メイクと老眼と凹面鏡の関係(真実の鏡編)

妻はお絵描きが下手だった

彼女はそれを自覚している。しかし、これまでメイクの時に眉墨で眉を描くのが下手という自覚はなかったようだ。ある時それを実の妹に指摘されたらしい。

いや、僕もちょっと変だなぁとは思っていたのだが、それは決して言ってはいけないことだと思い、ずっと黙っていた。しかし、妹に言われたことが余程悔しかったのか、自分はお絵描きが下手だから上手に描けないと悲しそうな顔で言うので、描いてあげようかと言ってみた。

最初は「えー・・・」と不安そうだったが、一度やって見るだけでもいいじゃないかと(実はやってみたかったのだが)描いてあげたら、何やら気に入ったらしく、それ以来彼女の眉を描くのは毎朝僕の仕事になった。

それはいいのだが、泊りがけの出張に行く時になると決まって彼女はこう言う。

「眉毛はどうするの。」

どうするのって、キミ・・・。仕方がないので、髪に見本を描いてあげた。これを参考にして自分で描きなさいと。

老眼がメイクの障害だと知った

「でも見本があっても上手く描けないよ。」

「なんで。」

「よく見えないんだもん。」

私も妻も最近は老眼が進んでいる。

「老眼鏡買い替えたじゃないか。」

「老眼鏡してたらメイクできないよ。」

そりゃそうだな。なるほど、彼女が上手く眉を描けないのは、よく見えないという問題もあるのだなと気づいた。男はメイクなんてしないからそんなこと考えもしなかった。

凹面鏡を買ってあげた

眼鏡をやめてコンタクトレンズにするという選択肢もあったが、コンタクトレンズは何となく抵抗があるというので、それなら凹面鏡がいいのではないかと思い、数ある凹面鏡の中から鏡の質が良さそうなのを選んで購入した。

それがこれ。「株式会社アイキャッチ」が販売している鏡で、その名も真実の口ならぬ「真実の鏡DX」。

既にモデルチェンジされていて、これの同等品は下記になっている。

選ぶ際に気をつけたポイントは次の点だ。
◆小さ過ぎると使い難い
◆歪みがあると見難い
◆大きいと邪魔になる
 👉ドレッサーを使っている人は気にしなくてよいかな
◆倍率が大き過ぎると狭い範囲しか見えない
 👉5倍位がよいと思われる
私が買った時は、モデルチェンジ前の在庫処分品だったのか半額程で手に入ったが、鏡なら何でもよいという訳ではないので、安物の鏡はお勧めしない。妻が毎日使うものだから、おそらく定価でも買ったと思う。綺麗になるためにメイクするのに、歪みのある鏡なんぞでメイクしたら気分が悪いだろうからな。
LEDライトが便利
メイクに使うという観点から、このように鏡の周囲にLEDライトが付いているので便利だ。
但し、ちょっとだけ注意すべき点がある。
凹面鏡の集光特性に注意
凹面鏡は光が当たると集光してしまうので、窓際などに広げたままで置いていて、うっかり太陽光が当たったりすると光が一点に集まって点火しかねないからだ。
であるので、このように折り畳めるという点がなかなかよい。
さて、肝心の見え具合はどうか。
ヤバいくらいによく見える
このようになる。毛穴まで見えて怖い・・・。
という訳で、老眼でメイクの時に困る方は、凹面鏡を使うと良さそうである。
妻は喜んで使っているが、眉毛を描く作業は完全に放棄し、相変わらず毎日眉墨を持って寄ってくる。嵌められた感がなくはないが、まあいいか。