腰痛対策は逆さマシンで決まり

腰痛になった

飲んで食って寝る。運動と言えば月に2~3回ゴルフをやるだけ。そんな生活を続けていたら、段々と筋力が弱り肩凝りや腰痛に悩まされるようになった。

もう随分と測っていないから分からないが、175Kg位をずっと維持していた背筋力は、近年かなり弱っているものと思われ、Door to doorで一時間強の電車通勤を経て職場に着いた頃には腰に激痛を感じるようになってしまった。

その上、長年の知的頭脳労働で蓄積した首への負担は、ここ数年のスマホ弄りで益々拍車がかかり、肩凝りも慢性化した。

整形外科に行っても治らない

だからと言って整形外科なんぞに行ったところで、「湿布薬を出しておきますね(気休めだけどな)。腰痛体操のパンフレットを渡しますので、筋トレしてください(たるんだ生活しやがって)。」と(オブラートに包んだ嫌味を)言われるのがオチに決まってる。実際言われたし・・・。

「うるせぇっ、腰痛一つ直せねぇヤブ医者がぁっ」と啖呵を切ることのできない小心者の俺は、天使の制服に身を包んだおばさんの残念なものを見るが如き視線に耐えながら、すごすごと帰ってくるしかないのだ。そんなこともあったな・・・。

要するに、首だの腰だの筋肉が弱ってくると、頚椎とか腰椎を支える力が足りなくて自重に負けてしまうのだ。何せ俺様の脳味噌は沢山詰まっているものだから重い。ふはははっ、脳味噌が空っぽの連中とは違うのだよ。

体重の方もI/Oバランスが崩れ、独身時から10Kg増となって久しい。結婚して痩せたりしたら妻に悪いからと一生懸命食べてきた俺の優しさが仇になった。きっとそうだ。他に理由が見当たらない。

かくして、重力に負けた俺の椎間板はギュッと潰れて痛くなった。それで初めに思いついたのが鉄棒に逆さにぶら下がることだった。椅子に座り、ベルトで頭を上に引っ張ってるジジイを整形外科で見かけたことが発想につながっている。とは言え、首にロープを掛けて何処かにぶら下がるなんて訳にはいかない。一歩間違ったら天国行きだ。え、お前が行くのは地獄じゃないかって。そんな訳あるか。何しろ俺の将来の夢はエロい天使とハッピーライフだからな。

原因から治療法を考えた

そこで編み出されたのが、名付けて「Reverse Dangling Method」だ。以下RDMと呼ぼう。正に逆転の発想だ。ネーミングもいい。早速近くの公園に行き、背の高い鉄棒に飛びついて両足の膝をかけ、逆さになってみた。自重で潰れた椎間板を自重で伸ばしてやろうという訳よ。

すぐさま頭に血が上り、プッツンするんじゃないかという恐怖に襲われた。だけど俺は堪えた。サーカスの空中ブランコを職業にしている奴や、逆さ吊りに緊縛されてエクスタシーな倒錯者共にやれることが、この俺に出来ない訳がない。案の定次第に慣れて堪えられるようになったが、おかしな快感に目覚めることがないように注意しなければならない。

欠点が見つかり対策した

だが、1分、2分、3分と経つに連れ、膝の裏側が体重を支える重みに耐えかねて痛む。早急に対策することが必要だった。そこで俺は古くなったバスタオルを持ち出し、鉄棒に巻いてからぶら下がるようにした。

しかし、タオルを巻いて太くなった鉄棒にぶら下がり続けるには、膝に力を入れてぎゅーっと曲げ続けることが必要で、1分、2分、3分と経つに連れ・・・堪えきれずに落下した。次々と見つかるRDMの欠陥。畜生っ。

仕方なく、妻を投入することにした。そう、先発完投できなくなった俺に必要なのは抑えのエースだ。逆さになっている間、足を抑えつけてもらう算段だった。ところが、完璧だと思われたこのアイデアにも思わぬ盲点があった。

世間に負けた

児童公園の鉄棒を占拠して逆さになっているオジサンと、それを支えるオバサンという構図に、広場で遊んでいた小せぇのが集まりだしたのだ。それも少し距離を置いてガンを飛ばしてくる。暫くすると飽きて何処かへ行くのだが、どうしても気になるのかまた寄ってきてはガン見しやがる。何だよ、あっち行けよ。

それだけではなかった。母親と見られるアラサー女が「近くに寄っちゃ駄目よ(ヒソヒソ)。」「見ちゃ駄目(ヒソヒソ)。」と小せぇのに駆け寄ってきた。しかも、顔は保護対象の方を向いているのに視線はこちら向きだ。おい、コラ。

『おんどれぁぁ、聞こえてんだよ。しっ、しっ。』オレの心が叫ぶ。さすがに声に出すわけにはいかない。サツに通報されたり、「RDMって言うんだってぇ」とかネットに流されたりしたら、ここまで築き上げてきた俺の輝かしい人生が一瞬で危うくなる。ここは黙って鬼の形相を向けてやるが、逆さのせいか全く効き目がない。ふと横に視線を向けると、妻はスマホに視線を落として他人のフリ。マテ、コラ。それは無理があるだろ。

かくして、妻は協力を拒むようになり、俺の編み出した画期的な腰痛治療法は、素晴らしいネーミングと共に頓挫した。

頓挫から立ち直った

そんな紆余曲折があり、やむなく導入したのが逆さぶら下がり器。


放置したら椎間板ヘルニアや頚椎ヘルニアになりかねないからな。

今更だが、何故逆さか。鉄棒もそうだけど、普通にぶら下がり健康器でいいじゃんと思ったそこの君、まだまだ甘いね。

体重支えて長々とぶら下がってられるわけないじゃん。1分ともたないよ。こちとら握力だって弱ってんだよ。昔60Kgあった握力が今じゃ50Kgあるかどうか。ないよ、多分。ヤバいんだよ色々と。

ま、そういうわけで逆さになる。

こんな風に。もっと真逆様にもなれるのだが、頭に血が上っちゃうのでこれ位が丁度いい。楽に逆さになれるようになったことで、調子こいてプッツンしたら元も子もないからな。

最初は、毎日起床時と夕食前に逆さ吊りになること10分間。上体の重みで腰椎が、頭の重みで頚椎が伸びて気持ち良かった。そうさ、普通にぶら下がったんじゃ頚椎は伸びない。逆さになるのには合理的な理由があるのだよ。

しかし、これだけだとやった直後は気持ちが良いが、腰痛自体に変化はない。当然だ。筋力の衰えは何ら改善されてない。いや全く意味がないと言ってもいい。

くそっ、仕方ねぇ。腹筋、背筋を少し虐めてやるか。そこで、ただぶら下がっているのではなく、その間にちょろっと運動を加えることにした。まずは背筋運動。

ぐいっと上体を反らせ、そのまま左右に捻ること20回。それを1セットとして3セット。「ほりゃっ、ほりゃっ、ほりゃっ、あ、やってるとこ撮って。」

カシャッ(撮影者:妻)

次に腹筋運動。

ぐぉぉぉっと上体を起こし、これまた左右に捻ること10回。それを1セットとして3セット。

「せいっ、せいっ、せいっ、はいここ撮って。」

「・・・・・」(撮影者:妻)

「ぉぃぃぃぃ、早く撮ってくれっ、ぐぅぁっ、は、早くっ、ああっ・・・」

「ププっ・・・」カシャッ(撮影者:妻)

「遅ぇよっ。」

更に腹筋運動その2。

上体を軽く起こして戻すこと20回。それを1セットとして3セット。「むんっ、むんっ、むんっ、結構きついなおい、むごぉぉっ。」

カシャカシャカシャカシャ(撮影者:妻)

「おんどれぁぁぁっ、余計なもん撮るんじゃねぇっ。」

最後にそのままぶら下がり、腹筋、背筋運動と合わせトータルで10分経つまで身体を伸ばす。

だら~ん。ぐへへ。これを起床時と夕食前に一日二回。

「・・・効果あんの、これ。」(撮影者:妻)

いや確証はないが、私は科学を信じます。理屈は合ってる筈です。

効果が現れた

朝晩続けること一か月。その頃から「おやっ」と感じるくらいの効果が現れ、三か月後には明らかに楽になってきた。そして2019年9月末から始めて約六か月、2020年4月現在腰痛は完全に消え去った。へっへっへっ、どうだい奥さん。

副次効果として、否最初からこれが狙いだったような気もするが、ゴルフのドライバーの方向と飛距離が安定するようになった。これには以前に投稿したスイング改造の効果もあるのだろうが良い事ずくめだ。

全てはゴルフのために。オサーンに勝つために。

「そう言えば、逆さ吊りどうしたの。最近やってないじゃない。」(妻)

「・・・・・。」

これにて治験終了。

NURO光のOCUに繋いだRT-AC88UでOpenVPNを有効にする

「NURO光のOCUにゲーミングルータRT-AC88Uを繋いだ」という記事を公開後、同様の構成(二段ルータ)でRT-AC68UのVPN Serverが利用できなくなったので解決策を知らないかとのご質問を受けた。

ルータの機種が違うが、大きく異なるのは搭載ハードウェアによる処理速度及び通信速度の差と、ゲーマーは有線LANで繋ぐので有線LANポートの数の違いだ。性能差はあっても機能差はそれほどない。

ご質問の機種 11ac 1300+600Mbps デュアルバンドルータ


当方のはこれ 11ac 2167+1000Mbps ゲーミングルータ


(参考)RT-AC88U後継機種 11ax 4804+1148Mbps ゲーミングルータ


実は、自分も出来なくなって暫く放置していたのだが、この機に検討してみたところ出来たので、その解決法をノウハウとして腐物殿に放り込むことにした。

因みに、その方法はASUSが下記でFAQを公開してくれているので、一応ご紹介しておく。

https://www.asus.com/support/FAQ/1033906

ご質問の内容については機種に依存しないので、当方の機種を例に説明する。まず、RT-AC88Uが直接インターネット回線に繋がっていた時はVPN Serverに接続できていたのに、下記のような構成になると何故接続できなくなるかというと、RT-AC88UがHG8045Q配下のプライベートIPアドレスになるため、DDNSがVPN Serverのホスト名を名前解決しようとしても「お前誰だよ」って話になるからだ。

上記の様な構成では、下記の二つを行うことで対応が可能である。

①RT-AC88UからエクスポートされたOpenVPN設定ファイルにあるremoteエントリの記述を、NURO光からHG8045Qに割り当てられたWAN側IPアドレスを指すよう手動で書き換える。

②ルートAPであるHG8045Qに、RT-AC88U搭載VPN Serverへのポートフォワーディングを設定する。

上記①を意訳すると、VPNクライアントに「四の五の言わずに通信を暗号化して自宅のHG8045Qに通しやがれ」ということだ。②は、言ってみればHG8045Qに「てめぇなんぞは俺の言うことを理解する必要はねぇ。雑魚は黙ってとっととボス(VPN Serverのポート1194)に取り次げ」とやることを意味している。

多分そんなもんだろ・・・知らんけど。

この方法には後述するように若干の問題がなくはないのだが、取り敢えず上記構成でVPNサーバを使えるようにしてみよう。

1 OpenVPN 設定ファイルを書き換える

RT-AC88UでエクスポートしたOpenVPN 設定ファイル(デフォルトではclient.ovpn)をメモ帳などで開き、4行目のremoteエントリーにあるxxxx.asuscomm.comをHG8045QのWAN側IPアドレスに書き換える。

HG8045QのWAN側IPアドレスは、管理画面のWAN情報から確認できる。それを仮に123.456.78.9 とするなら、下記のように書き換えればよい。

remote xxxx.asuscomm.com 1194 ⇒ remote 123.456.78.9 1194 (注)

書き換えたOpenVPN 設定ファイルをクライアント側のOpenVPNアプリにインポートする。既に読み込んだプロファイルがあるなら、OpenVPNアプリ上で編集してもよい。

(注)デフォルトのポート番号を変更していない場合は1194

2 HG8045Qにポートフォワーディングを設定

HG8045Qの管理画面を開き、「転送ルール」⇒「ポートマッピング設定(注)」から「新規作成」で下記の様に設定する。

(注)ポートマッピング、ポートフォワーディング、ポート開放はどれも同じ意味だ。

種別:カスタム

ポートマッピング:有効にチェック

マッピング名:OpenVPN(←適当につければよい)

内部ホスト:RT-AC88UのWAN側IPアドレス(例 192.168.1.XX)

※RT-AC88UのMACアドレスは右側のボックスから正しいものを選択

外部送信元IPアドレス:HG8045QのWAN側IPアドレス(例 123.456.78.9)

プロトコル:UDP

内部ポート番号:1194-1194

外部ポート番号:1194-1194

上記を設定したら「適用」を押下する。

以上で、上記の様な二段ルータ構成でもLTE回線やモバイルルータ或いは街中のWiFiスポットからASUSルータのVPN Serverに接続可能となる筈だ。

因みに、最初にVPNサーバの設定をした際は、サーバーポート、RSA認証のbit数、クライアントのVPN接続範囲などは設定できなかった筈だが、ファームウェアのバージョンが進んで指定できるようになったようだ。

私は、この機にポート番号を変更し、RSA認証を2048bitに変更し、ついでにVPN接続範囲もインターネットとローカルネットワークに変更したが、後述するように最後の設定は意味がなかったかも知れない。

3 問題点と解決策

【問題点1】NURO光のサービス内容をご存知の方なら既にお気づきだろうが、NURO光から与えられるONUのIPアドレスは、2020年4月現在固定割当ではない。したがって、HG8045Qの電源を落として再起動した場合には、WAN側IPアドレスが変わる可能性がある。

その場合は、OpenVPN 設定ファイルのremoteエントリに記述するIPアドレスを変更する必要があるが、今の処頻繁に変わることはないようなので、実質的には殆ど問題にはならないかも知れない。

【問題点2】上記の設定では、RT-AC88Uの無線LAN(HG8045Qより内側)に接続している状態だとVPN接続ができない。

これは、RT-AC88UのVPNサーバ(OpenVPN)基本設定でクライアントのVPN接続範囲を「ローカルネットワークのみ」としているか「インターネットとローカルネットワーク」にしているかに関わらず接続できない。

自宅無線LANに繋いでいる状態でVPN接続する必要性はあまりないと思うが、その場合でもVPN接続したいなら、上述したOpenVPN設定ファイルのremoteエントリに、HG8045QのWAN側IPアドレスの代わりにASUSルータのWAN側IPアドレスを記述したファイルを作成し、クライアントのOpenVPNにインポートしておけばよい。

上の例の場合では次の通り。

remote 192.168.1.XX 1194

複数の設定ファイルをインポートしても、下図のようにアプリ上で切り替えて使用することが出来るので、それほど不便はないだろう。

こんな切替などせずに済むもっと良い方法があるのかも知れないが、何せ俺はプロじゃない。所詮セミプロだからな。そもそもここはノウハウの宝物殿じゃなくて腐物殿だ。