ゴルフスイングについて考えてみた(ウェッジ編)

ゴルフの打ち方に関する過去の投稿を読み返してみると「こいつは一体何を言ってるんだ。」と思う。それは認めるが、過去の自分はこう感じていたという記録なので敢えて削除はしないこととする。

しかし、最近はゴルフのスコアが少しずつまとまってきたので、これまで色々やってきた中で、よかった点だけを再びここで備忘録としてまとめておきたい。

ゴルフ本や練習場のコーチの言うことは、多分皆同じことを言っているのだとは思うものの、各人の感性と表現力に差があり、それが自分の感性と理解力にマッチしないとどうもしっくりこないので、彼らが言うようにやってみても中々その言わんとするところを再現するに至らない。

だから、自分で理解できた内容を自分の感性と表現力で置き換えて記録しておく必要があると思っている。

したがって、自分ではこうするとうまくいったというメモなので、これが正解か否かは保証の限りではないし、他人が読んで共感するのも上記の理由で難しいとは思うが、過去の投稿が参考になったと言ってくださった方もいるので、少しでも私と同じく迷える子羊諸兄の参考になれば幸いである。

というわけで、今回はウェッジ編である。アプローチ編と言った方が良いかもしれない。アプローチは私が極めて不得意とするところであり、はっきり申し上げて、第三者が読んでも何の参考にもならない自信があるが、一応私はこれで上手くいくようになった。

1 アプローチの場合のグリップとアドレス

◆クラブをできるだけ短く持つ

◆腕の延長線上にクラブヘッドがあるように真っ直ぐに持つ

ドライバーやアイアンの様にハンドダウンした上体から角度をつけない。

◆爪先からボールまで靴一足分程度の近い位置に立つ(ボールを真上から見る)

クラブが腕の延長線上にあるように握って、ボールの近くに立つと、自然とクラブのヒールが浮いて芝にざっくりし難くなる。

◆足は揃えて立ち、左足の爪先だけ少しターゲット方向に向ける

オープンスタンスにはしない。オープンスタンスにするとどの方向にボールを打ち出すかイメージし難いので、左足爪先を少し開き両爪先を結んだ線で方向を決める。

2 ランニングアプローチ

◆ランニングアプローチをするなら、#9などロフトの立っているクラブを使う

ロフトの寝たウェッジを立てて使うと、芝に刺さりやすく失敗の確率が高くなるから。

◆ボールを右足寄りに置く

◆ハンドファーストにする

前から見たら右腕とクラブを含む左腕がyの字を描くようなポジションが良いと思う。

◆パターの様に振る

3 ピッチ&ラン

◆ボールは左足寄りに置く

◆あまりハンドファーストにしない

前から見たら右腕とクラブを含む左腕がYの字を描くようなポジションがいい

◆首の付根を支点とする振り子をイメージして、上体を使って振る

◆ダフっても良いのでボールの手前から確実にボールの下にフェイスを入れる

あまりハンドファーストにしていなければ、手前から入ってもバウンスで着地して芝上をソールが滑ってくれるので、失敗が少ない。無理して綺麗にボールを捉えようとする必要なし。

逆にウェッジでハンドファーストにし過ぎていると、芝にざっくりし易い。

4 ピッチショット

◆テイクバックでコックしてクラブを立てる(👈ここが重要)

◆コックしたまま上体をゆっくり使って、左腕を止めずに振り抜く

それ以外はピッチ&ランと同じ。

5 距離感の合わせ方

◆距離がある時

使用するクラブの番手毎に、飛距離とランの割合を練習で掴んでおく。

◆距離がない時

事前の素振りの仕方がかなり重要だと思う。

短い距離で小さくスイングしようとすると、ちょろってしまう気がしてつい大きくテイクバックしてしまい、遠くまで飛んでしまうことがよくある。

これを防ぐために、素振りからアプローチショットに至るプロセスが重要で、必ず下記の2ステップで行うことにしている。

(1)ターゲットだけを見て、小さい振り幅のイメージを掴む

(2)ターゲットをイメージしつつボールだけを見て、イメージした振り幅で振る

6 コックとフェイスターンについて

アプローチでは右手の角度を変えないなどとよく言われるが、それはあまり重要ではないと思う。

やはり少しコックしてクラブを上から入れる方がボールは上がるし、バウンスを活用して手前から入れるなら、その方がミスが少ない。

ラフからのアプローチでは、寧ろ積極的にテイクバックでフェイスを引き、フェイスターンしながら打った方がダフり難い。

7 グリーン周りの深いラフからのアプローチ

深いラフに嵌った時は、無理にクラブを上から入れようとせず、ボールのかなり手前から芝ごと打つ方が易しく出せる。

芝に食われる分、強めに入れるのがコツ。

ピンまで飛ばすイメージで打つと、芝に食われていい感じにピン手前で落ちる気がする。

 

 

 

 

 

ゴルフスイングについて考えてみた(ドライバー編)

ゴルフの打ち方に関する過去の投稿を読み返してみると「こいつは一体何を言ってるんだ。」と思う。それは認めるが、過去の自分はこう感じていたという記録なので敢えて削除はしないこととする。

しかし、最近はゴルフのスコアが少しずつまとまってきたので、これまで色々やってきた中で、よかった点だけを再びここで備忘録としてまとめておきたい。

ゴルフ本や練習場のコーチの言うことは、多分皆同じことを言っているのだとは思うものの、各人の感性と表現力に差があり、それが自分の感性と理解力にマッチしないとどうもしっくりこないので、彼らが言うようにやってみても中々その言わんとするところを再現するに至らない。

だから、自分で理解できた内容を自分の感性と表現力で置き換えて記録しておく必要があると思っている。

したがって、自分ではこうするとうまくいったというメモなので、これが正解か否かは保証の限りではないし、他人が読んで共感するのも上記の理由で難しいとは思うが、過去の投稿が参考になったと言ってくださった方もいるので、少しでも私と同じく迷える子羊諸兄の参考になれば幸いである。

前回の投稿ではアイアンショットについて書いた。今回はドライバー編である。

ドライバーを持つ時、私がやりたいことは次の通りである。

◆遠くに飛ばしたい。少なくとも250yd、そしてオサーンより1ydでも遠くに・・・

◆アイアンほどの精度は求めないが安全サイドの範囲内に・・・

まあ、こんなものか。ドライバーを握る以上、距離優先である。精度が必要なら距離を犠牲にしてスプーンにすればよいのだから。どうせ20~30ydくらいの差だし。

それで、アイアンショットと何が違うのかと言えば、アイアンの場合はボールに当たってからスイングの最下点を迎えるが、ドライバーの場合はスイングの最下点を過ぎてからボールに当たるということである。

よって、スイングの基本的なプロセスは同じであるが、一部だけ違うということを気をつけている。

1 グリップ(アイアンと同じ)

◆左手はややストロンググリップ

スクエアグリップだとテイクバックでクラブフェイスを開いて、バックスイングで閉じる動作になるが、ストロンググリップではそうした動作は不要になるため、インパクトの前後でフェィスがターゲット方向を向いている時間が長くなり、安定する(ような気がする)。

◆右手は添えるだけ(あまり被せない)

右手は、クラブフェイスと同じ向きで添えておくだけ。

理由は後述するが、右手がフェイス面と同じ向きであることが重要。

◆弱く握り手首の力も抜く

ダウンスイング時にクラブの重みでヘッドを走らせたいので、クラブを手で吊っている感覚で握る。強く握ると手首にも力が入ってしまい、ヘッドが走らず、振り遅れる。

2 アドレス(アイアンと同じ)

◆立ち位置(ボールとの距離)と重心がかなり大事

クラブを握り、腕を真下に下ろし、足と背筋を真っ直ぐにした状態で腰を曲げて前傾し、前に倒れる寸前で膝を少し曲げた姿勢でクラブヘッドがある位置にボールを置くのがベストと思われる。この時重心はやや爪先寄り。ベタ足ではない。

ボールとの距離が合わないと、ダウンスイング時に身体がインパクトを合わせようとして無意識に余計な動作をしてしまうので、クラブの番手ごとに最適な位置に立つ必要がある

◆背筋を真っ直ぐにし、肩を十分に下げ、首を伸ばす

ダウンスイング時にクラブの重さと遠心力がかかっても、ヘッドがアドレス時より遠くに持っていかれない姿勢を作る。

3 テイクバックからバックスイング(少し違う)

◆テイクバック時は左手を押してクラブを上げていく

腕で持ち上げる様にテイクバックすると肘が曲がり易いので、左手でグリップエンドを押していくようにすると肘が曲がり難い。

◆フェイスが円周上で常にボールを向いているようにテイクバック

テイクバック時は、クラブフェースが開かないように、フェイスが円周に対して直角(円周上では常にボールをインパクトする方向)を保つようにテイクバックする。

◆できる限り大きくテイクバックする(👈ここが違う)

アイアンはクラブを上から入れたいので、テイクバック直後から右肘を畳み、左手を高い位置に上げるが、ドライバーでは右肘はできる限り最後まで畳まず、大きな弧を描いて後ろに引く。

4 トップから切り返し(アイアンと同じ)

ややドローの球筋で打つためには、インパクト時に4時の方向から10時の方向にクラブフェイスを当ててやる必要がある。

また、切り返しの際に左肩がボールに近づいてしまう、所謂突っ込むを防ぐためにこのフェーズは重要であり、これらを実現するために行う次の2つの動作がかなり重要と考える。

但し、この2つの動作は何れも一瞬そう意識する程度に行う。

◆トップで左手を掌側に折る(右手を甲側に折る)

あまりやるとインパクト時にフェースが被って当たってしまうので、飽くまで気持ち程度にやると、トップでクラブが後ろに倒れ、良い感じにイン・アウト軌道の切っ掛けが作れる。

◆アドレス時に爪先寄りだった重心を一端右足踵に乗せる

トップで重心を右足踵に乗せてから切り返していくことで、溜めができ、突っ込みを防ぐことができ、スイング軌道をイン・アウトにする効果も得られ、良いことだらけ。結果として右方向へのプッシュアウト防止にもなる。

5 ダウンスイングからインパクト(少し違う)

◆背骨を回転軸にし、腕を早く振る(👈ここが違う)

背骨を回転軸に初動するのはアイアンと同じだが、初動後はアイアンより早めに腕を振る。

ボールに向かって上から振り下ろすイメージではなく、より緩やかな角度で入射し、振り切ってから身体を回していくように意識する。

クラブが長いので、身体を先行させると振り遅れるため、腕の振りを先行させる。

◆顎が右肩につくまで頭をキープしながら左足に体重移動

突っ込んだり身体が開いたりしないように、顎が右肩に当たるまでは顔を身体の重心から動かさないようにしつつ、右足を蹴るようにして左足に体重を移動する。

この際、肩、腰、足を結んだ線が逆くの字になる。

◆ヘッドを斜め右に放り投げる様にインパクトする(👈ここが違う)

クラブシャフトが長いので、アイアンのようにフェイス面を右掌に同調させるイメージでは方向性が出せない。

方向性はアドレスに任せ、フェイスの真ん中に当てることに意識を集中する。

◆前傾姿勢をキープして振り切る

あとは起き上がらないように自信を持って振り切るのみ。

ゴルフスイングについて考えてみた(アイアンショット編)

ゴルフの打ち方に関する過去の投稿を読み返してみると「こいつは一体何を言ってるんだ。」と思う。それは認めるが、過去の自分はこう感じていたという記録なので敢えて削除はしないこととする。

しかし、最近はゴルフのスコアが少しずつまとまってきたので、これまで色々やってきた中で、よかった点だけを再びここで備忘録としてまとめておきたい。

ゴルフ本や練習場のコーチの言うことは、多分皆同じことを言っているのだとは思うものの、各人の感性と表現力に差があり、それが自分の感性と理解力にマッチしないとどうもしっくりこないので、彼らが言うようにやってみても中々その言わんとするところを再現するに至らない。

だから、自分で理解できた内容を自分の感性と表現力で置き換えて記録しておく必要があると思っている。

したがって、自分ではこうするとうまくいったというメモなので、これが正解か否かは保証の限りではないし、他人が読んで共感するのも上記の理由で難しいとは思うが、過去の投稿が参考になったと言ってくださった方もいるので、少しでも私と同じく迷える子羊諸兄の参考になれば幸いである。

まずはアイアンだが、アイアンで私がやりたいことは以下の通り。

◆ダフりたくないし、トップもしたくない

◆球筋はややドローか真っ直ぐ

◆方向の安定性を確保

まあこれくらいだ。クラブの番手通りの距離を出すことが最終目標ではあるが、それは上記が達成され、スイングが安定すれば自ずとそうなる筈なので気にしていない。

やりたいことを達成するために気をつけることを、グリップ、アドレス、テイクバックからバックスイング、トップでの切り返し、ダウンスイングからインパクトの五つのフェーズに分けて整理してみた。

よく「フィニッシュが決まった」とか言う解説者がいるが、私としては打ってしまった後のことはどうでもいい。インパクトがしっかりできるスイングになっていれば、飛距離と同様フォローもフィニッシュも勝手に決まるから。

寧ろフィニッシュ決めてドヤ顔してる奴はラウンドでは鬱陶しい。誰も見てねぇよ、早くそこを退きやがれと言ってやりたい。

1 グリップ

◆左手はややストロンググリップ

スクエアグリップだとテイクバックでクラブフェイスを開いて、バックスイングで閉じる動作になるが、ストロンググリップではそうした動作は不要になるため、インパクトの前後でフェィスがターゲット方向を向いている時間が長くなり、安定する(ような気がする)。

◆右手は添えるだけ(あまり被せない)

右手は、クラブフェイスと同じ向きで添えておくだけ。

理由は後述するが、右手がフェイス面と同じ向きであることが重要。

◆弱く握り手首の力も抜く

ダウンスイング時にクラブの重みでヘッドを走らせたいので、クラブを手で吊っている感覚で握る。強く握ると手首にも力が入ってしまい、ヘッドが走らず、振り遅れる。

2 アドレス

◆立ち位置(ボールとの距離)と重心がかなり大事

クラブを握り、腕を真下に下ろし、足と背筋を真っ直ぐにした状態で腰を曲げて前傾し、前に倒れる寸前で膝を少し曲げた姿勢でクラブヘッドがある位置にボールを置くのがベストと思われる。この時重心はやや爪先寄り。ベタ足ではない。

ボールとの距離が合わないと、ダウンスイング時に身体がインパクトを合わせようとして無意識に余計な動作をしてしまうので、クラブの番手ごとに最適な位置に立つ必要がある

◆背筋を真っ直ぐにし、肩を十分に下げ、首を伸ばす

ダウンスイング時にクラブの重さと遠心力がかかっても、ヘッドがアドレス時より遠くに持っていかれない姿勢を作ることが大切だ。

3 テイクバックからバックスイング

◆テイクバック時は左手を押してクラブを上げていく

腕で持ち上げる様にテイクバックすると肘が曲がり易いので、左手でグリップエンドを押していくようにすると肘が曲がり難い。

◆フェイスが円周上で常にボールを向いているようにテイクバック

テイクバック時は、クラブフェースが開かないように、フェイスが円周に対して直角(円周上では常にボールをインパクトする方向)を保つようにテイクバックする。

◆右肘を早く畳む

アイアンはクラブを上から入れたいので、テイクバック直後から右肘を畳み、左手を高い位置に上げることが重要だと思う

4 トップから切り返し(ここが結構重要)

ややドローの球筋で打つためには、インパクト時に4時の方向から10時の方向にクラブフェイスを当ててやる必要がある。

また、切り返しの際に左肩がボールに近づいてしまう、所謂突っ込むを防ぐためにこのフェーズは重要であり、これらを実現するために行う次の2つの動作がかなり重要だと思う。

但し、この2つの動作は何れも一瞬そう意識する程度に行う。

◆トップで左手を掌側に折る(右手を甲側に折る)

あまりやるとインパクト時にフェースが被って当たってしまうので、飽くまで気持ち程度にやると、トップでクラブが後ろに倒れ、良い感じにイン・アウト軌道の切っ掛けが作れる。

◆アドレス時に爪先寄りだった重心を一端右足踵に乗せる

トップで重心を右足踵に乗せてから切り返していくことで、溜めができ、突っ込みを防ぐことができ、スイング軌道をイン・アウトにする効果も得られ、良いことだらけ。結果として右方向へのプッシュアウト防止にもなる。

5 ダウンスイングからインパクト

◆背骨を回転軸にし、クラブの重みを利用して上から振り下ろす

回転軸は背骨。初動ができたらクラブの重みと遠心力で加速させる。

ボールに向かって上から振り下ろすイメージが重要。前へ飛ばそうとして横振りしないこと。

横振りの動作が入ると、インパクトが薄くなり、身体が起き上がってチーピンになり易い。

◆顎が右肩につくまで頭をキープしながら左足に体重移動

突っ込んだり身体が開いたりしないように、顎が右肩に当たるまでは顔を身体の重心から動かさないようにしつつ、右足を蹴るようにして左足に体重を移動する。

この際、肩、腰、足を結んだ線が逆「くの字」になる。

◆インパクト直前に右掌でボールを叩く意識をする

グリップしてアドレスした時に右掌がフェース面と同じ向きになっていれば、こうすることでクラブフェースが正しくターゲット方向を向いてインパクトすることができる。

◆前傾姿勢をキープして振り切る

あとは起き上がらないように自信を持って振り切るのみ。

靴の踵を修理してみた

革靴の踵が減ってきた。踵の修理を靴屋や街の修理屋に出すと、一足当たり2500円から3000円取られる。あんなもんは知識と道具さえあれば誰でもできる。どう考えてもぼったくりだ。貧乏人としては納得できない。

そういうわけで再びShoe Gooの出番である。再びと言うのは、このブログを始めた初期の頃にShoe Gooでの踵修理を投稿したのだ。しかしその時は、写真が一つもないあまりに手抜きな記事だったので、この際再掲ネタではあるが投稿することにした。

Shoe Gooってのはこれね。

で、踵の減った革靴というのはこれ。

普通に靴屋か修理屋に出すと、彼らは減った踵から釘を抜き、踵をむしり取ってから接着剤を除去し、新しい踵を接着剤で貼り付けて釘をうち、はみ出した部分を削り、最後に補色して完成という工程を踏む。

Shoe Gooの場合は、減った部分にShoe Gooを埋める。それだけ。では始める。まず用意するのは、どこの家にもある鋏、ガムテープ、マスキングテープ、そしてアクリル板だ。いやマスキングテープとアクリル板は普通の家庭にはないかも知れないが、我が家には普通にある。クラフトマンには必要不可欠なものだからね。

まずは、踵にヤスリを当て、表面を均し、Shoe Gooを塗りたくない場所にマスキングする。

次に、アクリル板を適当な大きさに切って、踵周りにShoe Gooを埋める壁を作り、ガムテープで固定する。これで準備完了。

早速Shoe Gooで隙間を埋めていく。

コツは二つだ。一つ目は、空気が入らないようにしっかりと隙間を埋めるようにShoe Gooを押し込むこと。もう一つは、所謂充填剤の基本だが、乾燥すると固くなるものは、必ず乾燥の過程で痩せるということを見越して、少し多めに盛ることだ。

Shoe Gooを盛った後は、氷で表面を均すと滑らかに仕上がる。

後は乾燥して硬化するまで放置。いやー、簡単簡単。

もう片方も同様に作業し、順次踵のすり減った靴を修理していく。

効果時間は説明書きに書いてはあるが、あまり参考にならない。Shoe Gooを充填した箇所の厚みや気温によって乾燥時間はまちまちだ。今は夏場だが、厚みは4mmを超えているので、説明書にある時間の倍に相当する48時間は見ておく。冬場なら更にその倍は見た方がいい。Shoe Gooを使う場合のボトルネックはこの乾燥時間の長さだ。靴をあまり持っていない方には向かないかも知れない。

さて、48時間後、どうなったかアクリル板を取り外してみると・・・。

穴開いてるし・・・。

はみ出しちゃってるし・・・。

羽つき餃子みたいになっちゃってるし・・・。

うん、今回やった四足とも失敗してるね。

「くそがぁぁぁぁーっ。なんじゃこりゃぁぁっ。欠陥商品だろ、ネットで酷評してやる。」

などと騒ぐのは、知識も技術もないのを棚に上げ、てめえの無能さを製品の欠陥と言い張る低能共のすることだ。よくネットの口コミで見るレビューの大半がこれだな。

まあこれは、Shoe Gooの充填時に空気を抜ききれなかったか、内部に僅かに残った空気が硬化の過程でShoe Gooが痩せていくのと同時に膨らんだか、或いはその両方か、何れにせよ「想定の範囲内」である。別に空いた隙間にもう一度Shoe Gooを埋め込んで固めりゃいいだけの話だし。

盛って、埋めて、氷で均して、はい次っ・・・。

慌てず、騒がず、こんな調子で再調整して硬化を待つ。

 

・・・うん、今度は大丈夫そうだ。駄目なら、何度でも充填し直して乾かせばいい。こういうものは失敗からのリカバリこそがノウハウだ。たまたまうまくいった成功例からは何も学べない。

ここまで来たら、はみ出した余分なShoe Gooを削り取る。ここで「どこの家庭にもある」ベルトサンダーでバイィィーンとやればさっくり取れる。「万が一ベルトサンダーがない場合」は、別に紙やすりでもいい。

ここまでやると、大体こんな感じになる。最初の工程で隙間なくShoe Gooを埋められていたら、一発でここまで来る筈だった。

  

この通り磨り減った部分は無事(でもなかったが)に埋めることが出来たのだが、これで終わりにするというわけにはいかない。

何せ俺はセミプロだからな。というわけで、次ははみ出したShoe Gooを削る過程で傷つけてしまった革の部分の補色にかかる。

まずはマスキングし、例によってコロンブスのアドカラーを取り出し、軽く色当てしてみる。

明るすぎるので、黒を混ぜて焦げ茶にする。アドカラーは、少し水を足してやると色が混ぜやすくなる。やや明るめに調整するのがコツだ。

今度は良さそうだ。次は色の濃い靴用に更にトーンを落とす。

ついでに、荒れたコバもアドカラーで修復しておこう。

革の部分の補色が終わったら、今度はShoe Gooで埋めた踵の仕上げにかかる。

Shoe Gooで埋めた部分と元の素材との間には微細な隙間があるので、補色前にまずこれを埋める。今度はかかと部分を残してマスキングする。

アドベースを塗って、隙間を埋める。

乾燥したら、紙やすりで均す。

最後にアドカラー黒を塗って完成。

まあこれなら普通に履いている分には、他人には靴屋に修理に出したものと区別はつかないね。

因みに下のチャカブーツは、違いが分かるように(正直に言うと面倒くさくなったから)アドベースによる下地処理をせずにアドカラーだけで仕上げた。あまり変わらないかな(笑)。

さて、かかったコストだが、アクリル板は再利用できるし、アドカラーは指先程度しか使っていないので値段に換算できるほどの使用量ではない。残っているShoe Gooの量から換算するに、一足当たり概ね150円と言ったところか。四足で600円。修理屋に出せば12000円。

コスパは比ぶべくもない。

「私の物は修理するのに、自分の物はすぐ買い換えるのね・・・。」という妻の追求を躱す狙いもあったのだが、ぼーっとしている時間にチョチョイとやって、チコちゃんにも叱られることなく、ゴルフ一回分ほどの費用が浮いた。

「奥さん、自分のも修理して使ってますよぉ~。」

40分ほど歩いた後の状態がこれ。特段減った様子もなし。

合皮とパテントレザーを補修してみた

最近の合成皮革の技術は舐められない。一見しただけでは皮革なのか合成皮革なのか見分けがつかないものも少なくない。

まぁ、本皮か合皮かはどうでもいい。一昔前と違い、最近は明らかに合皮であってもそれがチープな製品とは限らない。

何が問題かというと、合皮の一部やポリエチレンにポリウレタン加工した素材或いはパテントレザー(エナメル革など)は、実は湿気に弱い。

それらの素材の物を箱に入れ、クローゼットなどにしまっとおくと、数年で劣化してしまう。例えばこれ。

見ての通り、バーニーズニューヨーク定番のスタッズミニトートバッグ。ちょっとした外出に便利なので、妻はよく気軽に持ち歩いていたのだが、このようにハンドル部分が劣化し、おそらくポリなんちゃら素材が剥離した。で・・・

「こんなになっちゃったの。」

と言われた。うん、大したものじゃないし、よくここまで使ったねということで新しいのを買ってあげることにした。

なので、駄目になった方は捨てるのかと思いきや、

「スーパーに買物に行く位ならまだ使えるから。」

と一向に捨てようとしない。

「おいこらマテ・・・」

お前がそんなの持ち歩いてたら「まあ・・・あんなになっても買ってもらえないのかしら・・・」と思われるだろうが。

忘れてた。妻は勿体ない派だった。

ということで例によってリペアを開始する。まずは軽くサンドペーパーを当て、劣化したポリなんちゃら素材の膜を剥がす。コツは下地素材を傷めないようにすることと、縫い目部分にペーパーを当てないこと。特に縫い目の糸を荒らしてしまうと、毛羽立って手触りに影響するので注意だ。

次に脱脂。何かを塗る前の基本だ。溶剤を使うとポリなんちゃら素材が溶けてベタつくとまずいので、アルコール除菌のウエットティッシュで拭く。

次に何を塗るかだが、バッグのハンドルに塗る以上、被膜の硬いものは使えない。罅が入ってしまうからだ。そこで今回はこれを使う。コロンブスのアドカラーだ。

しっかり塗り込むには指で擦り付けるのがいい。指に付いたアドカラーは石鹸で洗うと簡単に取れる。そしてすべての塗り作業に共通して言えることは、薄く塗り、何度もそれを繰り返すことで綺麗に仕上げることができる。

但し、アドカラーは性質上被膜が厚くなるので、あまり何度も塗り重ねると固くなるから要注意だ。しっかり着色できて、見かけ上問題ないという程度でやめておく

まぁ、こんな感じだ。こんなことなら買わなきゃよかったぜ゜・・・。

ついでに、この際だからとクローゼットの中に仕舞われているバッグも一通り手入れをしていたら、ColeHaan のバッグのハンドルがバーニーズのトートバッグと同様の状態になっているのを見つけた。こちらはパテントレザー(エナメル革)とヌバックの編み込みになっているバッグで、ハンドル部分がエナメル仕上げになっているものだ。

エナメル仕上げの革にはアドカラーは使えない。素材感が全く違い、艶が出ないのだ。こういう物の場合は、株式会社「染めQテクノロジー」の染めQを使う。

「染めQ」で塗った後に「染めQ保護艶出し」で仕上げると、艶が出てパテントレザーと同様の素材感になる。スプレータイプなので、着色したくない部分にはしっかりとマスキングすることと、やはり何度も薄く塗り重ねることがコツだ。

くどいので詳細は省くが、劣化したエナメル皮膜を剥がし、脱脂した上で染めQで着色し、保護艶出しスプレーを塗り重ねる。

どうだろうか。今回はハンドルの片方だけ補修してみた。一般にパテントレザーは補修ができないと言われるが、どちらが補修した方か見分けがつくだろうか。

まぁ、これでもう暫く使って貰おう。

再びドライバーを替えてみた(ついでにスプーンも)

ドライバーは、つい先日までテーラーメイドM2を使っていた。

2017年にマークダウンしたやつを購入した当初は良かった・・・。

でもやはり少し、いや何となく、何て言うか微妙にオサーンに負けることに気づいた。いや最初から気づいてはいたんだが、認めたくない、そんな筈ないと思いたかった。でも実際飛距離で勝つのは精々10回に1~2回程度。

再び頭をもたげてきた「飛距離でオサーンに負けてはならない」ポリシー。これね、ポリシーだからね、どうしようもないんだ。

アメリカ人と契約交渉する時、よくあるのがカンパニーポリシーというやつ。ここだけはどんな交渉を持ちかけようが、ポリシーだから変えられないと突っぱねられる。ポリシーってのはそういうもんだ。誰に何と言われようが曲げられない。

でもリッチマンじゃないので、そうそう右から左へほいほいドライバーを交換するわけにもいかない。二年も使ってないし・・・。

実は先日アイアンを Titleist AP2 から Ping i500 に替えた(二年は使ったよ・・・二年だけど)。初めてフルフィッティングしたのだが、飛距離が伸びて方向性も改善した。

シャフトはそれまで使っていた TrueTemper DG200AMT から Ping AMT2.0LITE SR に変更し、シャフト重量だけで20g~40g軽くなった。キックポイントも元調子から中調子に変わったので、それに合わせてスイングも改造した。他にもライ角、シャフト長等色々フィッティングしたので、実際どれが一番効いているかは定かではないが、アイアン変更で飛距離に最も関わっている要素はヘッドとシャフトだろう。

それがドライバーならどうか。最近のドライバーの場合は、同じ体力ならヘッドが変わったからと言って20ydも30ydも変わるとは思えない。やはり体力の影響を一番大きく受けるとすればシャフトだろう。それでシャフトが合ってないんじゃないかと思い始めた。別に特別なのは挿していない。Taylormade標準品のフレックス Sね。

まあこれ。

H/S 42~44位なので、特別速くも遅くもないと思うのだが、振った時のしなり感はあまり感じられない。で、シャフトだけ替えてみようと思ったのだが、良さそうなシャフトは高い。高いよ。ドライバー買えちゃうよ。

次善策として、Taylormade標準品の Flex SR がないか探してみた。ないね。ドライバーとセットなら中古品はある。でもヘッドいらねーし。数千円で買えるわけでもない。

ふと見ると、M5/M6が発売になったことで、マークダウンしたM4が激安になってる。クーポン使えば二万円台半ばで買えるじゃん。ポチッとマウス一発。

いやー、やっぱりドライバーって消耗品だよねー。はっはっは。というわけでM4の FUBUKI TM5 フレックスSRを購入した。

まあこれね。

練習してみると、Flex S のM2のように頑張って振るより、少しゆったりと振ってやると Flex S のM2より飛距離が出ることが分かった。うへへ。

ゆっくり振るわけじゃない。そりゃヘッドスピードが遅かったら飛ばないし。始動をゆったりとしてやることでシャフトのしなりを利用するってことね。そうしてやることで、別にSRだからってSより曲がるなんてことはない。

これを選んだ理由がもう一つあって、それが TwistFace。私は基本フッカーなので、スイングの癖でフェースの先端寄りに当たる割合が高い。此奴はフェースが先端で外側に捻れて(Twistして)いるので、先端に当たってもフックが出にくい構造をしている(らしい)。

そこで、アドレスの際はボール位置がクラブヘッドの先端寄りに来るように構えてみた。そのまま当たれば TwistFace の効用で真っすぐ飛び、スイング中にクラブの重みと遠心力に負けて軌道が外側にずれれば打点がスイートスポットに来るという計算だ。見事に狙いが当たり、球が真っ直ぐに出る確率が向上した。うへへ。

待ってろよ、オサーン。今度こそ負けねぇぜ。TaylorMade の商品戦略に負けたわけでは断じてない。ゴルフは腕だけで勝負するもんじゃないだ。T ウッズだってM5でマスターズ勝ったじゃん。あれ・・・M4じゃ駄目か。いや、ものは考えようだ。今回負けたらM6にできるという保険付きだと思えばいいんだ。

はい、次。

これに気を良くしてスプーンもそれまでのRBZ Fles SからM6の Flex SRに変えた。まぁ昔からウッド系は TaylorMade 派だから。

M6はまだ高いのだが、M3/M4のスプーンは TwistFace じゃないんだ。フェアウェイウッドで TwistFace を採用しているのはM5/M6からだ。だから替えるならM4じゃなくてM6しかないんだよ。

中古ゴルフショップでM2の1WとRBZの3Wを人質に取って、M6を安く売らねーとM2とRBZをゴミ箱に叩き込むぞと凄めば安く買えるに違いない・・・ということで下取りに出した。交渉は成立したが、もう一本おまけに付けてやった。しかたねーよな。うわーん、ママ、ショップのおじさんがケチなんだよ。

M5/M6はM3/M4に比べてフェースが薄くて飛距離も出るらしい。スプーンはフェアウェイで使うより、ドライバーの調子が悪い時か、狭いコースのティーショットでの出番が多いので丁度お誂え向きだ。

そういうわけでキタコレ。

打ってみたら・・・いいですよこれ。曲がらないし、飛ぶし。ティーショットに不安はなくなりました。うへへ。

ライバル視しているオサーンにはドライバーでガチ勝負しないと勝てないが、もっと歳がいってるシニアオサーン達のドライバーにはスプーンで余裕のオーバードライブだ。いや、そんな比較は意味がない。当たり前だし。それにシニアオサーン達は妙に小技を効かせてくるから、飛距離で勝ってスコアで負けるケースもある。奴らはきっとゴルフは飛距離じゃないとか言っているに違いない。ふっ、言わせておけばいい。

兎に角これで飛距離と方向性の課題は解決された(ホントかよーと女房が後ろから覗き込んで言いやがった・・・)。アイアンの精度も上がってきたし、次は小技を鍛えればいい。前進あるのみだ。

あれ・・・てぇことは次はウェッジ替えないと・・・。後ろを振り向いたら女房は既にいなかった。

再びゴルフのスイング改造に挑戦してみた(ダフらなくなった)

前回ゴルフスイングの改造を行ってから暫く経ったが、結局ダフりは直らなかった。少なくはなったのだが、やはり発生はしていた。アイアンの精度向上はスコアメイクに絶対必要だ。そこで今回はダフり改善だけでなく、もう一度スイングを見直してみようと思った。

前回の投稿をチェックしてみると、まあ間違ってはいないとは思うが、何となくゴルフを分かってない奴が無理して書いている文章臭がプンプンする。困ったものだ。しかし、あれから俺は変わった。別人だと思って欲しい。だから今度こそ本質を突く。突いてやる。お前はもう死んでいる。いやそれは秘孔だ。突くのは秘孔じゃなくて本質だ。秘孔を突くには北斗神拳を習得しなければならないが、本質を突くために必要なのは北斗神拳ではなく、科学的な考察だ。俺は科学の子だ。

★はじめに結論を言う

最初に今回スイング改造して至った結論、即ちスイング時にどのような点に気をつけて振るかポイントを述べる。前回の投稿を見て思ったが、読むのがダルい。その原因はこれが出来ていなかったから。では結論のアイアンスイング七か条、いってみようと思う。

1 アドレスで肩を十分に下げて首を伸ばす

⇒クラブを振ってもはじめからそれ以上肩が動かない位置でアドレスする

2 前傾した際に背骨を中心にした回転軸を意識する

⇒回転軸に意識を向けることで前傾角度が変わらないようにする

⇒上体の起き上がりを抑制しフックを防ぐ

3 テークバック時は左手のグリップを押すようにして右肘を早めに曲げていく

(1)左手のグリップを押すイメージだと左腕が曲がり難い

⇔クラブを持ち上げるイメージだと左腕が曲がり易い

(2)右肘を曲げてコンパクトに上げるとクラブヘッドが上から入り易い

⇔右手を伸ばして水平に引くとクラブヘッドが横から入ってダフり易い

4 バックスイング時にトップで頭が下がらないように意識する

⇒躰が楽をしようとして、頭とトップの相対位置を誤魔化すのを防ぐ

⇒頭が下がると、アドレス時よりクラブヘッドが下がってダフる

5 頭の位置を動かさずにバンプする

⇒アドレス時より打点をターゲット方向にずらす

6 ダウンスイング時は腰は回さず上体だけを回転する

⇒躰の構造上インパクト時に臍がボールを向いていないと方向がずれる

⇒ゴルフに腰は必要ない(笑)上体の回転についていくだけでいい

7 ボールのターゲット方向側の縁に向けてクラブを振り下ろす

⇒ダウンブローに必須

⇒ターゲット方向に振ろうとするとアッパースイングになる

以上だ。この内ダフり防止に最も重要な点を一つ挙げろと言われたら、4だと思う。これホント。6ははっきり言ってダフリ改善には関係ない。

では次にこの結論に至った経緯を述べる。

★ダフるということ

要するにダフるというのは、ボールを打つより前に地面を叩く行為だ。つまるところ、本来クラブヘッドで当てたい場所を外している。

「ここか、ここがええのんか。」

「違うわ、そこじゃない、もっと前よ。」

みたいなものだ。科学者として、いやそれ以前に男として決してあってはならないことだと思う。

そのように考えると、トップしないことと対策はある意味同じだ。ボールをクリーンに叩けばいい。それだけのことなのだが、では何故当てたいところに当たらないのか。

★ボールとクラブヘッドとの位置関係

ゴルフには、ボールをクリーンに打つために必要な骨格と筋肉以外、他の一切を動かさないことが求められる。ところがついこれをやっちゃう。その原因は二つあると考えられる。科学らしくなってきたな。

1 飛距離や正確性を出そうという意識が躰の余計な部分を動かしてしまう

2 クラブという重量物を振ることに堪えられず、遠心力で動いてしまう

今回のスイング改造では、意識科学の領域にまで踏み込む。でないと原因不明の躰の動きを防ぐことが出来ない。意識と物理の両方からのアプローチが必要だ。

まずはじめにボールとクラブヘッドの位置関係だが、ボールをヒットする時は、アドレスした時よりもクラブヘッドがターゲット方向に3cmほど前に降りて来なければ必然的にダフる。打点に対してアドレスしているわけではなくそれより少し手前にアドレスしているからだ。アドレスポイントが、

「ここか、ここがええのんか。」

だとすると、打点の位置は、

「違うわ、そこじゃない、もっと前よ。」

なのだ。つまりアドレスしたポジションに躰を戻すのでは駄目ということだ。

★三次元の位置関係を崩さずにスイングする

物体の位置関係を合わせるには、垂直方向と水平方向二つの位置を合わせなければならない。まず垂直方向の合わせ方からいきたい。

【垂直方向の位置合わせ】

ゴルフ本を見ると、よく「前傾姿勢を崩すな」と書かれているが、まずこれは正しいけれど正確ではないと思う。アドレスした姿勢を横から見ると「く」の字のようになっているわけだが、この「く」の字の「角度」を、アドレス、バックスイング、ダウンスイング、ボールをヒットしてクラブヘッドからボールが離れる瞬間まで変えてはならないということだ。これが僅かでも変わると打点の垂直方向の位置が変わり、下にずれればダフり、上にずれればトップする。その精度は1cm未満を要求される。仮にうまい具合に当たったとしても、ボールにヒットする前に起き上がりを開始してしまえばその動きで回転がかかりチーピンまっしぐら。それがゴルフだ。

ではその対策だが、これには「意識的な方策」と「物理的な方策」の二つがある。

意識的な方策としては、「前傾姿勢を崩さないで打つ」なんて考えながらスイングすると、「前傾を崩さない」なんてことはスイングした瞬間にどこかへすっ飛んで、明日に向かって「打つべし」という意識だけが働いてしまう。「あしたのジョー」を見て育って世代の哀しい性だ。結果として躰が突っ込んでダフりまくりだ。あーつまんねぇ、もう明日のゴルフなんてやめだ、になってしまう。

対策としては意識をそこから敢えて外す。「アドレスした姿勢で背骨を中心にして上体を回転させるだけ」と意識する。「回転だ」「回転だ」「回転だ」「回転だ」「回転だ」「回転だ」「回転だ」「回転だ」・・・これくらい思い込む必要がある。回転する途中でクラブヘッドにボールが当たるだけ。まずこれで半分解決だ。

これだけだと、「気合だ」「気合だ」「気合だ」と叫ぶ何処かのオッサンみたいで、正気を疑われてしまいそうなので物理の話に移ろう。物理は対策が二つある。

練習場で他の人をよく見ていると、結構肩が入ってる人を見かける。「それ駄目じゃね。」と思う。肩が入ると力も入るし自然に肩が上がる。上がった肩はスイング時にクラブの重みと遠心力に負けて伸びる。それによりクラブヘッドがアドレス時より遠くで回ることになり、結果ダフる。まあ自分も飛ばしてやろうなんて意識しているときはやっている可能性がある。人の振り見て我が振り直せだ。

どうするかと言うと、アドレス時に十分に肩を下げて首を亀のように伸ばす。このようにすることで、重量物であるクラブを振ってもその遠心力で肩を持っていかれないようにする。はじめからそれ以上クラブヘッドが向こうに行かない位置でアドレスするのだ。肘もいい感じに曲がって腕から自然に力が抜ける。

もう一つは、テークバックしてトップまで持っていく時の注意点だ。疲れてきたり躰が辛くなってくると、人間の躰はサボろうとする。基本的に俺はサボリーマンなので、疲れてなくても常にサボりたい。サボリーマンは無意識の内に楽になろうするので、クラブヘッドが正しいトップに到達して苦しくなる前に、頭が下げることで相対的にクラブヘッドがトップに来たと躰に納得させようとするのだ。この段階でもう詰みだ。アドレス時より頭が下がっているので、ダウンスイングで頭の位置を基準に肩を回したら必然的にダフる。

対策としては、これも言われがちな「テークバックで左肩を顎につけ、ダウンスイングで右肩が顎につくまで我慢」とかいう妙なアドバイスを忘れることだ。顎が肩につくかどうかなんて関係ねーし。顎を左肩につけろなんて言うから、無理して顎をつけようとして左肩に顎をつけちまうんだよ。左肩の方が顎に寄ってくればまだいいが、○十肩で肩が上がらなかったり、躰が硬かったり、歳とって辛くなったりすると、顎の方を左肩に近づけてしまって頭が下がる。やはり大事なことは頭の位置は水平垂直どちらにも変えないことだ。それを意識してやる方が大切だと思う。

【水平方向の位置合わせ】

次は水平方向の位置合わせだが、上でも述べた通り、ダウンスイングではアドレス時の姿勢に戻るわけでもなければ、クラブヘッドもアドレス時の位置に戻るわけでもない。クラブヘッドはアドレス時より数センチ前に振り下ろされなければ、ボールをクリーンにヒットできない。

ダウンスイングに関して、ゴルフ教本ではよく「体重移動しろ」とか「左足に乗り切れ」などと書かれているのだが、それで分かる人はそれでいい。はっきり言って俺はそれでは分からなかった。別に俺の頭が悪いわけじゃないよ。いや分かるよ、分かるんだけどさ、何のためにやるのさそれって話。別に体重移動なんかしなくたって打てるじゃん。右足に体重残ってたって打てるし、左一軸打法とかもあるじゃん。あれ移動してないよね。体重移動しなくたってスイング速度なんて大して変わらないし、体重移動したってダフる時はダフるし。

要するにボールより後ろにクラブヘッドが落ちてるからなんだろって話なわけですよ。じゃ、どうすりゃそうならないようにクラブヘッドをアドレス時より前に振り下ろせるか。試行錯誤の結果辿り着いたのが「バンプ」

即ち腰をターゲット方向に向けて水平に移動する。動かすのは腰だけってのが重要で、スタンスをずらさず、頭の位置も変えず、腰だけくねっとずらすこと。これだけでクラブヘッドに必要な数センチの打点移動ができる。やってみると分かるが結果的に右足から左足に体重が移ってる。体重移動なんてものを意識的にやる必要などない。下手に体重を移動しようなんて考えると上体もふらついてスエーするような動作になり易い。スエーすると頭が左右に動く。頭が右足側に動いたままならダフるし、左足側に動けばボールの真上を叩いてぽっこんだ。

だからバンプよ、バンプ。

★クラブの振り方の問題

次にクラブの振り方に関しても考察してみた。あまりチェックポイントを増やすと、スイング時に全部出来ない。別に俺の頭は一つ入れると一つ追い出されるような構造をしているわけではないが、ゴルフは一連の動作で行うことが大事なので、ストップモーションでチェックすることは出来ない。よって今回は二つくらいにしておこうと思う。すべてを躰が覚えきったら、その時また次の段階に進むことにしたい。

アイアンショットの失敗で一般的によくあるのは、ダフり、トップ、シャンク、引っ掛け、右方向への押し出し、フック、スライスだ。それぞれ原因は複合的で一筋縄ではいかない。

自分としては右方向への押し出し、スライス、引っ掛けは、アイアンでは殆ど発生しない。チーピン気味のフックはあるが、大抵はテークバックでインに引き過ぎたか、スイング中に躰が起き上がるのを我慢できなかったかのどちらかで、修正方法は分かっている。シャンクはまあ色々原因はあるのだろうが、根本はフェースターンに失敗した場合が殆どだと思う。トップもあるにはあるが、朝一番や昼食後で躰の起き上がりが早い場合に多い。なんと言っても俺はダッファー歴が長い。よってこの点に関しては長年の研究が進んでいる。科学は俺を裏切らない。

そこで今回は振り方でダフりの原因を直す。一つはテークバック。そしてもう一つはダウンスイングだ。

【テークバックについて】

テークバックは水平に引け。これを俺に教えた犯人が誰だったかはもう忘れた。まぁ理屈は分かるよ。超ストロンググリップにして水平に引いていけば、スイング中にフェース面がボールを向いている時間が長くなる。結果としてボールを点ではなく線で捉え易くなる。フェースターンも意識してやる必要もない。一見良さそうなのだが、まあこれは実際にやって上手くいっている人もいるから否定はしないけど俺には合わなかったと言っておこう。

一応不採用に至った欠点を言っておくと、水平に後ろに引くと、ダウンスイングもそれをトレースするように躰が動きやすいので、どうしても払い打ち的になってティーアップするティーショット以外ではボールの手前を叩きやすい。結果的に夏場のラフなどでは辛い。

よって、自分としてはテークバックでは早めに右肘を曲げ、クラブヘッドを上方向に引き上げる軌道を採用した。

【ダウンスイングについて】

ダウンスイングに関しては、今まで結構ターゲット方向を気にして振っていたが、今回のスイング改造では完全に無視することにした。

アドレス時のスタンスとフェース面さえターゲット方向にしっかり定めておけば、躰は勝手にそちらへ動く。だから特に腕の振りに関してはターゲット方向への意識は捨てた。代わりにボールを上から見て4時の方向から10時の方向へのラインを意識し、10時の方向の縁あたりをガン見してそこに向かって上から下に打ち込む。

これによりパンプとの相乗効果でボールを高い確率でクリーンヒットできるようになった。これまではターゲット方向に振ろうと意識するあまり、ターゲット方向に顔が向くのが早くなってアッパースイング気味になっていたが、このように意識を変えて打ち込むことでダウンブローになってきた。

但し、これには注意点が一つある。バンプと確実に併用しないとシャンクし易くなることだけ備忘録として付け加えておく。

★最後に

前回の投稿は忘れようと思う。俺は政治家じゃないので言ってしまったことを取り消す権利は持っていない。消さずに残しておくことで、成長が分かるってものよ。

ゴルフアイアンを替えてみた

実は2018年の10月頃から○十肩らしきものになり、2019年5月現在完治していない。しかも左肩なのでゴルファーにとっては致命的なのだが、動かさないでいると肩が固まって回らなくなってしまう気がして、激痛に堪えながらもストレッチとスイング練習は欠かさないようにしている。

だがやはり痛いものは痛い。そもそも電車の吊革に掴まって体重を支えるのも辛いのに、重いものを持ち上げるなんて無理ゲーだ。ここはやはりアイアンを替えるしかない。神の信託が降りた。

今まで使っていたのは、Titleist AP2 DG200だ。

YAMAHA Impress (シャフト忘れた) ⇒ Titleist CB DG200 ⇒ Titleist AP2 DG200

ときて、「今日まで、私なりのゴルフ生活を続けて参りましたが、今ここに、自らの体力の限界を知るに至り、DG200からの撤退を決意致しました。」

長嶋茂雄風に言ってみたら、文体が変わってしまったので、今回はこのままいきます。

いやまぁ、触れるんだけど肩が痛いしぃ、痛いとついついスイング中に躰が突っ込んじゃうのでぇ・・・すいません、言い訳です。振れなくなりました、はい。

いやまぁ、振れるんだけどさ・・・。ちょっと飛距離が落ちた気がするのでぇ。

アイアンに飛距離関係ないじゃんと言われれば、まぁそうなのだけど、そろそろ自分の体格と体力にフィッティングしたクラブが欲しくなったというのが本音であります。

で、Ping i500アイアンに手を出した次第で。

AP2使ってて何故i200系列じゃないのと言われると、i500の方がマスクが格好良かったから・・・。だってマッスルバックみたいじゃねぇですか、これ。ほら。

それでね、それでね、Pingってフィッティング無料なの。シャフト種類(重さ、硬さ)、シャフト長さ、ライ角、ロフト角、グリップの太さ、全部体格に合わせて調整してくれてお値段変わらずなんですぅ。

なんだけどぉ、Pingのフィッティングスタジオでやって貰うと全く値引き無しなのでぇ、フィッティングして貰ったデータを頂いて、○割引のところから買いました。Pingさん、すみません。

そろそろ真面目にやります。

で、全項目フィッティングされたクラブを購入致しました。そういう訳でもうスコアが悪くてもクラブの所為には出来なくなったというオチです。

フィッティングデータは公開しませんが、一番の違いはシャフトでしょうね。

TrueTemper、日本シャフト、Ping オリジナルまで色々選べるんですが、DG200からの変更である点を考慮し、カーボンや70g台の超軽量スチールシャフトはやめて、90g台の軽量スチールにしました。

DG200は元調子なので安定しているのですが、シャフトの重さや、トルク、中調子、先調子と色々変えて試打してみた結果、一番フットプリントが暴れなかったのが、Pingオリジナル AMT 2.0 Lite の SR でしたので、データを信じてこれをチョイスしました。AMT 2.0 Lite のスペックは下記の通りです。

R 87g トルク1.9 中先調子
SR 93g トルク1.8 中調子
S 98g トルク1.6 中調子

私がAP2で使っていたシャフトはDG200 AMT なので、重量が番手ごとのフロー設計になっており、

132~105g トルク1.4~1.8 元調子

です。数値上は大分違うのですが、クラブヘッドの特性と合わさると違和感はありません。i500はAP2に比べて大分ロフトが立っているのですが、シャフトがDG200よりしなるせいなのか、或いはフェースの弾きがよいからなのか、弾道は高く上がります。

AP2では4番から入れていましたが、試打上の計測数値では、

#5 190yd

#6 180yd

#7 170yd

#8 150yd

#9 135yd

PW 125yd

でしたので、4番は抜きました。私のクラブはその上が3Uとなっており、3Uが19゜で200~210ydとなりますので被りそうだったので。

ユーティリティを抜いて#4を入れるという選択もありますが、それは今回見送りました。

私の飛距離でAP2と比べると、#5~#7が20yd、#8~PWが其々10ydずつ伸びているので、ちょっと気になるのが#8と#7の間のギャップです。

フィールドで実際打った感触も上記とそれほど変わらない感じがするので、#5~#7のロフトを少し寝かせてもいいかなと迷ってます。

ついで言うと、ウェッジは50゜と56゜を入れているのですが、この50゜とPWとの間も少しあります。Ping i500にはPW(W)の下にUW(U)というアイアンがもう一本あり、それを入れるかウェッジシリーズをもう一本入れるかも考えどころです。

気になる点は以上です。i500はマッスルバック形状でも全く難しさはありません。因みにTitleist MBを試打した時は全然駄目でした。あれはミスには超弱い、というか下手な人には使い物になりません。

i500は、鋳造ボディに鍛造マレージングフェースを合わせ、ブレード形状なのに中空という構造をしており、ミスにも強いと謳っています。実際ミスった時の感じとしては、トップした場合はどちらも変わりませんが、ダフった場合AP2だと飛距離が激減しますが、i500ではダフってもそれなりに飛んでいきますので非常に助かります(笑)。

結論として、かなり振り易くなったと感じています。体力に見合ったクラブ選択は大事ですね。

最後に打感ですが、軟鉄鍛造のAP2と比べたら若干硬めではあるものの、一般的な弾き系アイアンのような硬い打感ではありません。芯を外すと少し硬いかなという感じはしますが、クリーンヒット時は差という程の差はないと言ってもよいと思います。

久々に良い買い物をしたと思っています。

セーターの毛玉取りと穴開き補修をやってみた

セーターに毛玉が出来ると気になるものだ。引っ張って取ると、繊維が引き出されてまたそこが毛玉になるので、以前は鋏で切り取っていたのだが、セーターの上で鋏を使うと取った毛玉がセータの上に落ちて取り難い。それを防ぐために毛玉を取る面を下にして鋏を使うと、うっかりセーターそのものを鋏で傷つけてしまうことがある。だから慎重に作業しなければならないのだが、幾つものセーターに毛玉が出来るとその作業が本当に煩わしく、面倒くせーっと思った瞬間にザックリ・・・なんてことが起きる。

数年前のことだ。そんな毛玉取りを行っていた時、妻が「テレビショッピングで良いものを見つけたわ。」と言って出してきたのがこれだった。

キリスキ。ネーミングに適当感があるが、それはまあいい。掃除機用のアダプタとして使う道具だ。吸入する空気によって内部の刃が回転し、網刃をニットに押し付けることで、網目に取り込んだ毛玉を回転刃がカットする仕組みだ。吸入する空気を調節することによって回転速度が変えられるようになっている。

一言で言うなら無段階変速機付きの回転式カッターだ。ニットの上を数回往復させるだけで簡単に毛玉が取れる。

これは素晴らしい。妻がテレビショッピングで購入したものの中では一、二を争う逸品と言える。電池も充電も不要というところも加点ポイントだ。

因みに一位は「ムッキーちゃん」だ。今ではそこらの百円ショップで買えるようになったが、最初は違った。あれによって我が家の柑橘系フルーツの皮剥きに革命が起きた。

話を戻そう。今回は我が家の序列二位のキリスキが主役なのだ。下の写真で左が使用前、右が使用後。光の加減でちょっと写真の色合いが違うが、同じセーターである。

説明書きには目盛り3~4で十分に毛玉が取れるとあり、確かにその通りだった。明らかに鋏で切るより毛玉除去の効率がいい。次々セーターの毛玉が取れていく。だが何度もやると当然ながら毛糸は痩せていくので、頻繁にやるのはおすすめできない。

また、あまり早く回転させると、その分網刃から吸い込まれる空気も強くなるので、生地を巻き込み易くなる。厚手のセーターならいいが、薄手のセーターだと巻き込まれてニットを痛めてしまうこともあるので注意が必要だ。

つい調子に乗って妻のニット類もやってあげた。だが、どういうわけか失敗は自分のものではなく人のものをやっている時に起きる。自分のものじゃないから適当にやっているということは決してないのだが、何故だろうな。メンズセーターと違って女性物は複雑な形をしていたり、飾りボタンが付いていたりと、ニットが平坦ではないため、より注意が必要だったと言い訳してみたが、コートの襟とニットワンピースの腰の部分に穴を開けてしまったという事実は隠せない。親切が仇になったとはまさにこのことだ。余計なことをしなければよかったと公開したが、後の祭りだ。

撮影時の光の当たり方がおかしいのか、上の写真の色が妙だが実際のコートの襟は全体が均一のグレーだ。ワンピースの方は上半分が黒なのだが、事故の状態は一目瞭然だ。

仕方がないので、責任をとってニットの補修にもチャレンジすることにした。まずはヘッドルーペを用意する。これがないと始まらない。今回は細かい作業となるのでレンズを二重にして倍率を上げる。

次に糸と針だ。糸は当然ながらできるだけニットの色に近いものを選ぶ。

対象がニットなので玉結びは作らず、網目に結びつける。本当は裏から作業をしたいのだが、この襟は裏返せないので、結び目は最後に鉤針でニットの裏側に押し込む。

続いて穴の空いた網目の両側を交互に糸で結び合わせていく。ニットの網目を真似て糸を通していくことがコツだ。

まあこんなものか。取り敢えず普通に来ている分には誰も気付くまい。

次はニットのワンピースだが、これは裏から作業できるのでより目立たなく修復できた。

網目が細かいものは難しいが、まあまあかな。

ついでに息子のセーターも直してあげた。こちらは俺が穴を開けてしまったものではなく、本人が着ているときにどこかに引っ掛けてしまったらしい。

アイボリーのセーターなので、修復に使用する糸を妻の使用済みパンストを解した糸にするか、近い色の糸にするか迷った。結局パンストを解すのは面倒だったため糸で修復することにした。これもよく見なければ何処に穴があったか分からなくなった。初めてにしてはまずまずの出来だろう。息子も満足してくれたようなのでよしとする。

バスルームを補修してみた

家を建ててから十数年も経つとあちらこちらに補修が必要になってくる。今回はバスルームの樹脂割れの補修をしてみたのでまとめておく。

最近の☓☓☓樹脂は丈夫である。丈夫なのだが、やはり荷重のかかる部分には経年劣化でひびや樹脂割れが起きてくる。樹脂には大別して熱可逆性樹脂と熱硬化性樹脂があり、日頃目に触れるものだけで20種類近くあって、表記がないと何の樹脂か判別できない。こういう箇所に使われるものは数種類に絞られるのだろうが、プロでもない限り見た目で判断するのは難しく、何だか分からねぇ樹脂という意味で☓☓☓樹脂と表現した。トリプルX樹脂という意味ではない。

鏡周りはこんな具合にひび割れている。

浴槽の下縁、裏に配管のあるシャンプー台、その固定用ステー周辺等も同様だ。

 

ひびならまだしもこれは完全に割れている。これを放置しておくとどうなるかは想像に難くない。鏡なんぞはかなりの重量物で、多分超強力な両面テープで接着されているに違いなく、鏡の重量に耐えられなくなるほどに周囲の樹脂が劣化した場合・・・うん、想像したくないな。浴槽もこのひびが成長したらやばい気がする。入浴中にそれが起きたら、浴室はインフェルノと化してしまうだろう。

当時住宅メーカの担当者に相談したら、既に交換部品はなくユニットバスを丸ごと交換するしかないとか抜かしやがった。

「パパは怒るよ。自分でやれば二千円もあれば補修できるものをわざわざ仕事くれてやると言っているのに、どういう理屈で百万円もかけてユニットバスごと交換するって話になるんだよ。この恩知らずがぁっ。」とこいつの首を刎ねておいた。無論俺の精神世界の中での話だ。こいつは既に三回位首を刎ねている筈なんだが、何度でも蘇って俺の前に現れる不死身の男だ。

よし、補修しよう。こういうものは思い立った時にすぐやらないと未来永劫後回しになる。二度とやる気にならない自信が俺にはある。駄目だ、今実行に移さなければインフェルノになる未来しか想像できない。

この手のものを補修する場合、素人は接着剤で何とかしようとする。しかしそれは下策だ。セミプロの俺はそんなものは使わない。使うのはこれ、プラリペアだ。

またこれか、これしか知らないんじゃないのとか言っている奴等の声が聞こえるが、まったく気にならない。え、接着剤って書いてあるだと。何かの間違いだ。印刷ミスか何かだろう。こんなものが接着剤の訳がない。接着剤というのは、物体同士をネバっとした何かとか、トロっとした何かで繋ぎ合わせるものだ。プラリペアは違う。接着する物体同士の間に敢えて欠損した空間を加工で作り出し、そこに此奴を埋めて固めるのだ。したがって、どちらかと言えばこれは充填剤の類だ。その証拠に此奴は型取りして流し込めば造形することだって出来る。

論より証拠だ。プラリペアは上記の様なひび割れ部分にセメダインの様に塗って接着するなんて真似はできない。まあ出来なくもないが、やっても強度が足りない。しっかりと接着するには下準備が必要だ。まずは彫刻刀を準備する。

年季物の彫刻刀だ。懐かしいな。昔はこれで木版画の四枚或いは五枚刷りで年賀状を作ったものだが、今はパソコンで絵を描くようになったので、彫刻刀の出番は滅多になくなった。だが、今ここに三角刀が再び役に立つ時が来た。ウェルカムバック三角刀。まず三角刀でひび割れの部分をV字に抉る。VゾーンでもVラインでもない。個人的にはVラインが好きだが、ここで必要なのはVラインではなくV字の溝だ。

この様にしてひび割れた部分にプラリペアを充填出来るだけの隙間を作り込んでいく。

抉る、抉る、兎に角抉りまくる。表からヤッたら裏からもヤリたいと思うのが心情だが、今回は外すことが出来ない箇所なので諦めよう。

こうして傷ついた部分を更に抉るには勇気がいるが、他人の傷を抉る行為と一緒で慣れれば快感だ。いい感じに割れ目ちゃんが出来たら、いよいよプラリペアの登場である。

はじめにアクリル樹脂の粉を作業用のカップに分ける。同様にメチルメチクリレートなる成分の専用リキッドもスポイトで作業用のボトルに分け、ニードルを装着する。

アクリル樹脂の粉の上に、ニードルの先から専用リキッドをポタりと垂らすと、液が粉を吸って玉を形成するので、それをニードルの先で串刺しにし、割れ目ちゃんに埋めていく。疚しい事をしているつもりは毛頭ないが、何故だか無性に本能を掻き立てられる。

この様にして次々盛り盛りにしていく。ポイントは、玉を埋める際にリキッドを程よく注入することだ。多過ぎると液垂れして流れ出し、少な過ぎると重合硬化しない。

数分で硬化する。十分に硬化したら強度的には目的とする補修が出来たことになるのだが、このままでは見栄えが悪いので塗装を行うことにする。

塗装するには、表面が平らになるように下処理をしなければならない。そこで再び彫刻刀の出番だ。今度は平刀を使用して、山盛りになった部分を粗方削り取る。

適当でいいのだが、この後サンドペーパーを当てて平滑処理をするので、削り足りないとサンドペーパーで磨く作業が大変になる。

指で触って凸凹が殆ど感じられないところまでサンドペーパーで磨くと塗装の下準備完了だ。

塗装を完璧にやるなら、この後に一旦エポキシパテを盛って、更にもう一度表面処理をする必要があるが、車等の塗装と違い浴室は普段人に見られることはない。したがって概ね傷が目立たない程度に仕上がればよいため、今回はパテ盛りを省略する。プロの仕事ならこれではお金は頂けないが、俺はセミプロだからな。女房子供を満足させられれば男手としては上出来だ。

塗装に入る前に、まずはマスキングだ。塗装は下処理とマスキングが勝負だ。マスキングテープとポリ袋を使って丁寧にマスキングしていく。

さて、いよいよ塗装だが、焦って事に及んだりしてはいけない。ここでいきなりペイントしようとする奴は、頭の足りない奴か常日頃から前戯をしない奴のどちらかだ。塗料は下塗りをしないと定着しないのだ。

まずはプライマーを塗って乾燥させる。樹脂の種類によっては塗料どころかプライマーすら乗らないものもあり、何だか分からねぇ樹脂に塗るには数種類の樹脂に対応するプライマーを選択する必要がある。これを均一に吹きかけた後に塗装スプレーで上塗りをするのだ。

今回の上塗りには、アサヒペンのラッカースプレー「アイボリー色」を使用した。吹きかけ始めは、塗料が均一に噴霧されないため、塗布面の外で吹きかけ始め、塗布面の外で吹きかけ終えることがコツだ。一度に厚塗りをせず、シューッ、シューッ、シューッと数百回に分けて薄く塗り重ねていく。

塗り終えたら完全に乾燥するのを待つ。二時間ほどで乾燥するので、マスキングを剥がす。乾燥する前にマスキングを剥がすと、マスキングテープに塗膜が一緒についてきて剥がれてしまうことがあるので注意が必要だ。乾燥後も慎重を期すため、カッター等で切れ込みを入れてから剥がすとよい。

概ね綺麗に仕上がったと思う。近くで見れば修復跡が分かるが、これなら普段は気にならないだろう。

最後に、コーキングが怪しくなっている部分もついでに補修する。シリコン系のシーリング剤が手軽で良いと思う。

隙間のある部分の両側を軽くマスキングテープで覆い、適当にコーキングする。

その後指先で均し、マスキングテープを剥がす。

こんなところで完成だ。取り敢えずこれで当面はインフェルノは回避できる筈だ。

実はこの様に一見普通に見える浴槽のカバーも・・・

裏側から見るとバリバリに割れまくった跡がある。こちらもプラリペアで三年ほど前に補修済(今回のように塗装もした)の箇所だ。これをやったときはまだプログを始めていなかったので記録がない。

こちらのカバーは端が幾つかの破片に別れ、フックも完全に折れてしまっていた。普通の接着剤だと、この様に接着面積が小さく荷重のかかる物は修復困難だが、プラリペアがあればここまで復元できる。