劣化したダッシュボードをどうするか

車のダッシュボードは劣化する

今時の車のウィンドウガラスは基本的にUVカットであり、内装品は紫外線から守られている。中にはUV&IRカットグラスを採用しているものもあるが、車内の高熱化を防ぐほどの効果があるとは言い難い。

特に高熱に晒されるダッシュボードの劣化は、どんな車であれ多かれ少なかれ発生する。新車から10年が経過した我が家の車も例外ではなかった。

一口に劣化と言っても色々あるが、大抵はひひ割れるより前にダッシュボード上面の樹脂がべとついてくる。うちのはまさにこれであり、非常に不味い。まだそれほど酷く劣化しているわけではないが、日が当たって熱くなるとベトベトしてくる。放置しておくと更に劣化が進み、溶けたようになってしまうに違いない。

油断していた

今まで乗り継いできた車も基本的には屋外駐車だったが、思えば常に日射を浴びている場所ではなかった。しかし、現在のマイホームは南側6m道路に面しており、日の出から日の入りまでほぼ太陽がいっぱいである。そんな中、我が愛車はお日様とタイマンを張り続け、遂に負けたのだ。

それではどうするか。

対策はいくつかある

対策する方法は「幾つか」あるな、と考えている内に入社したての頃を思い出した。隣の課に配属になった同期が、その上司である課長に業務上の課題を相談していた時のことだ。

同期「・・・の部分に問題があり、対策方法が見つかりません。」

課長「方法は無限にある。君はまだ検討が足りないのだよ。」

同期「考えられる限りの方法を色々試したのですが駄目でした。」

課長「方法は無限にあるんだよ。もっとよく考えなさい。」

同期「その無限にある方法の一つでいいので、教えて下さい。」

課長「・・・今は言えない。」

同期「・・・」

さて、今回の件の対策であるが、その方法はおそらく「無限」にはない。考えられるのは下記の三つだ。

1 ダッシュボードを交換する

2 ダッシュボードを塗装する

3 臭いものには蓋をする

念の為ググってみたところ、上記の他に「無水アルコールで拭く」などという方法がヒットしたが、そんなことで改善するなど科学的にあり得ないので却下した。劣化した物の表面を拭いたところで、すぐにまた同じことの繰り返しだろう。

やはり、上記の3つの内どれかを選ぶしかあるまい。

さて、どれでいくか。ダッシュボード交換はヤバい。構造的に考えて下手をするとインパネと一体でユニット毎交換になる可能性が高い。費用がいくらになるか怖くてディーラーに聞けない。よって却下だ。

ではダッシュボード塗装はどうか。数万円で施工するという業者が幾つか存在するようだ。しかし、塗装にはおそらく何らかの下地処理が必要になる。劣化した物に上から塗装しても駄目に決まっているからだ。そうなるとシボなども消え、質感も違うものになってしまうに違いない。とすれば、これも却下だ。

よし、この際修復はすっぱり諦めて、臭いものには蓋をすることにしよう。根本的解決にはならないが、何かで覆ってしまえばいいのだ。というわけで、ダッシュボードカバーを付けることにした。

出荷台数がある程度ある車であれば、大抵このようなものが車種専用品として市場に出回っており、インターネット通販で大体一万円前後で入手できるので早速購入してみた。

合わせてみたところ、ジャストフィットとまではいかないが、そこそこそれらしくなりそうだ。ある程度重みがあるので、フロントガラスとダッシュボードの隙間に押し込めば置くだけでも使えそうではあるが、折角なので固定してみることにする。

はじめから数箇所にマジックテープが縫い付けられており、マジックテープの反対側を両面テープで留めるようになっている。

まずはシリコンオフで脱脂する。

マジックテープで留める位置に両面テープを貼る。

それだけではフィット感が足りないので、ダッシュボードの曲面に合わせて浮きが発生しそうな数カ所を市販の両面テープで留める。

残念ながら、この製品には日照センサ用の窓が開いていないため、位置決めした後に追加の穴を開ける。

取り付け完了。まあ、こんなものだろう。

これでダッシュボードのベタついている部分はうまくカバーされ、臭いものは視界から消えた。いい感じだ。

このカバー、内部にスポンジ状の層があり、多少断熱効果も期待できるので、劣化を遅らせることができるだろう。仮に劣化が進んでべとつきが増しても、それならそれでカバーがよりフィットしてくれるのではなかろうか。

まあ、場合によっては諦めることも必要ということだ。

劣化したドアモールを修復する

車のドアモールカバーが剥がれてきた

車も10年物になってくると、外見上あちらこちらと傷んでくる。地下や屋根のある駐車場ならば痛み具合も違ってくるのだろうが、我が家の駐車場は屋外である。しかも南側道路沿いにあるので、太陽がいっぱいだ。

私の車のドアモールには黒いゴム状のカバーがついている。それが上図のように熱による劣化で剥がれてきてしまった。しかも両側前後ドアすべてだ。

なんだかみっともないのでディーラーに見積もりをとったところ、モール交換になるとのこと。因みにいくら掛かるか訊いたところ

前モール交換一本工賃込み13,970円也
後モール交換一本工賃込み7,436円也

つまり、両側やると4万円。即刻却下した。

するとディーラーの担当者もさすがにモールで4万円はないと思ったのか、「カバーは機能的に必要なものではないため、いっそのこと全部剥いて撤去してしまうのもありです。」と言ってきた。

なるほどもそれもありか、と一瞬その案を採用しようと考えた。

しかし・・・

この黒いカバーが付いているのは、前後ドアの開閉できるウィンドウ部分だけであり、後部ドアのはめ殺しの窓部分にはカバーがなく、黒いゴム枠のみがある。よって撤去してしまうと窓枠部分のラインの連続性が失われてしまう。これはスタイルデザイン上如何なものか。多分シルバーの部分が妙に目立つことになる。

なんか変じゃね・・・

よって熟慮の上これも却下。全撤去はどうにもならなくなった場合の最終手段だ。となると何とかして自分で貼るしかない。

真夏の炎天下と真冬の数十度の温度差を、屋外で数年に亘って耐えきる接着剤はちょっと思いつかない。また強力な接着剤で施工に失敗した場合、オーマイガーッと叫ぶ未来が目に浮かぶ。ここはやはりやり直しのきく方法が良い。

ならば強力両面テープに一票

ということで、プロが選んだ確かな品質 Nitto ブロセルフシリーズから「発泡ブチルゴムシート強力両面テープ」を採用した。

強力な両面テープは3Mなどの各社から色々と出ているが、厚みの薄いものを貼り付けることから、両面テープも極力厚みがない方がいい。一方、超強力な両面テープには比較的厚みがあるものが多い。

強力で、比較的厚みが薄く、耐候性があるという条件で、テープ幅の種類が多いものから選んだ結果、上記を選択した。カバーの接着面の幅を計測したところ、10mm幅のテープが丁度良いと思われるが、はみ出したらカッターで切ればよいだけなので、それほど気にしなくてもよいかも知れない。

早速施工してみた。まずは、塗る、貼るの際に基本の脱脂。

続いて両面テープを施工。

実にうまくいったので、すべてのモールカバーを両面テープで補修した。

これで駄目ならもう一度貼り直すか、或いは撤去するかだが、当面はこのままいけるだろう。

 

 

ドライブレコーダMAXWIN(MDR-C007B2)がイケてた

ドライブレコーダは必要か

はっきり言って、私には全く必要性が感じられなかった。

危ない奴は確かにいるが

最近は随分と煽り運転なるものが話題になっているが、報道されて捕まった奴、あれは酷い。あれは確かに問題ではある。だが、あんなのは例外だ。レアだ。あんな連中が普通にそこら中にいてたまるか。

万が一あんなのに遭遇したら、それはもう運が悪かったと諦めて、相手にしないで一目散に逃げるしかない。もはやドライブレコーダをつけているから安心というレベルの問題じゃないだろう。事件になって証拠を残せたとしても、車を傷つけられたり、怪我をさせられたり、殺されたりする前に何が何でも逃げるべきだ。争ったところで損をするのはこちらだし、話の通じないバカとは喧嘩すべきじゃない。勝っても負けても得はないからな。

問題児は他にもいる

一方で、煽られたと騒ぎ立てている奴ら。

そもそも自分が周囲の車の平均速度より遅いのに、二車線の右側を堂々と走ってる奴。交通の流れに乗れずにマイペースで走り、後ろに渋滞の列を作っているのが自分だと気づかずに安全運転してると勘違いしてる奴。酷いのになると追い越し車線を走行車線より遅い速度で走ってる奴もいる。そりゃ後続車に追いつかれて距離詰められるよ、当たり前でしょ。それを煽られたとほざくなんて勘違いも甚だしい。

そう思って、先日たまたま乗ったタクシーの運転手にその件についてどう思うか聞いてみたら、全く同感だという返事が返ってきた。

また、終電のなくなった深夜にいつもお世話になる個人タクシーの運転手にも聞いてみたところ、やはり同じ回答が返ってきた。ただ、この人からはこんなアドバイスも貰った。

証拠が必要

「そんな勘違い野郎にドライブレコーダの証拠付きつけられて誤認逮捕される危険もあります。また事故のときに有利な証拠にもなり得ますので、付けておいた方がいいですよ。ドラレコのデータは提出義務がないので、不利なら出さなければいいんですから。」

なるほど、一理ある。痴漢は許せないが、実際は無実でも痴漢と騒がれて逮捕されたら不利なのと同じだな。何せ日本の犯罪検挙率は凶悪犯罪に対しては異常に高いが、窃盗以下の犯罪検挙率は低い。つまりは、ろくに捜査もしていない事件も多いのだろう。実際我が家がピッキングで空き巣が入ったときなど、一応警察は来たが捜査して追いかけてくれた様子はまったくない。たとえ無実でも、

「おまわりさん、こいつです。」

って言われたらヤバいということだ。自分の無実は自分で証明しなければならないのだとするなら、つけておく価値はあるか。

そう思い始めていた時だった。

「ねぇ、あなた。うちの車にもドライブレコーダ付けておいた方がいいんじゃないかしら。わたし怖いわ・・・」

と、妻が言った。いやいや、奥さん。あなたが煽られるようなことは絶対にありませんから。煽られるほど遅くないですから。いえ、寧ろ速いです。だってあなた、いつだったかまだ幼かったうちの子供達を車に乗せ、一人で高速乗って実家に帰った時になんて言いましたか。

「実家に帰るまで一台も抜かれなかったわ。」

ないわー、そんな運転俺でもないわー。いや、でもきっと妻の周りは全員が制限速度以下で走っていたのかも知れない。だから、たまたま制限速度で走り続けた妻を抜くことができなかったんだ。うん、そういうことだってある。そうに違いない。それ以外の可能性は万に一つもない筈だ。

でも高価なものは必要ない

それはさておき、兎に角妻がドラレコつけてくれと煩い。仕方がないので、ディーラーに聞いたらディーラー純正品だと工賃込みで10万円絡みだと言う。ちょっとマテ。

で、jms に行ってみたところ、コムテックなどの日本製の売れ筋だと製品価格で3万円は堅い。それに工賃と税金で5万円絡み。まだまだ高い。そもそも、いらねーモンにそんな金を出す気は毛頭ない。そんなお金があったらゴルフクラブ買い替えます。

オートバックスドットコム(通販価格で買って最寄りのオートバックスで取り付けて貰える)も似たような価格だった・・・パス。

Amazonならどうか。その売れ筋品が2万円強だ。自分でつければそれ以上はかからない。が、まだ高い(笑)。

だって、5千円台からあるじゃん・・・。うん、まあ、さすがにね、それは買わないよ。2万円なら買ってもいいのだけれど、日本製の売れ筋商品の主流はフロント/リアの2カメラタイプ。それをバックミラーの後ろ辺りと、車内ならリアウィンドウ、車外ならナンバープレートの上辺りにつける。

邪魔だから

まず、フロントは邪魔、目障り。リアカメラも車外に付けるとなると配線の取り回しと装着が面倒極まりない。耐久性を考えると社内カメラがいい。その条件で更に探してみたところ、バックミラー一体型というのが目についた。しかも15千円前後。あるじゃん。それだよ、それ。

というわけで、同種のものを色々と比較検討した結果「MAXWIN MDR-C007B2」というブツを買った。

これは昌騰有限会社という大阪にある会社が製造販売している。代表者の名前を見るとC国人らしい。楽天市場での販売会社は宇勝株式会社とある。代表者名は同じだ。ブツ自体も価格から判断してC国製と思われるが、パッケージや取説のどこにも製造国を表す情報の記載は見当たらない。車用の電装品は温度面での使用環境が厳しいため、C国製だとするとすぐに壊れる可能性が高いが、まぁいい。そこは目を瞑ろう。だって、安いから壊れたらまた買えばいい。C国製(もうそれ前提で話を進める)は使い捨てが常識だ。それ以上のことを期待してはいけない。

スペックはどうか。他製品と比較したときに下記の点をチェックした。

◆本体はルームミラーと一体型(邪魔じゃない)

◆前後2カメラ同時録画(これは基本)

◆ソニー製STARVISセンサー(IMX307が採用されているようだ )

◆LED信号対応(LED信号の状態を記録できなければ意味がない)

◆ノイズ対策(地デジが映らなくなったら妻が怒る)

◆Full HD で200万画素(リアルタイム画像と記録画像の視認性/識別性)

◆HDR対応(昼間の逆光や夜間後続車のヘッドライトで白飛びし難い)

◆右ハンドル仕様(カメラ位置は結構大事)

◆GPS対応(証拠として場所、時刻、速度の記録ができる)

◆内蔵バッテリーとGセンサ(駐車時の衝撃で記録開始できる)

◆常時録画と手動録画(撮り逃しがない)

◆ループ録画と画像ロック(記録の持続性と保存性)

どれもクリア。いいじゃん、機能的には必要十分だろう。性能は実際使ってみなければ分からない。というわけで、早速調達した。

意外にちゃんとしてる

届いたのは、こういうものだった。思ったよりちゃちではない。いや、率直に言ってシンプルでとても良い。「ドラレコつけてますシール」はいらない。こんなの一体誰が付けるんだ。さすがC国製はセンスが違うな。

意外にも自動翻訳したような変な言葉ではなく、まともな日本語の取付説明書と取扱説明書がついていたが、無断転載禁止とあるのでここには載せられない。

取り付けは簡単だった

本体の電源をフロントのシガーソケットに繋ぎ、GPSアンテナとリアカメラを本体に繋ぐ仕様だ。簡単だな。早速やってみたところ、小一時間で作業が終了した。

本体を付属のゴムバンドでルームミラーに固定し、GPSアンテナのコードをフロントガラス側から天井の内装の内側に挟み込み、運転席側のAピラーの中を通してダッシュボードの上に設置した。

本体の電源コードも同様にフロントガラス側から天井の内装の内側に挟み込みながら、助手席側のAピラー内を通してグローブボックスの下から回してシガーソケットに繋いだ。

リアカメラの取り付けも特段難しくなかった。カメラをリアウィンドウの裏側に貼り付けた後、コードをリアウィンドウ側の天井内装の裏側から、左サイドのウィンドウ上の内装の裏側に回し、フロントウィンドウ側の内装の裏から本体に引き込んだ。

以上で取り付け完了だ。スイッチが入っていない状態では、鏡と同様だ。

また、上の中央の写真で見ると分かるように、このカメラの位置が比較的重要だと思う。位置をずらして試してみたが、これが左側だと運転席から見た視野と記録画像の視野角がかなり違ってしまうようだ。

上の写真では少し判別し難いが、電源が入ると左(フロントビューのみ)、中央(フロント/リアの画面分割)、右(リアビューのみ)が切り替えられる。

シガーソケット接続タイプだと、このように灰皿の蓋が常にオープンになってしまって見栄えが悪いが、まあ接続が簡単だし・・・気にしないことにした。

初期設定を弄った

MicroSD カードは付属していないので、量販店でMicroSDXC タイプの128GBを購入して挿入し、少し初期設定を弄った。

自動輝度調整は、走行中に頻繁に画面の明るさが変わって気になると思ってオフにしたが、使ってみて見難い状況もあったのでオンに戻した。

Gセンサーの感度は三段階で切り替えられる。どの程度が良いかは駐車時に車を揺すってみて調整するしかなさそうだ。

タッチパネルでの操作も悪くない。動作している範囲では期待以上と言える。

実際に使い物になるかどうかは、暫く使ってみないと何とも言えないが、昼間少し走ってみた限りでは、殆ど違和感は感じなかった。

太陽が差し込んでも、全体が真っ白になってしまうようなことはなく、HDR 機能でよく抑え込まれているようだ。

十分に実用に耐える

フロントカメラ、リアカメラ共に良好な画面表示である。記録映像は以下の通り。十分実用範囲内と言える。

※ここに掲載するためには30MB以下にしなければならず、記録形式であるTSファイルをMP4に変換している。

【昼間のフロントカメラの映像】

まずまずの視界だ。概ねフロントガラスの左端から右端まで収めているが、贅沢を言えばもう少し視野角が欲しい気もする。

記録日、時刻、場所(緯度経度)、走行速度などが右下に表示されている。

【昼間のリアカメラの映像】

リヤは大体いい感じか。この映像では分からないが、距離が近くなれば後続車のナンバープレートも読み取れる。

【夜間のフロントカメラの映像】

夜間映像もほぼ良好。

【夜間のリアカメラの映像】

後続車のヘッドライトを浴びていても、状況はよく視認できている。

お値段以上ではなかろうか。

BeatSonicのMA02でなんちゃってAppleCarPlayしてみた

AppleCarPlayを使うと運転中に iPhone でやれたらいいなと思うことが、車載ディスプレイでできるようになるらしいのだが、生憎我が愛車はAppleCarPlayには対応していない。

iPodやiPhone等をUSB接続してミュージックプレイヤーとして使うことは出来るし、iPhoneをBluetooth接続して電話の発着信をハンドルのボタン操作で行い、車載マイク&スピーカでハンズフリー会話することは元々出来る。

しかし、車載ディスプレイでGoogleマップを表示したり、YuTubeやAmazonプライムビデオを観たりすることは出来ない。それを今回出来るようにしてみたい。

それを可能にするのがこれ、BeatSonicから発売されているMA02アダプタだ。


これは、AUX端子を備えている車載AVシステムなら大抵どれにでも接続出来る筈だが、詳しくはBeatSonicの適合車種を確認して欲しい。

要するに、iPhoneの画面を車載ディスプレイにミラーリングするだけのアイテムだ。ディジタルインタフェース(HDMI)とアナログインタフェース(赤白黄のAVケーブル)に対応している。残念ながらうちの子はHDMI世代ではないので、上左図のようなAVケーブル(AVC20)が別途必要になる。HDMI対応機種なら、MA02に付属のケーブルだけで接続可能だ。

基本的には、MA02と車載AVシステムをAVC20でAUX端子に繋ぎ(当然電源も車側から取る)、本機を適当な位置に貼り付けるだけでいい。

これでミラーリング準備完了だ。次に車載AVシステムのセレクタでAUXを選択する。するとMA02の画面が表示される。

この状態で、iPhoneをホーム画面にしてからライトニングケーブルで本機とiPhoneを接続すると、iPhoneの画面が車載ディスプレイにミラーリングされ、CarPlayの雰囲気満載になる。

ここまでくれば、あとはiPhoneを好きなように使えばよい。車載ナビの代わりにGoogleマップやYahoo!カーナビを車載ディスプレイに表示し、案内音声を車載スピーカーで聞くことが出来る。

Yutubeは問題なく再生出来るが、今の処(2018.11.6現在)Amazonプライムビデオには対応していない(AppだけでなくSafari経由でも駄目)ようだ。再生は開始されるが、ストリーミングの途中で止まってしまう。

これを便利と考えるか否かは人によるのだろうが、自分の用途で考えるなら十分に便利だ。

ところが、Beatsonic製AVC20ケーブルを用いた接続では少々難が発生した。AVC20を使用した接続の場合はAUX端子が使えなくなるという説明書きがあったのだが、USB端子まで使えなくなるという説明は何処にもなかった。ところが、USB端子で接続する外部機器(例えばiPod)もできなくなってしまった。正確には、接続は出来て認識もするが、音楽を再生すると音が出ないという現象が起きた。

納得出来ないので、Lexus ○○店に車載AVシステムの接続図で調べてもらったところ、仕様上止むを得ないことが判明した。

うちの車の場合、外部機器の接続端子は上図のようにUSBとAUXが一体化されており、これは純正ナビ側でも同じで別系統になっていない。MA02をAVC20で車載システムに繋いでしまうと、車載システムにつながっていたUSB機器の音声信号が行かなくなってしまうのだが、それでは困る。やはりiPodを使いたいこともあるのだ。

しかし、そこは流石Lexus 〇〇店だった。即座にそれを可能にする他社製のケーブルを探し出し、オファーしてくれた。

それがこれ、Data System株式会社のVHI-T44ビデオ入力ハーネスだ。


MA02を車載システムに繋ぐ際に、AVC20ケーブルの代わりにVHI-T44ケーブルを使用すると、USB機器が接続されている場合はそちらが優先され、iPodからの音も再生できるようになる。

素晴らしい。

 

スロットルコントローラLTS IIIで快適ドライブ

現代の車は殆どの機能が電子制御になっている。

アクセルだって踏み込んだらリニアに反応するかと言うとそんなことはない。踏み込んだ量に応じて、車メーカーの設定したアクセル開度に変換されるので、エンジン出力は思った通りに反応してくれない。

慣れればそれが普通と思えるようになるかと言うと、これが意外にそうでもない。「何となくもったりするなぁ」という感じは常に付き纏う。これは万人が運転しても問題のない範囲に味付けされているからなのであろう。

アクセル、ハンドリング、ブレーキ。要するに、走る、曲がる、止まるという基本性能全てに言えることだが、大量生産車は平均的なドライバーに合わせてチューニングされるのは当然なので、何事も物足りなければ自分で車に手を加える必要がある。

そういったユーザーのために、実に様々なチューニングパーツが売り出されているのだが、今回はスロットルコントローラをトライしてみることにした。スロットルコントローラとは、アクセルを踏んだ量に対する実際のアクセル開度を、車メーカー純正のものからスロットルコントローラメーカの設定に変えてくれるものだ。

よって、エンジンの出力が変わったりすることは絶対にない。しかし、設定値にもよるが、僅かなアクセルの操作でアクセル開度が大きく変化するようになるので、万人向けのマイルドな反応がキビキビしたものになり、主に出足の良さを感じることが出来るようになるパーツと言える。

以前、これと同じ機能を機械的に行うビッグスロットルの採用を検討したことがある。これは、スロットルを大口径のものに交換するということなので、バックも含め、常にすべてのアクセル操作が機敏になってしまうため、同じ車を妻も運転する我が家では一抹の不安があり、二の足を踏んでいた。

しかし、最近はこれを電子的に行うパーツが主流になってきており、トムスやBLITZなど様々なメーカから大体片手(万円)で購入できる時代になった。今回試したのはトムスから出ている電子スロットルコントローラ LTS III (Linear Throttle Controller) だ。

これの良いところは主に下記の四つだと思う。

◆取り付けが簡単(電源とアースを取り、スロットルスイッチにカブラーをかますだけ)⇒ディーラーやカーショップに頼むと五千円位かかるが自分でも簡単に出来る

◆エコモードが二つ、スポーツモードが四つあり切り替えが簡単

◆バックキャンセラーがある(別売り)

◆エンジンを切ると自動的にオフになり、エンジンオン時はデフォルトでオフ

バックギアに入れた際、自動的に設定がノーマルに戻る機能は妻が運転する時に良いと思ったのだが、エンジンを掛けたまま妻と運転を代わるケースは皆無に等しいので今回は採用を見送った。エンジン始動時は常にオフになるので必要性がないと判断したわけだ。

早速装着してみた。エンジン始動時はオフ。ボタンは全部で三つあり、一番左のボタンがスイッチだ。

一度押すとオンになり、オンオフはトグルだ。オンにするとスポーツモードの一番(SP.1)になる。インジケータ右側の二つのボタンの左を押すとそこからエコモードの一番、二番となり右を押すとスポーツモードの四番まで順次上がっていく。スイッチが入った状態ではニュートラルモード(車メーカ純正)にはならない。その場合はオフにすればよい。

この状態でアクセルを踏んでいくとアクセル開度が表示されていく。

ひゃっほーい。

失礼。故あってスピートメータは記載できないが、はっきり言って「え、これ別の車じゃ・・・」的な感覚が体感できる。静止状態からの出足や、定速走行時からのアクセル操作に対する反応が明らかに変わる。

ちょっとのアクセル操作でノーマルよりアクセル開度が大きくなるので、いい気になって踏み込んでると当然燃費も悪化する。しかし、今や燃料噴射も電子化された時代。逆に車メーカ純正の「もったりモード」で常にアクセルペダルに圧を掛けて燃料噴射をしているより、早めに定速魔走行まで速度を上げ、アクセルペダルに掛ける圧を低くすることにより、燃料噴射量が低い時間を長くするほうが実は燃費が良くなるのだ。

実際そのように気をつけて運転したところ、平均燃費は逆に良くなった。車の反応が良くなって燃費も向上するならお勧めのパーツと言える。試した範囲ではSP.1が使い勝手がよい。SP.2以上だと、よりパワフルではあるものの、燃費は悪化傾向になった。

実際、長く続く上り坂ではスポーツモード、続く下り坂ではエコモードという切り替えをしたところ、運転の快適性と燃費向上効果の両方が得られた。

これいいね。