数回に分けて徐々に行うとよい。

二つ目は今回伸ばしたのはエナメルの靴に対する注意。言うまでもなくエナメルの靴は熱に弱い。絶対にドライヤーを当てるな等と書いているサイトもあるくらいだ。しかし、世の中に絶対などない。今回は温めることで革を柔らかくすることが目的なので適度にやれば問題ない。

いい感じに拡がった。妻も喜んでいる。彼女は右足の方が少し大きいらしく、もう一足痛いのがあるというのでついでに伸ばした。

革のグローブを洗ってみた

皮革製品は洗える

革製品というのは水でジャバジャバ洗える。洗えるのだが、勇気がいる。特に値段の高いものを洗うには相当の勇気がいる。だが洗わないとまずいものも中にはある。それがグローブだ。

防寒用のグローブは一度買うと長年使う。長年使うとそれなりに表面も汚れがつくし、内張りだって汚れている筈だ。ゴルフのグローブなんて一度ラウンドすれば相当汗に塗れる。それらを放っておくとどうなるか。当然雑菌が繁殖し、不潔になり、場合によってはカビも生える。ゴルフのグローブの場合はそうなる前に大抵破れてしまうが、やはり不潔だ。

だから洗う。革が洗えなかったら、人間は風呂になど入れるはずがないし、動物だって水浴びするんだから、革は洗える。しかし、生きている動物の皮と違って、加工品である革は水分も油分も補給されないので、そこだけはしっかりやらないと、当然ごわごわになってしまう。逆にそれさえしっかりやれば革を洗うのに何の問題もない。

さて洗おう。今回洗うのは、もうかれこれ十年以上使っているMEROLAのグローブと、数百円で買えるゴルフグローブだ。洗うのに必要なのは、これだ。

モゥブレイのレザーソープ。他にも色々あるのだろうが、私はいつもこれを使う。基本的には馬の鞍即ちサドルなどのなめし革を洗う時に使う専用の石鹸だ。これを濡らしたスポンジなどに取って泡立ててから、水に浸してたっぷり水分を含んだ革を洗う。最初は勇気がいるが、一度やってしまえばどうと言うことはない。

ここでコツというほどのものではないのだが、このソープの説明書にもある通り、洗った後はさっと水をかける程度で拭き取るのだ。普通の洗濯では石鹸成分が残らないようにしっかり濯ぐのだが、革をこのレザーソープで洗う際は成分が革に残る程度でよい。

次に、水分をしっかり取ってから乾燥させる。革靴を洗う場合はシューキーパーがあるので型崩れを防ぐことが出来るのだが、革のグローブでは流石にそんなものはない。ではどうするかだが、こうするのだ。

ヘアドライヤーで熱風を送り、グローブ内を空気で膨らませることで形を整える。皺が寄ったままで乾燥させると革に皺が定着してしまうからだ。この際に送風ではなく熱風を使うのは、送風じゃ乾かないから(笑)。

馬鹿言ってんじゃないよ、とプロには言われそうだが、これでいいの。確かに、陰干しでやるのが良いに決まっているのだが、プロと違ってそんなことをしている暇など一般人にはない。

何故かと言うと、完全に乾燥させてしまっては駄目なのだ。半乾き、生乾きの状態で次のケアに移る必要がある。陰干しで放って置くとうっかり忘れて乾き過ぎてしまう場合があるので、このようにして一気に生乾きの状態まで持っていくのだ。

生乾きの状態になったら、次はモゥブレイのデリケートクリーム。

繰り返しになるが、ポイントは完全に乾燥する前の生乾き状態で塗り込むこと。乾燥してゴワゴワにしてしまってからでは元の質感を取り戻せない。十分に塗り込んだ後、デリケートクリームが浸透するのを待ってから、最後にこれだ。

Collonil の Supreme Delux Cream

これをしっかりと塗り込んで、あとは自然乾燥させて完成だ。ほぼ完全に元の質感のまま綺麗になった。

同様の手順でゴルフグローブも洗濯した。ゴルフグローブの場合は艶出しなど不要なので、Supreme Delux Cream は使用しない。逆に使用するとグリップが滑りやすくなってしまうのでNGだ。夏場、汗でぐちゃぐちゃになった革のグローブを、次のラウンドでも使うなんてあり得ない。

コーヒー飲んでみた

私はお茶派なのである

和菓子党でもあるので基本は緑茶、洋菓子を頂くときでも紅茶を選ぶ。お茶派だから。コーヒーは苦くて飲めないというお子ちゃまだからではない。TPOに合わせて飲むときは飲む。しかし、基本的にはお茶派なのである。

その私が、コーヒーに挑戦してみた。それは何故か。

少し前の記事に「尿管結石」のことを書いた。そのときに、私の石のタイプはシュウ酸カルシウムであることが判明した。シュウ酸は茶葉などにも多く含まれており、そのことが会社で普段粉茶を飲んでいた私に精神的且つ物理的ダメージを与えたからである。

シュウ酸は体内に取り込まれる前に腸内でカルシウムと結合させてシュウ酸カルシウムにしてしまえば、便から排出されるのでカルシウムを多く摂取すれば予防はできるらしいのだが、私は濃いお茶が好きなのでその分多くカルシウムを摂る必要があり、それはなかなか厳しい。

因みに最近コーヒーの効能が色々と謳われているが、断じてその効能欲しさにトライしてみたわけではない。参考までに近頃あちらこちらでよく目にするコーヒーの効能をピックアップしてみた。

・ダイエットに効果がある
・アンチエイジング(抗酸化作用)
・リラックス効果がある
・脳が活性化する
・肝臓に良い影響をもたらす
・二日酔い防止になる
・うつ病を予防する
・消化を促進させる
・覚醒作用がある
・糖尿病の予防になる

医学的に証明されたものではないので、はっきり言って疑わしい。少し前までは、次のように言われていた。

・ガンになりやすい
・胃が荒れる
・口臭が臭くなる
・妊娠中は飲んではいけない
・小さい子供は飲まない方がよい

まぁ、あれだ。コーヒーを売りたい人達の作為を強く感じると言わざるを得ない。効果としてはあるのかも知れないが、健康に影響を及ぼす程の効能があるとは到底思えない。

そういう意味ではワインも全く同様だ。赤ワインに含まれるポリフェノールの一種であるタンニンが体に良い(抗酸化作用)だとか言われて、何度目かの赤ワインのブームが起きた。ポリフェノールの効能を赤ワインの効能と同義に考えるのは愚かなことだ。私の場合、ワインを飲むと大抵二日酔いになる。合っていないのだと思う。

話が逸れたので元に戻そう。そんなわけで、コーヒーの効能はともかくシュウ酸を確実に摂取することになる緑茶の粉茶ばかり飲むのではなく、紅茶やコーヒーも織り交ぜて飲むことにしたのだ。

さて、一口にコーヒーと言っても緑茶や紅茶同様に種類がある。因みに緑茶、烏龍茶、紅茶などは基本的に全部同じ茶葉で、加工の違いにより、緑茶になるか中国茶になるか紅茶になる。それぞれ産地で銘柄がある。製茶方法や栽培方法の違いで更に種類が分かれるわけだが、今回はコーヒーの話なのでここでは省略する。

会社で飲むコーヒーを選ぶに当たり、コーヒーのことも少し調べてみた。コーヒーの場合、市場に出回っている豆は概ねアラビカ種かロブスタ種で、お茶同様に銘柄の違いはほぼ産地だ。コーヒー好きの友人の話では、同じ産地の豆でも焙煎の深さで酸味や苦味が変わるので、一概に銘柄だけで味わいが決まるわけではないとのことだ。

まぁしかしだ、ここで選ぼうとしているのは会社で飲むドリップバッグのコーヒーを何にするかであって、自ずと焙煎の深さなど選びようがない。そこで選定基準は以下とした。

・ストレートコーヒーから選ぶ(ブレンドはどれも同じ味にしか感じないから)
・1パック当たりの豆の量が多いものを選ぶ(5g~15gと色々ある)
・毎日のことなので一杯当たりの値段が50円前後のものを選ぶ

で、私としては酸味の強いものと苦味の強いものはどちらも苦手だ。というわけでいきなりではあるが、上記基準で色々探し回った結果、BROOKSコーヒーマーケットの中から下記の二つを選んだ。

・ドリップバッグ コロンビア 10g 90袋
・ドリップバッグ キリマンジャロ 10g 80袋

早速注文して会社に届いたのがこれだ。

デカい・・・ヤバい。置き場所がない。どーすんだコレ。合計170袋を注文したのはマチガイだった。

やむを得ずこうなった。机の引き出しの一つが完全に占領された。しかも開けるとき目立つことこの上ない。画面左上にちらりと映る隣の席のオサーンも苦笑いしている。頼む・・・何も言うな。言わないでくれ。分かってるから。

さて、何故コロンビアとキリマンジャロなのか。酸味と苦味が苦手ならコロンビアでいいじゃないか。そこにキリマンジャロはおかしいだろと、コーヒー党からのツッコミどころ満載の選定であることは否定しない。

コーヒーには血栓を溶かすt-PAという酵素の分泌を促す働きがあるという研究報告があるのだそうだが、そのt-PA活性を最も進める銘柄が、ブルーマウンテン、雲南、キリマンジャロなのだそうだ。これもどの程度効果がある中での差なのか分からないので、気休め程度にしか考えてはいないのだが、最近身近で同年代の二人が脳梗塞で倒れた現状があり、気休めでも血栓を溶かして欲しいなどと考えた結果だ。

ところでコーヒーは一日3~4杯飲んでいる人の全死亡リスクが有意に低いとの報告があるようだが、私には無理だ。一日二杯飲んだら気持ち悪くなる(笑)。

ワインもコーヒーも私にはあまり合っていないようだ。

スマホを太陽電池で充電してみた

結婚して初めて買った車に太陽電池の充電器を繋ぎ、ダッシュボードに置いたのが今から27年ほど前のことだ。当時の車用バッテリーは密閉型ではなく、時々バッテリー液の補充が必要で、製品寿命も長くはなかった。同時期の太陽電池パネルは発電効率も悪く、市販品のそれは精々10%前後ではなかったかと思うが、縦10cm、横20cm程の太陽電池パネルに接続された当時の愛車ギャランMX-4のバッテリーは、新車時から7年経っても白い粉を吹くこともないまま、ヘタりもせず、したがって交換の必要もなかった。

多分だが、あの当時の太陽電池式充電器には、充電効果なんてものは殆ど期待できなかった筈だ。それに加えて車の利用は平日に妻が買い物にちょい乗りする以外は殆ど休日に限られ、毎日エンジンをかけることはなかったので、バッテリーには決して条件が良いとは言えなかった筈だ。それでも保ったのは、自然放電分がは補えていたことと、常に電極に電流が流れていたことが電極の劣化を防ぎ、バッテリーの寿命を伸ばしたのではないかと推察される。

その後乗り換えた初代アリストのバッテリーは、以前のギャランのものより容量が大きく、太陽電池パネルなど必要ないだろうと思ってノーケアだったのだが、ギャランと同じ様な使用頻度だったのに四年ほどでバッテリー上がりを起こしてしまった。当初懐疑的だった太陽電池式充電器には、それなりの効果があったようなのだ。

と、ここまでの展開はカーライフ的なのだが、今回の話題はカーライフの話ではない。わざわざ前振りしたのは、太陽電池の実用性を語るためだった。ご存知の通り、太陽電池とは「電池」という名前ではあるが「蓄電」能力はなく、所謂「発電機」である。昨今は太陽電池の発電効率も上昇し、20%を超える位にはなってきている。時計やスマートウォッチ程度の消費電力であれば、直径4cm強の円形に配置された太陽電池パネルで賄える様になって久しい。

しかし、スマホやモバイルPCの消費電力分を賄うとなると、ある程度大型の太陽電池パネルがないと現在でも厳しい。東日本大震災の際、我が家のある地域では再三に亘り計画停電にされた。しかし、今どき何らかの情報機器が使えないと大規模災害時などに情報収集や連絡もままならない。数日分の水や食料の備蓄があってもスマホ程度は使えないと家族との連絡も取れず困るのだ。

そもそもそういう事態では、局側の輻輳制御がかかってスマホなんて繋がらないだろうという冷静な話はここでは置いておく。それを言ったら、普段使うことなどほぼない無駄な出費をすることに関してハードルが更に上がってしまう。無視だ、無視。

そこで、USB 機器に充電できる太陽電池式の充電器を探してみたところ、これが実に色々ある。ネットで「太陽電池 スマホ 充電」などのワードで探せば、安価なものでは二千円程から、上は四万円を超えるようなものまで沢山ヒットする。

非常用なのでそんなに高価なものは必要ないが、かと言って実用上役に立たないものはいらない。やはり五~六千円でそこそこ使えて、持ち運びも苦にならないものが欲しい。

という条件で選ぶと、下記の二択となった。

Anker: Power Port Solar(出力21Wを謳っている理由は謎)

最大出力 5V/3A、2ポート、太陽電池パネル三枚

RAVPower: RP-PC005

最大出力 5V/4.8A 3ボート、太陽電池パネル四枚

前者が2018.5現在の実売価格で六千円弱、後者が七千円強だ。

大は小を兼ねるとは言うものの、平時は必要ないものなので、より安価なAnker製品をチョイスした。

最大出力が5V/3Aとなっているのに21Wというのは解せない。

USB ポートは仕様通り二つ備えている。

試しに妻のiPhoneをリビングの室内でつないでみた。何故自分のではなく妻ので試したのかと言うと、決して「壊れるのが怖かった」からではない。自分のを繋ぐとこのブログ用の写真を撮れないからだ。結果はというと、この状態では充電は始まらない。光が弱過ぎるのだろう。

持ち上げて、外に出してみたところ、充電が始まる前に例のやつが出た。所謂Apple純正品じゃないパーツや認証を受けていないパーツを繋いだときに出るメッセージだ。どうでもいいのですぐさま「了解」をプッシュ。

 

そうすると充電状態に移行した。上右図のように日当たりが悪くなると、上記のメッセージが再び出て、「了解」するまで充電状態に移行しないので、下図のように日陰にならない南側で太陽に向けておく注意が必要なようだ。

また、太陽光の入射角が90°になるようにすると効率が良いようである。撮影時のコンディションでは充電57%から65%になるまで10分強といったところであった。

例えば「ルートアール USB 簡易電圧・電流チェッカー 積算機能・時間・ワットVA同時表示対応 RT-USBVAC2」のようなUSB接続の電流/電圧チェッカー を繋げば、発電状態を定量的にチェックできると思われるが、ガジェットの評価を仕事にしているわけでもない自分が、そんなことのためにお金を使うのは馬鹿らしいのでやっていない。

はっきり言って、実用性があるかないかだけ確かめられれば十分である。そういう意味で言えば「充電はできる」ことは確認できたが、一方で「iPhone」が非常に熱くなることも確認できた。10分強ではあったが、かなり熱くなっていた。日当たりの下に晒したせいもあるのだろうが、それだけでは説明しきれないホットな状態になっていた。

「ちょっと怖い」ので、空っぽの状態からフル充電のテストは今のところやる気になれない。これは非常時のツールなので今回は試さない(笑)。本当にやらなければならなくなったら、iPhoneは太陽電池発電器の裏側に置くなどして、冷却対策は必要かも知れない。過電流だったらそんなものでは対策にならないが。

やっぱりUSB電流/電圧チェッカー買おうかな・・・。