尿路結石が凄く痛かった

先日、久しぶりに尿路結石にやられた。日本語がおかしいが、こうとしか言えない。断じて語彙の問題ではない。こればかりはもう、経験した者にしか分からない痛みなので、誰に何と言われようと修文する気はない。まぁ、痛みなんて多かれ少なかれどれも似たようなもので、本人にしか分からないものだ。

まずは出たものが衝撃的だったので、そこからいこう。

これだ。どこから出たかって、そりゃ♂からですよ。成分を分析して貰うために泌尿器科に持っていったところ、医師曰く「よく出ましたね、こんなの。」

おい(笑)。あんたが出して持って来いって言うから頑張ったんだろうが。よく聞けば、女性なら出るらしいが、男性はこのサイズだとまず出ないということだった。「まぁ、私のはデ○イですからね。」と言いかけて留まった。

そんな冗談が言える状態ではなく、本当に痛かったからだ。何しろ尿路結石という代物は、腎臓または膀胱で結石し、腎臓内にあるものは腎結石、それが尿管に出れば尿管結石、膀胱にあれば膀胱結石で、♂の途中で止まれば尿道結石と、まるで出世魚のように名前が変わる。そんなことはどうでもいいんだが、腎臓にあるうちは痛くない。腎臓から膀胱に至る尿管と、膀胱から♂を通る尿道にある時に物凄く痛いのだ。つまり、通路上で痛いのだ。理由は上の写真を見て貰えれば経験者でなくとも想像はつく筈だ。そしてその痛みは尋常じゃない。薬局で販売している痛み止めなんぞ、何錠飲んだところで和らぐことはない。まさに七転八倒するほどだ。あまりの痛みで、呼吸が乱れ、過呼吸になり、吐いたこともある。

最初は学生時代に経験した。朝方、あまりの痛さに目が覚め、そのまま入院と相成った。痛むのは下腹部ではなく、背中側の腰の上辺りだ。腎臓から尿管に排出された辺りから痛みは始まるのだ。それからかれこれ10回位は此奴らにヤラれ続けてきた。何度目かの経験の時、泌尿器科の医師に成分を分析するから持って来いと言われたのだが、毎回外出時に出てしまい、回収できずにいた。

いつもは最初に痛んでから二三日で排出されるのだが、今回の奴は違った。出るまでに一か月近くかかったのだ。大物だという予感があった。そして茶こしを外出時も持ち歩き、回収の機会を伺っていたのだが、そういう時に限って外出時には出ず、結局家にいる時にその時は訪れた。

痛かった。♂の先に構えた金属製のメッシュの中で、此奴はチャリっという音を立ててぶつかった。えっ、えぇっ・・・・おぉぉぉぉ、何だこれは。

長手方向8mm弱、横手方向5mm弱の獲物だった。診察の時の超音波検査では3mm位のが写ってますとか言ってたくせに、獲物を見た瞬間に冒頭の台詞を吐きやがった。このサイズになると男性は排尿で排出され難いので、体外から衝撃波を与えてで破砕するか、全身麻酔して♂から管を入れてレーザで焼いたり、躰に穴を開けて内視鏡で云々カンヌンするのだそうで、そろそろ医師もそれを提案しようとしていたらしい。こぇぇぇぇぇ。そんなのまっぴらゴメンだ。成分によっては溶かして小さくするような飲み薬を処方するのだそうだが、私の持ち球ならぬ持ち石の成分が分からないことには処方できないということで、まずは今後のために回収を求められていたのだ。
そして、成分分析の結果、此奴の成分はシュウ酸カルシウム95%だった。うん、無理ゲーって奴だね。カルシウム結石は化学的な溶解不可能。つまり出来てしまったら出すしかないので、出来ないようにするしかない。
シュウ酸を摂らないようにするか、カルシウムをもっと多く摂るかということのようだが、シュウ酸は野菜に多く含まれるので野菜を食べないというわけにはいかない。ただ、シュウ酸は腸内でカルシウムと結合し、シュウ酸カルシウムになってしまえば腸管から吸収されず、排便により体外に排出される。だからカルシウムの摂取量を増やすとよいらしい。
逆にカルシウム摂取量が足りないと、シュウ酸が吸収されてしまい、腎臓で血液が濾過された後にシュウ酸がカルシウムと結合して結石してしまうので、成分が濃くならないように水分をよく補給することも大切とのことだ。
他には、尿酸値は7未満なのに、尿のpHが5~6と酸性に寄っていることが分かった。そこでクエン酸製剤を処方して貰い、尿をアルカリ性に誘導するようにしている。兎に角、既に何度も経験している以上、体質的に石が出来やすいということのようなので、体質改善をしつつ何とか大物を作製しないように付き合って付き合っていくしかない。とほほ。